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もともとキノコと人間たちが呼んでいるのは、地中や木の内部に縦横に張り巡らされた菌糸のある部分から、時期を迎えて地上に伸びだした子実体=「花」(植物でいえば)のようなものです。キノコが生え出す量は、地中の菌糸の生長にかかっています。
初夏から夏を通して適度な雨量があり、気温が上がり、秋口にちゃんと気温が下がることが、マツタケなどには不可欠。
マツタケは、山の風と日差しが適当に入る尾根筋に育ちますが、こういう場所は、一面で、乾燥しやすく、地温も上がりやすい。すごく天候に左右される。
で、今年のような不作が数年ごとにやってきます。
他のキノコもほぼ同様で、雨は多すぎれば地中や木の幹のなかで育つ菌糸を傷め、腐らせます。乾燥もだめ。 いつだったか、8月が歴史的な小雨で、八ヶ岳の山腹に葉が茶色に染まった年がありました。そのときも、キノコはぜんぜんだめでした。
雨が少ないだけならば、ブナ林などの倒木に生え出すキノコは、倒木は湿気が保持されるために、順調だったことがあります。
しかし、気温の方は、キノコは正直です。
高温は、子実体の生長がスイッチ・オンになる時期を、大幅に遅らせてしまいます。
今年は、7月までの夏場のキノコはほぼ順調でした。
8月半ば以降は、高温・乾燥の影響がかなり出ています。
最近の雨で湿気の補給はされましたが、気温の方は、週末から下がり出しても、秋のキノコが目覚めるまでは、なおまだ、時間がかかりそう。
そういう年に限って、雪が早かったりしますね。
秋は、気温が下がって、たぶん虫が減るからでしょう。人間も食べやすいキノコがたくさん生え出してきますね。
(写真2枚目は、随分前に富士山で採ったマツタケ。10月1日、麓の林でした。)
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