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いまはトンネルに大半の車が流れて、めっきり静かになった標高1000
mの土湯峠で、磐梯山の左奥にはるかに会津駒と燧ケ岳を眺め、林道よりも
頼りない山道を10キロ。
ようやくたどりついたブナの林の中に、5月から11月までしかやってい
ない、幕川(まくがわ)温泉があります。
吾妻・安達太良に登る登山者も、この温泉まで足を伸ばす人は稀れ。幕川
温泉は、幕滝(写真)の谷沿いの開けた斜面に、2軒の宿が、よりそうよう
に建っています。
湯は、やや青みがかった白濁の湯で、ほどよい硫黄の香りがあり、肌にや
さしい感じです。
内湯の方は、湯がやや澄んでいます。
私のお気に入りは、トチの巨木の丸太の外周を切り出して、大樽のように
かこって作った、直径4、5mほどの露天風呂です。 周囲は、春から秋ま
でブナやミズナラなどの樹林の眺めが広がり、森の中にある湯につかってい
る感じになります。
この湯と、露天の岩風呂などにも、日帰りでも入れます。
湯につかると、宿の外装や雨どいなどが豪雪で押し曲げられた様子も、
生々しく眺められます。
4、5mの雪の冬を、建物をもたせるだけでも、たいへんなんだと思い
ます。
この温泉宿からは、幕滝までの散策ルートがあり、東吾妻山への、登山者
がほとんど入らないルートもあります。
土湯峠から、幕川温泉にたどりつくまでの山道沿いも、雪解けの花や木
の芽、秋の荘厳な紅葉が楽しめるルートです。
宿の宿泊費は、1990年代の当時で、1万円くらいでした。
料理は地味ですが、もう少し山菜・きのこを取り入れてくれるとありがた
いかな。
でも、湯と周囲の雰囲気は、抜群です。
好きな温泉です。毎年訪れていました。いつも日帰りでしたが。
おっしゃるとおり、野地などに比べて、山腹の細く長い林道が嫌われて、訪れる人は少ない秘湯ですね(秘湯感は山形側に比べてやや薄いかな)。裏の高山や東吾妻への登山口も過疎っていますが、時々登る人はいますね。昨秋、一度計画していました。
ただしばらくはキノコ類がアウトに近いので、やっぱり苦しいでしょう。私はもう一つの旅館の露天もとても好きです。
tanigawaさんの日記読んで行きたくなったけど、確かに冬は閉鎖中だった
あ、私が温泉の前を素通りしたところですね
kiyoshiさんは、なわばりの一角だから、やはり通ってたんですね。
ここの湯と、森の静けさは、いい感じです。
土湯温泉のあたりから、この幕川温泉をふくむ高山の山腹は、深い
ブナ林が残されてきた一帯で、伐採計画があったときに、地元の方々
が保存運動をされたところでした。
森が深いだけに、早春の花、コシアブラ、コゴミなどの山菜の探索
も、ゆっくりと楽しめるところです。
アラゲンさんの目に、きっと止まると思って、この
湯を取り上げました。
良いルートを歩かれましたね。ビバークにはいい
枝沢も多いし、湯もいいし。
最近は、日帰り客も、増えている様子ですが、夕方
近くになれば、ひっそりします。
春と紅葉のころが、とくにすばらしいところです。
以前、春に行ったときは、途中の枝沢や残雪の場所を
ゆっくり散策しました。ブナの実からの芽生えを採集
して盆栽に仕立てる職人さんらに会いました。
tanigawaさんお早うございます。
この地域は山も温泉も行った事がありません。
幕川温泉行って見たくなりました。チェックしておきます。ありがとうございました。
kazuhi49さんは、この一帯も総なめと思ってました。
日本の温泉は、なかなか踏破しきれないですね。
このシリーズ、地域を拡張しながら、いろいろ繰り出していきます。
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