![]() |
戦後の日本が発展できたのは日本人が特別すぐれていたからだと言うわけではなく、米ソの冷戦体勢下で奇跡的な幸運に恵まれたおかげだった。
朝鮮半島、インドシナなどアジアの他の国々は、ドイツでさえその後80年代になるまで平和は訪れなかった、という視点を改めてそうだと思います。
60年安保、70年安保、オウムの意味も考察。オウムの組織内システムは、陸軍幼年学校や現代の受験勉強社会によく似た日本的すぎるシステムであり、「神を作って、無謀に戦って、負けた」近代日本のミニチュアそのものだった、戦争の総括を避けて忘れようとした行いが繰り返された「日本病」のようなもの、というあたりに納得しました。オウムも軍部も、異質な敵ではなく、日本人にとっての身内そのものの犯行であるから、いつまで経っても断罪ができない。
「旧日本軍は、そもそも軍と呼べるほどのクオリティーだったのか?」
そして現代、原発事故と米軍基地問題に関する政府のやりかた。日本は、変わってしまったのではなく、何も変わっていないのではないのか。
先月は、大学山岳部の創立90年記念誌を編纂していて、その海外遠征通史の、80年代以降を書いていて、結局日本の戦後史の強い影響に触れなければ分からない事が多くて。変わり目は後にならないとわからないなあ、と深く深く思います。歴史の転換点は、その時にはそれほど気がつかない。
おはようございます。
「歴史の転換点は、その時にはそれほど気がつかない。」
は、山での道迷いに似ていますね。
正しいルートを歩いていたはずなのに、いつの間にか間違った道に迷い込んでいる。
そういう時には間違ったポイントでは気が付かない。ずっと進んだ後で「あそこだったのか!」って思います。
歴史も同じですね。
まったくその通りですね。しかも調子に乗って「間違えている可能性」を勘案にいれて周りを見なかったときばかり。
まったくその通り!
雪山では最高のパウダー斜面がもっとも間違え易いです。
山で失敗したら、ちゃんと考え直さないと、また失敗します。人の失敗も、自分のこととして。
昨日いつもの本屋さんに寄った折に、この本も見つけて購入しました。今日読みましたよ。女性作家の視点で書かれていますが、実はこれはかなり少ない女性の戦後通史ですよね。個人的目線、おっしゃるとおりの本でした。昨日同時に購入した福島関連の本も併せ、また感想を書いてみたいと思っています。本の情報ありがとうございました
ほんとだ、暴力に直しました。
女の書く個人的目線の歴史てたしかに戦後史ものではあまり覚えが無いですね。1964年生まれは、同年代の西欧音楽ジャンルでは一時代遅れを取っているけど、日本のサブカルチャー的なジャンルでは、子供時代にウルトラマンや仮面ライダー、思春期にガンダム、青年期にバブル、と結構今に至る日本のサブカルの典型世代なんですよ。
今読んでいる現代霊性論では、1975年に境目があったと、内田樹が書いていて、いま75年を思い返しています。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する