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ことです。
ヤマレコの記録や山の雑誌の扱いなどを読むと、スノーシューは冬にかな
り使われていると思います。
深雪用でなくて、ある程度締まった雪の、登高用にむいたスノーシュー
も、人気が高い。
でも、スノーシューには、一つ、明確な弱みがあって、それは、山岳地
帯や雪国の深雪、とくに乾燥した深雪の条件では、人数をそろえるか、先
行者がいるかの条件がないと、ラッセルがかなりたいへんなことです。
3月の、新雪部分が少なくなって、腐りだした雪でも、斜面の厚い積雪
や、林道の吹き溜まりのようなところを進むのは難渋します。
私は昨年冬、山スキー靴が登山口で壊れて、スノーシューでラッセルし
てみて、2つの冬の特性の違いを、あらためて認識させられました。
雪に対する浮力の差、そして、雪面へのエッジングによる足場の安定、と
いう面で、山スキーのラッセルの力は、かなり上です。
スノーシューの爪は、締まった雪面では足場をきめてくれるけれども、
膝か、それ以上もぐりこむ通常のラッセルでは、足場が定まらず、流れま
す。
この、スノーシューでは、深雪で足場が泳ぐというのは、つらいです。
次の一歩を前に出すには、立ちこむ足が、定まらねばなりませんが、そ
れが斜面の登高できびしい。
林道をすすむ数十センチのラッセル歩行(登り)でも、スピードは数割、
山スキーが速いです。
でも、一方で条件にもよりますが、山スキーは重く、足にこたえます。前
に板を押し出すのは、足を持ち上げるスノーシュー歩行にくらべ楽です
が、脛の前部の普段使わない筋肉を使います。
しかも、山では下降しなければなりませんから、一定の技術がいり、万
人向けではありません。
先行者がいたり、雪の少ない条件では、軽快さやでスノーシューが勝る
こともあるでしょう。使い勝手もいい。
スノーシューの行動範囲や、雪の条件による適否は、情報として提供さ
れることはあるけれど、あまりきちんと知らされていない面があります。
両方を装備するのはたいへんです。しかも、スノーシューは条件がいい
ところでは、きわめて軽快。いい気分になれる。
ですから、少なくともスノーシューを冬のフィールドで使う場合には、
長い深雪ラッセルや同じ条件の登高では、相当な困難があることを知っ
て、(腰までのラッセル)うまくルートや計画化をして、取り入れてゆく
装備ではないかと思います。
師匠 おはようございます
シューで登るとツボを潰してしまって苦情を言われたことがあります
よってシューの時はなるべくトレースを外す癖がつきました。
でもトレース上も新雪たっぷりの時は存分に楽しみます。
もちろん、スキー登りも大好きです
たにがわさん、こんにちは。
不明にしてスノーシューを履いた経験がありません。
山スキーが駄目なら輪カンジキでしたが、スノーシューと輪カンジキの具合はどんな風な違いなのでしょうか。
輪カンジキより種類が豊富で購入時の選択にも困惑しそうですね。
尤ももう冬に雪上を歩くことも無いのですが、興味だけはあるのですねぇ。
困ったもんです。
bmさん、スノーシューは、往生するのは、斜面の深雪ですね。
つぼというのは、つぼ足の先行者が雪を踏みこんで、しまった
部分でしょうか? スノーシューの場合は、デッキが広いので、
ツボを覆ってしまうのはやむを得ないと思います。
それを壊さないエチケットですね。
もぐる深さで言うと、スキー板の長さによっても違いますが、
スキーで30センチもぐるところでも、スノーシューだと膝上
まできたりします。
平坦なところでなく、斜面だと、深さもそうですが、立ち足
が決まらない。
ainakarenさん、輪かんの良いところは、山靴としっかり固定
されていて、深いラッセルのときも、足と一体でスタンスが決ま
ることです。
もちろん、浮力が小さいため、もぐるのはさらに深くなる。前
方の雪をかいで、足元を踏みながら、ですね。
でも、人数が居れば、そこそこ。
比べて、スノ―シュ―は、浮力があって、雪質が締まり加減な
らば、はるかに軽快です。
輪かんに比べ、行動力は高い。
ところが、雪が軽く、深いと、足とパネルと一体性が間接的な
ので、雪の中でおどる。足場は、輪かんよりも、決まらない。
スキーのようにトップを雪面の上(あるいは雪中の浅い位置)
に踏み出してラッセルするわけですが、立ち足が決まらないと、
一方の足を前に押しだせません。
ここらへんは、平坦に近い、積雪が浅い場所で、スノーシュー
を完全に雪面から揚げて、するように軽快に前に出してあるく好
条件の場合とは、大きな違いになります。
どのくらいの斜度と積雪の現場の話かというと、かなりきつい
ケースでは、下記のような場合です。
http://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-17643
この斜度は、ブナの幹の垂直方向を見れば、かなりですが、こ
の程度の場所の、斜登高は、山スキーは難なくこなします。
エッジングで足場が決まり、浮力が大きいので沈みもほどほ
ど。
でも、山スキーは条件がいい場所では、軽快さで、スノーシ
ューにはるかに及びません。ラッセルは速いけれど、一定の筋力
が要ります。
うちのカミさんは、たとえ行動範囲が限られても、スノー
シュー派です。
北八つなど、先行者の踏みしめたルートを期待できるところ
では、断然スノーシューが一番です。
30センチ沈む場面なら、スキーが速いが、要体力。
ワカンは、アイゼンこみの稜線縦走など、ルート次第ですね。
用途は限られ、ケースに合わせてになっていると思います。
最近の登高タイプのスノーシューのケース、みなさんの経験
も、私は知りたいです。原理的には、深雪には向いていない面が
あると思います。
tanigawaさん、今晩は。
雪山初心者の経験でもよければ…
山スキーがないので、急斜面メインならワカン、普通はスノーシューです。年間10回位行きますが、おっしゃるとおり、2月以降の雪ならスノーシューでOKですね。最近はノートレースの山歩きもしているので、今の時期はラッセル大変です。私はデナリエボアセント、相棒さんはライトニングアセントですが、キックステップは多少効きますが、それでも深く軽い雪は辛いです。ヒールリフターも新雪だとそのまま崩れ落ちることがあります。もちろんトレース期待できる時は全然問題ないし、下りはいつでも大丈夫なんですけどね。
で、今、スキーを検討中ですけど、二人分だと中古車買えそう。こっちは値段がネックですね。シューは貧者の核兵器みたいなものでしょうか。
kiyosiさんは、タフそうだし、スノーシューの持ち味をうまく使っている様子ですね。
締まり雪での登高性能がいいシュ―と思いますけれども、ラッセルの場合は、靴との一体性がある程度ほしいので、ヒールリフターは善し悪しの場合があるように想像します。
そのかわり、お使いのタイプは、山靴がしっかりホールドされるので、雪にはまった時も、足場が定まりやすいのかな。
私は足場が流れると表現しましたが、スノーシューの刃(クランポン)はせいぜい数センチですから、そのために深雪では、流れやすいと感じてきました。
スキーの登りで、シールとエッジングで立ちこむと、軸足がしっかり定まって、いい感じです。
山スキーは、中古のゲレンデ用の払い下げなど、板はなんでもOK。
山靴も冬山用の底が固いもので、OKなのですが、
残る締め具が、新品だとこれだけでスノーシューぐらいしちゃいますね。
シールは、1万円余り。
以前は、締め具とシールで1万円で山スキーをやれたのですが、選択の幅が狭くなりました。
でも、東北の山でスキーを使うと、ほんとに雪質に合うと実感します。
こんにちは。
今冬、新潟に来て初めて「輪かんじき」と「スノーシュー」を履いて深雪を経験し大体感覚がわかりました。
その感覚はほとんどtanigawaさんの書かれている通りで輪かんじきはせいぜい膝上ラッセルまででそれ以上は浮力、機能のあるスノーシューでないと大変ですが腰より深い新雪の急登ではスノーシューでも出した足が流れて中々上に登っていけずかなり難儀でした。(流れるという表現は良〜く判ります。登る時、同時に腕で雪をかいて這い上がるようになんとか登りました。
そこをスキーで登っていけるかはまだ判りませんがスノーシューより浮力がありそうなのでもしかしたら登っていけるのかもとは思いますがかなり大変でしょうね。
本当は山登りがしたいだけで腰上のラッセルなんかは絶対したくないんですが周りの山(400m以上の山)がほとんど腰上の深雪なんで敗退の連続です、なんとか登っていけないかと色々思案中です。
tanigawaさんの経験上なにかアドバイスがあればお願いいたします。
まだ雪山を登るのに必死で楽しむ余裕がない初心者より。
ライチさんへ
2つの面から、考えることができると思います。
1つは、その道具の持ち味を生かした使い方という
ことです。
スノーシューを私が初めて見たのは、札幌の秀岳
荘で、1970年代に高い壁の位置に飾っていた、エ
スキモー(たぶん)用のものでした。
フレームは直径3〜4センチほどの木製で、そのフ
レームにアザラシかクジラの仲間の筋(すじ)を取り
出して、ひも状にしたものを、網状に編んで、デッ
キ(パネル)としていました。
フレームの長さは、大きなものでは2mはあった
と思います。
あのエリアの雪質のなかで行動するには、これだけ
の大きさのデッキの浮力が求められたのでしょう。
つくりや取り回しからみて、一見して、平地用とい
う印象でした。
いま、アウトドア用、登山用として製品化されてい
るスノーシューは、携行性、取り回しなどの面で、使
用状況をある程度、想定しています。
それは、日本の雪国のような深い雪山であったり、
あるいはそこにきつい斜度が加わるという条件ではな
かったのではないかと、思います。
登高性能を高めたスノーシューもありますが、そ
の分、深雪での行動性は限界があります。
山スキーやテレマーク・スキーは、比べてどうか。
板の底面積が大きいことに加えて、シールで斜面に
も制動(グリップ)が効いた形で、バランス良く制止
できます。エッジを若干効かせ加減にすると、雪面に
適度な圧迫をかけて、スキーが沈む条件でも、雪の面
に乗ることができます。
スキーを履いてひざ上までもぐる柔らかめの雪の場
合も、もぐったなりに、スキーが落ちつきます。
だから、深雪や、深雪の斜面には、ずっと強い。
しかし、通常はスノーシューよりも脚力が必要だ
し、瞬間的な筋力も使います。
この用途と特性の違いをつかんで、たとえば積雪の
条件によって目的地の選定をしたり、あるいは同じ雪
の斜面に向かう場合も、ルートどりを考えたり、とい
う対応が必要だと思います。
八ヶ岳に近い入笠山にスノーシューで行ったとき、
あそこは普通の積雪ならぴったりのゲレンデですが、
山頂の手前の急斜面で腰までの粉雪に入り込んで、ス
ノーシューの弱みを感じさせられました。前に登る
のが、困難になり、ストックや手を使うことになりま
した。ごく短い区間なので、すぐ抜けられましたけ
ど。
おそらくですが、北海道や東北北部の場合は、冬の
山はスノーシューは圧倒的に少ないと思います。
季節を変えて、春だと、やや増えるかもしれませ
ん。
特性をつかんで、うまく使いまわす。
若干、条件が悪い場合は、多人数でラッセルする
か、あるいは悪条件こみで、その日のプランを立てる
ということでしょうか。
2つめは、結局は、道具の特性を了解しながら、自
分にあった山のスタイルで、うまく利用するというこ
とだと思います。
スキーは行動能力は高いけれど、怪我や、下降の際
の危険がつねにあります。
よく踏まれた、先行者もいるような場面、積雪がひ
ざ程度の場面では、スノーシューは軽快です。
また登高性能を高めたタイプは、アイゼンと交換し
ながら、より険しいルートにも対応できます。
自分がどんな山登りがしたいのか、そこを考えて、
自分のスタイルに合うものを選んでいくことかなと思
います。
少なくとも、スノーシューが加わって、選択の幅は
広がりました。
春になれば、また条件は違ってきます。
私たちは、5月の尾瀬周辺の、樹木が多い無名の山
々のワンデリングで、アイゼンとスノーシューを組み
合わせて使ったこともあります。
山スキーであれ、スノーシューであれ、それがあれ
ば冬の山はOKという単純なものではないということ
でもあります。
山道具屋さんも、そこまでていねいには説明して
くれません。
tanigawaさん、こんばんは。
スノーシューは、小生が引退するまでは一般には存在しなかった(?)ので、雪山ではスキーとわかんの経験しかありませんが、あなたの日記の中身は興味があります。
しかし、私的には過去の経験から雪山ではスキーが絶対的に有利だと思います。特に登りと降りとが前後するような場所では降りは圧倒的に早いし、アイスバーンではスキーはエッジを使うことが出来る点が行動をするのに秀逸だと考えています。スキーで苦労するのは密に生えた林間を滑降するときかなと思います。
tama-takeshiさん、コメントありがとうございます。
このテーマは、積雪量や雪質の条件によって、結果がかなり違ってきますね。
また、私のように、スキーがあまりうまくない人と、うまい人でも、選択に大きな差がでます。
そして、この論議があってから、すでに10年単位の時がすぎようとしており、現在の私は、骨折などの事故に対応する体力や適応性が、相当に落ちているのを実感しています。
それは、最近の山行記録、傾向からも、はっきり現れています。
現在の私の体力では、スノーシューを、雪がある程度、締まった条件で使用するのがベストかもしれません。スノーシューは、運動機能が落ちても、マイペースでつかえますね。
また、スキーの場合は、反射神経と筋力の下降の状態から言って、圧雪されたゲレンデの雪質などでないと、もはや、無理です。深い雪のラッセルなら、パーテイの最後尾の1つ手前
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