タラの芽が摘みごろを迎えるのは、ソメイヨシノの満開の時期とよく相関します。
気象庁が生物季節観測から撤退してしまって、残念ですが、日本気象協会が全国各地の桜の開花・満開の予報を出しています。
桜の開花予想<第3回>2011年3月9日発表
http://tenki.jp/sakura/expectation
これをもとに、タラの芽の時期の予報をつくりました。
1)表の都市の付近で同じ標高にあるタラの芽は、満開日に旬を迎えます。
2)同じ都市内でも標高が40メートル上がるごとに、旬の時期は1日遅くなります。400メートルの標高差があれば、10日遅くなります。
3)緯度が1度上がるごとに、タラの芽の旬はだいたい8日前後遅くなります。
下記の表は、たとえば長野市の場合――つぎのように表示しています。
気象協会発表の今年の桜の満開日 4月18日
平年差 マイナス1日(1日早め)
昨年差 プラス5日(5日遅い)
観察地点(長野県庁)の標高 365m
付近の標高500mの山でタラの芽
が摘みごろを迎える日 4月21日
データは、表の左から右へ、順に次の数値が並んでいます。
観察地点
*予想満開日=観察地点でタラの芽が摘みごろの日
* 平年差(日)
* 昨年差(日)
* 観察地点の標高(m)
* 観察地点付近の標高500mの山でタラの芽が摘みごろの日
広島市 *4月5日 *0 *3 *3m *4月17日
岡山市 *4月6日 *-1 *3 *3m *4月18日
松江市 *4月8日 *-1 *5 *3m *4月20日
大阪市 *4月6日 *0 *2 *2m *4月19日
京都市 *4月6日 *-1 *5 *40m *4月17日
奈良市 *4月5日 *-1 *3 *92m * 4月15日
名古屋市*4月7日 *2 *5 *10m *4月19日
静岡市 *4月7日 *2 *12 *20m * 4月19日
高山市 *4月19日* -2 *-2 *569m *4月17日
富山市 *4月13日* 1 *7 *8m *4月25日
甲府市 *4月4日 *0 *7 *270m *4月10日
長野市 *4月18日*-1 *5 *365m * 4月21日
上田市 *4月13日 *1 *2 *485m *4月13日
新潟市 *4月16日* 0 *-1 *3m *4月28日
東京 *4月7日 *2 *6 *3m *4月19日
宇都宮市*4月12日 *2 *4 *118m *4月20日
前橋市 *4月9日 *1 *3 *107m *4月19日
福島市 *4月15日 *0 *2 *68m *4月26日
山形市 *4月21日* 0 *-4 *129m *4月30日
仙台市 *4月18日* 0 *-3 *45m *4月29日
秋田市 *4月23日* -1 *-5 *6m *5月4日
盛岡市 *4月27日* 0 *-5 *130m *5月6日
青森市 *5月1日 *0 *-1 *2m *5月14日
札幌市 *5月8日 *0 *-6 *15m * 5月20日
旭川市 *5月8日 *-1 *-5 *110m * 5月18日
タラの芽は好きです。
マイタラの木があり、毎年食べきれないほど
とれます。(一本の木ですが大きいのです。)
私以外は採るのは、不可能です。
毎年、通う場所がある方は、そのエリアを大事に使いますから、タラの木たちにとっても幸せですね。
大阪方面は、今年は平年並みの時期のようです。
去年と2日差ですから、行ったときの記録から旬の時期が割り出せますね。
はじめまして
秋田地方はまだまだ、雪・雪・雪
タラの芽のテンプラは最高ですよね。
うちのオヤジは営林署に勤務していて、ガキンチョの頃
山に連れられタラの芽もとりました。
今年こそは、ひっそりと残されたたらの芽をとるぞ!!
毎年、木を大きくするばかりなので(苦笑)
山菜採りの人もあまり気付かないみたいで…
んーGW頃かな
桜に注目!ですね
gamaoさんの
>うちのオヤジは営林署に勤務していて、ガキンチョの頃
山に連れられタラの芽もとりました。
こういう子ども時代の体験は、いいですね。私もそこまで本格的ではないですが、父母と山へ行ったり、ワラビやタラの芽を採った思い出があり、いまもその情景が浮かんできます。
秋田も、桜が満開になったエリアでは、その周辺の野山でタラの芽、コシアブラなどが時期を迎えています。
標高500mの場所で、5月のGWですね。
意外に、去年よりも、そして平年よりもやや早めなのは、4月が気温が高い長期予報が出ているからと思います。満開日は、四月の気温でぐんと早まったり、遅れたりします。
>桜に注目!ですね
そうです、komadoriさん。関東南部は、静岡、甲府、東京あたりが目安になります。甲府は、最近、盆地の春の気温が急に上がる傾向で、気象協会も読みが早めになっています。
街のこの予想日にたいして、あとは現地の標高から足したり、引いたりすることになります。
標高が40メートル上がるごとに、旬の時期は1日遅くなる、というのが、私の経験則です。
その時期に行くと、現場周辺の集落のソメイヨシノが満開になっています。これも目印。
こんにちは、tanigawaさん。
都会に住んでいて、タラの芽は八百屋さんでしか見ることができません。
キノコだけでなく山菜への知識も凄いです
羅列されたデータやその論拠、如何にも学究肌がにじみ出ているように思います。
その職人気質、好きです
こんにちわ。
うちの裏の山にも木がありますが
その季節になるとサンデー毎日のおっしゃん達が
毎日山に入るので、週末には無くなってしまいます
金曜日が一番いいらしいです。
↓
土日しか行けないサラリーマンは
tabioさんへ。
>その職人気質
ソメイヨシノと、タラという、まったく科も違う植物の意外な相関に気づいたのは、こういういきさつがあったからです。
奥多摩の集落跡に通って、見い出した経験則です。
http://trace.kinokoyama.net/sansai/taranome-houteisiki2001.htm
http://trace.kinokoyama.net/sansai/sakurakaika-taranome99.htm
http://trace.kinokoyama.net/sansai/taranome-sakura2000.htm
私は出張が多い生活をしていた時期もあり、北海道から中国地方まで、春に動くときに、この経験則を確かめてきました。
sakusakuさん。
なんていい環境条件でしょう。そちらは無限のフィールドが広がっていますね。
目をつけていたものが、先っちょを摘まれてる! というのは、道路沿いのやぶなど、よくありますね。
だから、やっぱり、自分の隠れ家のようなエリアをいくつか探しておくのが、いいのでしょう。
とくに、山へ時期に入ったときは、歩きながらでも、アプローチでも、けっこう視界に入ってきますよね。
私は、夏も、秋も、冬も、「タラの目」で捜索してます。
ああ、春本番が早く来てほしい。
こんにちは!
タラの芽うんまいですね〜!
でも、自宅に植えて大変なことになりました。
地下茎で増えるんですよね。
あっちこっちからタラボが出てきてこんにちは!状態。
家の土台がやられると困るので、結局全部引っこ抜きました。
山で採ることにしてます。
安比高原スキー場のゲレンデにはたんまりとありますよ、タラの芽!
mitugasiwaさん、震源が近いだけに心配です。
停電が解決したら、新しい日記で書き込んでください。家の中も、お子さんたちのことも、たいへんと思いますが、ファイトで乗り越えてください。
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