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普通は、接写の手ぶれ防止というと、足を広く低く開脚できるタイプの三脚を使ったり、あるいは高さ20センチ内外の超小型三脚が使われます。
しかし、この方法だと、セッティングに時間がかかり、まともなペースで行動することは不可能になります。同行者がいれば、迷惑がかかる。
写真1枚目は、私が普通の登山でも、またキノコの撮影・探索でも使っている、一脚と、クランプ式の雲台の組み合わせです。
クランプ式雲台は、一脚のどの位置にでも、自在にネジで固定できます。通常は、一番上の段の最下部に、ネジで固定しています。
そして、この雲台に、カメラを固定して、持ち運びします。
一脚の足をすべて縮めると、カメラのレンズの位置は、地上から20センチほどの高さになります。
この高さにカメラを固定して写す場合は、写真2枚目のような撮影状態になります。
これは、今日、奥多摩の森でタマゴタケの4人兄弟を撮影したときの様子。
写真3枚目は、撮った写真です。
さらに低く、地面すれすれにカメラを構えるときは、一脚に固定したまま、カメラをつかむ右手の甲を地面につけて、タテ位置で撮影します。
これだと、レンズの中心は地面から7センチほどの高さにまで下がります。
膝の高さ、腰の高さ、胸の高さなどの被写体を写すときは、その高さに応じて一脚を伸ばします。
3秒もあれば、びゅっと伸び、固定でき、同行者にストレスは大きくはかかりません。それでも、撮影が終わると20メートルも先に行かれてしまうのが常ですが。
なんとかコースタイムは確保できます。
この固定方式で、低い位置の接写ならば、20分の1秒か、それより少し遅い程度のシャッタースピードでもブレは少なくなります。
花の接写では、ブレ防止の要求はより厳しくなりますが、一脚はよく手助けしてくれます。
カメラと一脚とクランプ付き雲台は、すべて金属製で、合わせて3キロ強くらいの重量があります。
登山の場合、地形がきびしいところでは、カメラをはずしてザックに収容し、一脚と雲台はザックの横に固定します。
いまのところ、キノコに撮影に適した、焦点距離20ミリ程度の広角(準)マクロレンズで、手ぶれ防止機能付きというものは、まだ世に出ていません。
特殊なレンズになるので、当面はむずかしそう。
ということで、当分は、こんな道具を使って山と森を歩くことになりそうです。
デジカメの場合は、軽快さが持ち味です。私は、カメラを地面近くに固定するときも、手の指を1、2本地面につけてカメラを持って支えたり、モニターの角度が変えられるタイプでは、地面に直接おいて撮影したりもします。
ただ、花のおしべ、めしべにピントを合わせる接写などは、デジカメでは難しさがあります。
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