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ナラタケにはさまざまな変異タイプがあり、生え出す時期も梅 雨どきから秋本番まで幅があります。
同様にナラタケモドキにも いろいろなタイプがあることを感じます。
典型的な?ナラタケモドキは、ナラタケの柄を2、3倍に長くし 、柄にツバがなく、傘の中心部よりに薄い不規則なにじみ模 様があるもの。
あるいはこまかいささくれに覆われているもの。
そして、朽木の根本や切り株や根が地表を這ったあたりに、お びただしい数の幼菌がびっしり密集して、生え出してきます。
ひだは、ごく薄い茶色や黄茶。やや密から疎とさまざま。柄 は中実。
柄が長いので、山梨県などでは「アシナガ」と呼ばれます。
変異タイプ、あるいはナラタケモドキの近縁種か? と思わ れるものにも、フィールドではよく出会います。
幼菌の段階から、傘の頭が円錐状にやや尖って生え出して くるものがあります。
傘の周囲に、ナラタケと同じに放射状の紋が強く現れている タイプもあります。
色も明るい茶色から黄色っぽいものまで様々です。
柄に著しく鱗片が見られたり、傘の周囲にもわずかな鱗片が あるものもあります。
ナラタケには味が良いもの、あまりおいしくないものがあり、 生え出す時期によってこれを分類している図鑑もあります。食 べすぎは下痢につながることもあります。
ナラタケモドキも、変異が大きいだけに、典型的なタイプから 外れるものは、一度にたくせんの量を食べることは私は気をつ けたいと思っています。
最近の調査では、ナラタケと同様にナラタケモドキも、広葉 樹から針葉樹まで様々な樹種にとりつき、枯れ死させることが わかってきました。菌が地中で接触している根から根へと感染 して、広がることも確かめられています。都市部の街路樹や公 園の樹木は自然の林の木よりも悪い条件で生育し、弱りやす いために、ナラタケやナラタケモドキの感染による病害に注意 が喚起されています。
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