いつもお正月の前に仕込む燻製づくり。今回は紅鮭のごく甘塩の
新巻きを1本、入手して、これで一本分、ほとんど丸ごとを使うス
モーク・サーモンにとりかかりました。
作業と並行して、日記で進行具合をお知らせします。
12月23日。
生きのいい魚が入るお店で、紅鮭の新巻きを見つけました。冷凍
もので、「オホーツク産」とあります。
「今年はこれでスモークやってみよ!」
とカミさんがいうので、1本購入しました。
体の幅が一番、広いのを選びました。渓流魚では「幅広ヤマメ」
なんていって、うれしがる体形です。お腹が張り出している分、紅
鮭特有のおいしい油がのっているかも。
家に帰って、凍ったままを、冷蔵庫の野菜室に入れて、1昼夜か
けて解凍しました。
写真の燻製器については、こちらに紹介があります。
http://trace.kinokoyama.net/gear/smoker-seisaku0512.htm
12月24日。
夕方前、かなり解凍がすすんだので、3枚におろして下ごしらえにかかることにしました。
頭から尻尾まで63センチ。
我が家のいつものまな板では、20センチ近くもはみ出します。
出刃庖丁は先日研いでおいたので、あっという間に3枚におろしました。濃いサーモン・ピンクの鮮やかな姿です。
大事なのはし塩加減のチェックです。お刺身にしてもかまわないほどの薄塩でした。塩がきついと、あまりしたくない塩抜きが必要になりますので、やった! と思いました。紅鮭独特のコクのある味です。切り分ける途中で、油分がやや少なめと思いましたが、安心しました。
鱗を丁寧に除いて、腹側の人間で言えばあばら骨にあたる細い骨を、肉ごとそいで除きました。
長方形のステンレスの大型バットに身を寝かせます。内径40センチあるのに、体を波打たせてやっと納める大きさ。背骨の1枚も、そのままスモーク用にバットへ。おまけに頭も縦に2つ割にして、バットに入れました。ぜんぶまとめて、1本まるごと燻製です。
あら汁に使う部分は、どんぶり1杯ほどのアラが出ただけでした。
次は、下味と塩加減を調整するための「ソミュール液」の仕込みです。
鍋に、薄切りの玉ねぎ、すりおろしたリンゴ、白ワイン、月桂樹の葉、塩たっぷり、黒コショウを入れて、数分煮立てておきました。
アラ熱がとれたところで、氷を入れて冷やし、これを鮭の身が入ったバットに流しいれます。
バットごと冷蔵庫へ1昼夜漬け置きです。
さあ、明日の夜は、冷たい空っ風が吹いてくれるかな?
明日からは、風乾 → スモーク →風乾 → スモークを、数日かがりで繰り返すことになります。
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