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一昨年は大発生、昨年はその3分の1ほどながら、やはりかなり目立った発生状況だったヤマドリタケモドキ。
採集時にきれいに汚れを落とし、厚さ3〜4ミリに切って、ポリ袋で冷凍保存しているので、半年後のこの時期でも、手間いらずで、手早く使っています。
昨日べは、トマトと牛肉を合わせて、煮込みに。このきのこの、独特の甘みと香りをあじわいました。
(このきのこが、日常的に食べられているイタリアやフランスでは、乾燥させて保存し、調理でもどす使い方が一般的です。)
ヤマドリタケ、ないし、ヤマドリタケモドキは、以前と比べて見みて、気になることがあります。
1つは、ここ数年、ある特定の場所で、かなり多く目にするようになったことです。以前は、出会う機会が、かなり少なかった。
もう一つは、以前に比べて、はるかに大きな個体に出会うことが、多くなってきたように思います。傘の直径が20センチクラスにも、よく会う。このきのこは、もともと、大ぶりが多かったと思いますが、ここ最近は特大クラスによく会います。
一つの原因として、地中の部分の生育条件の変化があるのかもしれません。
地面から地下に菌糸(きのこの本体)をめぐらせ、地中から養分を得て成長するきのこ場合、近年の温暖化は、きのこの大型化に、好条件になっているのかも?
一方で、きのこの凶作の年は、夏場の降水量が少ないカラカラ天気の場合が多いので、雨量もまた、関わりが深いと思います。
温暖化もかかわる、こういう問題とは別に、ヤマドリタケモドキの大型化の背景に、海外からの樹木の移動も気になっています。きのこは、胞子をとばして、生息領域を拡大します。でも、樹木にとりついても、分布を広げる。そこに温暖化によるアクセルがかかると、より大きな成長力をもつ種と個体が、拡張の力を得る。
彼らは、6月後半には、姿を見せ始めます。
体が大きなこのきのこに出会うと、これからの変動がちょっと不安にもなります。
昨年の出現開始は、下記に。
https://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-188997
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