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しかしその後は、山でお金をやり取りしてプロガイドとアマチュアお客さんという関係が増えました。山小屋もお金払ってゴージャス化し、生ビールなんか飲むようになったようです。登山道具も高くて格好いいのがたくさん売れるようになったそうです。お客のニーズに対応でしょうか。
これにかわって山での熟練者だったセミプロ登山家は数がすっかり減りました。プロが増えることとセミプロが減ることの二つの変化の関係はわかりません。一見関係なさそうですが、「お金時代」に原因の一つがあるのかもしれません。
プロは毎日山登りしているからセミプロより技術が確かで経験豊富でしょう。以前は、アマチュアはいずれセミプロになって自立した登山者になることが期待されましたが、プロに連れられて山にいく限り、成長はある点以降ありません。成長をやめるアマチュア層というのはプロの出現以降に生じたのかもしれません。アマがいなければプロは存在しえないという構造でもあります。
セミプロ集団である私の大学の山岳部の1962年ヒマラヤ山行以降の海外登山史を今まとめていて、80年代以降の海外登山の流れを整理しているうちに、セミプロ層減少、プロ+アマ増加という世相に気が付きました。これもやはり「お金万能時代」となった90年代以降の各方面の流れと同じかもと思いました。タダだった水を、お金出して買うようになった時代、社会的共通資本であるはずの医療、教育に金がいるようになった時代と重なります。
で、現代はプロ以外の人がスキルを磨く場が減っていて、セミプロ化できないのではないかな。安全安心講習会は、技術と知識は学べますが、経験までは学べない。経験は、自分たちが山でプチ失敗重ねなきゃ身に付かない。安心安全圧力で、危ない目にあうと社会総ぐるみで説教される。
セミプロ登山家の以前の夢と言えば、手作りの計画で仲間とヒマラヤの頂に行きたいなあ、という感じでしたが、いまどき、そういう登山隊、あまり聞かなくなりました。
おはようございます
>経験は、自分たちが山でプチ失敗重ねなきゃ身に付かない
まさしく、同感ですね・・
ただ、黙々と登られている方々もいらっしゃるようにお見受けしますが少数派なんでしょうね
わたしなどいつまでたっても素人の域を出ませんが
それもまたよし!ですね。
プロのガイド・・プロというからにはそれに徹してほしいものですね
でわでわ
プロのガイドはタイヘンと思います。徹してというのも辛そうなときがあります。
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