以前、家族の山行で書いたことがある長男、29歳が、18日のヤマレコのオフの最中に家で40度を超す熱を出し、夜半に救急車で病院へ搬送されました。
原因は36時間前の、手術ともいえないほどのごくごく小さな処置。
消毒不十分で血管に菌が入り、24時間後に39度まで熱発していました。
私は18日夜11時ごろ帰宅。
そこへ、長男のところから若嫁さんからの危急の電話。
カミさんと若嫁さんが相談して救急車を頼むことに。
長男宅は、我が家から車で1時間かかるためと、酒が入っていたため、私は役に立てませんでした。
19日午前0時すぎ、搬送中に長男は意識をなくし始め、病院ではベッドに固定して暴れるのを抑えるような状態でした。
悪性の敗血症によるショック症状。体温42度。
後で知ったことですが、敗血症はショック状況までくると、死亡率は25%になるんだそうです。以後はこの確率が、放置するほど上がる。
幸い、抗生物質の投与等が効いて、19日朝には意識が戻り始め、19日夕には36度台まで熱が下がりました。
医師によると、一時は血液を体外に循環させて、菌を除く処置も考えたが、徐々に、そして急激に回復した、若いだけに体力がある、との話でした。
私は、意識を失ったと聞いた時点で、2割ぐらい、まずい事態になってきたと思いました。助かっても、後遺症などもありうると。
19日夕の時点で、あと1週間、抗生剤等々の投与をつづけ、全治を期すとのことでした。
本来ならば、前夜に39度に上がった時点で、本人が早めの受診を考えればよかったと思います。
しかし、今回の原因となった処置は、注射針を打っただけの微小なものでした。それでも悪い菌が血管に入ると、ここまで急に悪化することもある。
敗血症、おそるべし。
医師の話では、通常、敗血症は12時間以内に熱発することが多く、長男の場合は、むしろ遅い進行だったとのことでした。
もし山でだったら、と思うと。
怪我の後の消毒などの処置の大切さを考えさせられました。
最近は、消毒よりも、傷口を洗浄して、そのまま密閉シール状のものを貼ることが、傷口の治癒のために奨励されています。山では、小さな傷でもしっかりした手当が必要と思いました。
おお、一大事
一家の大黒柱が外出中の急変ってホントに大変ですね。
でも本当に無事でよかった
我が家もけっこうそういうこと多いので常日頃からの気構えが大切だということ思い知らされます。
本当によかったです
ぎりぎりいっぱいだけど、間に合って本当によかったです
山ではやっぱり抗生剤を手元に置きたいですね
怪我したら間髪入れずに飲めば、かなりリスクが減らせます
消毒よりとにかく清潔な水で洗うこと、抗生剤を早く使うことが大切です
何かの折に余らせた(爆)抗生剤はぜひ緊急薬品にお願いします
bさんへ
息子は少なくとも今週いっぱい、微熱の降下などもみながら、病院に留め置かれることになっています。
意識を失って、ベッドに縛り付けられたあたりでは、夢をずっと見ていたらしい。
そのなかで、4歳と2歳の子ども(私の孫)が楽しそうに遊んでいる場面で、自分もいっしょに遊ぼうと、身を乗り出そうとしてたんだそうです。
熱発というのは、なぜこういう経過で今? とよくよく考えて、危険ラインに備えないといけないですね。
komadoriさんへ
>消毒よりとにかく清潔な水で洗うこと、抗生剤を早く使うことが大切です
はい! 診立てと指示の通りに、山でも励行します。
とにかく洗浄ですね。
そして、あのなんとかシートと、抗生剤とですね。
経過を見つつ、発熱が起こってきたら、計画変更。
敗血症の進展の速さに驚いています。
うちは若嫁さんも、カミさんと同業なのですが、救急先の検討・手配など底力を発揮してくれました。
意識がもどったときは、うれし涙でした。
ヤマレコオフ会中にそんな事になっていたのですね。
大変な状況を脱して本当に一安心です。
最近、持ち歩く事はなかったのですが、
私も万が一という事を考え、抗生剤等を常備して
気をつけて歩んでいこうと思いました。
お大事になさってくださいませ。
なんとも言いようがありませんが、不幸中の幸い、快復して良かったです。
ryuryu2580 さんへ
私も帰宅してちょうどに、事態を伝えられて、ほんとにびっくりでした。
私の年代だと、やはり抵抗力は落ちているはずで、山で半日以内に急進行する危険の一つとしても、今後は気を配っていこうと思っています。
オフでお会いできて、うれしかったです。一番素顔が謎でしたから。
それから、スーツを着用しての行動の大変さも、またそのために人一倍気を入れて行動していることも、知ることができました。
wakaさん、のんびり屋の長男には、今後にいい体験になったと思います。
私も勉強になりました。
tanigawaさん、
こんばんは!本当に大変な状況を乗り越えられて、良かったです。
敗血症にならないために善処する大切さを改めて感じました。とにかく、流水で徹底洗浄、大切ですね。
私はもしもの時の為に、ヤマではクラビットを携帯しています。
敗血症の発熱は、体幹が熱く、四肢が冷たくなる特徴があるので、発熱している場合は、どのあたりが熱いか観察すると早期発見に少しは役に立てるかもしれませんね。
無事快復され、何よりです。
tanigawaさん こんばんは。
本当に大事に至らなくて良かったです。
最近は山行時にスポーツドリンクやお茶しか持たない人を見かけます。
やっぱり水は持って行くべきだと思います。
早期に回復することをお祈りいたします。
なにはともあれ、まだ油断は禁物ですよtanigawaさん。とりあえず快方に向かっているとはいえ…
息子さん、危険は脱したようで安心しました。
早く回復されると良いですね。
ところで、注射針を刺しただけでも雑菌が入ると敗血症になってしまうこともあるなんてビックリしました。
山ではほとんど手袋もせずに歩いているので、下手な場所に手を置くとトゲが刺さったりする危険もありますよね。
普段から、もうちょっと用心しなくてはいけないですね。
Tamiさんへ
>敗血症の発熱は、体幹が熱く、四肢が冷たくなる特徴があるので、発熱している場合は、どのあたりが熱いか観察すると早期発見に少しは役に立てるかもしれませんね。
そういうこともあるのですね。
体温の上昇は、長男の場合は、24時間で39度台まで上がったのですが、この時点では風邪でも体験がある範囲だったらしく、また敗血症はまだマークしてなかったので、体の部位ごとの比較などは確かめていなかったと思います。
その後、12時間ほどでさらに40度のラインを超えて悪化がすすんでいます。
抗生剤は、いろいろな菌に広角打法のように効くものもありますね。
一般の家庭で用意するのは、難しさもあります。
やはり、家でも山でも、早期受診ですね。
nights さんへ。
>やっぱり水は持って行くべきだと思います。
そういえば、ほんとに真水でなく、スポーツドリンクだけということもありますね。最低500CCだけでも、非常用の水道水があった方がよさそうです。
北アの小屋では、夏は屋根に降った雨水を貯めて、消毒薬を入れたものをタンクに貯めて、販売しているところが大半です。
これも緊急の洗浄には使えますが、水道水か真水を500CCくらいは、携行してもいいですね。
kajyuki さんへ。
>なにはともあれ、まだ油断は禁物ですよtanigawaさん。とりあえず快方に向かっているとはいえ…
御心配いただいて恐縮です。
いまは抗生剤のほかに、炎症を抑える強い薬もわずかに加えて点滴を続けています。
菌を完全に絶やすまで、そして自力で対抗できるまでに、経過を見ている状況です。髄液も抜いて検査されたので、体調が戻るには時間がかかりそうです。
今朝は体温37度。
脈が38と、いつもよりもまだ低いです。
tszk さんへ
>ところで、注射針を刺しただけでも雑菌が入ると敗血症になってしまうこともあるなんてビックリしました。
学生時代の山の友人に、医学部のフラテ山の会所属だった外科医(元南極越冬隊員)がおり、原因の考え方を聞くために19日朝に電話で話しました。
長男が受けた処置は、よく用いられる処置で、敗血症になるのはよほど患部の消毒が不備でないと、ない、という状況でした。
消毒か前後の機器の扱いに、ずさんな問題があったのだと思います。
搬送されて、いま入院している病院の担当医の話ですが、敗血症そのものは、体に傷があればどこからでも、どんな小さな傷からでも、それこそハミガキ時の出血部位からも、菌が入りうるとのことでした。
血管は、何重もの防御で菌が直接入り込むのを防いでいますが、そこが突破されて悪い菌がわずかでも入り込むと、とても弱い面があることを感じました。
山で出血するけがをしたら、とにかく清潔な水で十分に洗浄し、しっかり患部を守る措置をとることだと思いました。
注射針から敗血症とのこと。
驚きました!
早く回復されると良いですね。
山ではちょっとしたキズはよくあることですが、ある意味危険と隣り合わせということですね。
かすり傷をバカにしてはいけませんね。
私も勉強になりました。
mitugasiwaさん、今日、問題の菌の種類がわかって、腸内に住みついている種類だったそうです。
それが、処置した周囲の皮膚についていて、針を刺したときに、皮膚の下の血管に入り込んでしまったようです。
皮膚を事前にしっかり消毒したり、事後に菌が入り込まないようにしたりする処置に不備があると、こういうこともあるのですね。
歯を抜いたりしたときも、同じような危険はあるそうです。
山は、他の獣もいるし、糞もいっぱいあります。湿地や腐葉土もある。
ケガには注意したいと思いました。
本人は、まだ微熱と頭痛などが続いています。
敗血症は、命を落としたり、深刻な後遺症(足の切断等)にまでいたらなくとも、回復を万全にしなければならず、ほんとに怖い感染症と思いました。
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