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退社して、実家でのオサンドンを終えて閉店間際の書店に辷り込み、シュッと購入。
岳人誌はロクスノよりかは流通に乗っているようだ、岐阜では。
眠い寒いのを我慢して、書店出てすぐのベンチに腰かけて早速目を通した。
折りしも特集「植村直己と冒険家たち」とあり、正に昨日の佐藤・大西両君の話も同列に並べて服部文祥氏が構成を担って文章化している。
ロクスノ誌の26行若しくは2頁からは推し量れなかった部分も表現されており、その実態やその際の心理についての記述も有って、概略だけの掲載で「詳しくはwebで」ではなく、ちゃんと役割を負っている。
佐藤氏；スーパー赤蜘蛛フリーソロに際して、行為までの経緯や「千日の瑠璃」の実績が大きく作用したこと、意外や5.10ｂのスラブ部分で窮地に陥ったこと、何より一連の流れを心理面含めて文章化し収められている点が意義深い。ちなみにスーパークラック写真はここ最近「俺沢」氏との同行多い小林敏之氏のもの。
大西氏；称名廊下入口デポ�，砲茲螢薀献�若しくはスマフォなりで天候情報を得て廊下に突撃したこと、雨具とパドリングパンツの着衣とネオプレーンソックスの足回り、そして凍傷に罹っていたこと。
両者共に、常人には及びもつかない対象に「死ぬかもしれない」「一か八か」といった悲壮な思いを持つことなく向き合った、とある。
また気負いも無く「ただ純粋に登りたいところを本気で登っているだけですよ」とも。【P.101；今夜も焚火をみつめながら】
また角幡氏のインタビューもそうだが、作家また行為者としての”あの”服部ブンショー氏おして色失わせしめる1970年代後半生まれ彼らの存在が、眩しい。
フリークライミングと情報と思想との底上げで、クライミングの世界はここまで進んだのだ。素晴らしい、歓迎すべきことだ。
こんな彼らと同時代を生き、山という同じ土俵に居て同じ空気を吸っていることが何より幸いで、面白く、興味が尽きない【同時期に生き、その歴史に立ち会えている幸運】。
その他、
P.28写真は、不思議な写真だ。次項下段はケッサク。
P.36田中幹也氏は相変わらずピリ辛くも好ましい発言である。青森市が世界一の積雪量を誇るとは浅学にて知らなかった。札幌が世界二位！
P.69に風越山〜独標〜三ノ沢岳とあってギク、となったが倉本からの服部ラインではなくホッとする。
P.98の畠山重篤氏の、毎号タイトで読ませる文章にはいつもながら感心してしまう。いずれ単行本化することだろう。
P.120には特集と符合する米山悟著「冒険登山のすすめ」の紹介が。皆さん、四の五の云わずに買いましょう。
P.123には台高のカクレ滝(ゴミキ谷)再登記録がある。
本誌主役のナオミウエムラについては未読でこれから。
今思い出したが、かつてのパスポート作成時に記載の身長欄は、植村直己が1.62ｍだったので当時実際1.64あったけれども1.62で記載したはずだ。
1992年秋、荻窪の先輩実家逗留中に都営三田線に乗って蓮根の植村直己冒険館へ行った記憶から。
ただ、オッサン化が進み身長縮んで、先だっての健康診断で望み通りの162cmになっていた。
積雪量のニュースの際、必ずといって良いほど、「酸ヶ湯温泉」の地名が出ますものね。ああ、何か懐かしい。また、八甲田行きたいなぁ。
なお、札幌市は「100万人以上の都市で世界一の積雪量」という言い方してます。
学生時代から178ｃｍで、ずっとそれで通して来ていたのに、2年ほど前の健康診断では179ｃｍになっていました。びっくり、まだ成長中？
山とは関係ない、つまらないコメントですみませんでした。
八甲田山が懐かすい？
前にも書いたけれど、都市機能が麻痺しかねないあんな豪雪ポイントに200万都市があって維持されているのは思えば不思議なことです。今振り返ると良い街でした。
未だ成長中ということは、成長痛もアリでしょうか？
だって、前回行ったのは2年目の春合宿の2回戦。yamamoriさんとsaitoと、酸ヶ湯温泉に入ってから入山したのを思い出します。八甲田なんて近いし、いつでも行けるよなんて思ってる内に、30年近く経っている訳で、それに気づくと驚くとともに、懐かしい気持ちが。
札幌市の年間の除雪予算が約150億円とよく云われます。今ちょっと調べると最近は200億円に近い。除雪に携わっている職員、業者さんって、結構大変なのです。来年あたり、私も異動で係わっているかも。そうなると待機や呼び出しとかで、冬山に行くのがままならなくなりそう。
成長痛はないなぁ。最近、足の古傷が痛むけど。
おしらせありがとう。編集長の序文「冒険を考える」では、タイトルかぶりで自分の本の書評を書いてもらった気分です。現代冒険家諸氏の特集記事の号に乗せてもらって嬉しいですよ。
ひょええ、こんな日記を書いておきながら私も丁度昨晩寝しなに編集長序文を読み、米山本を思ったのでした。
辰野氏、流石は実践者で主観客観両立場から冒険の捉え方をされています。
ミシガン大学心理学者の引用「命のリスクを冒しても(漢字の当てはこちらではなかろうか？)誰もやらないことをやりたい」は、辰野氏の黒部川下ノ廊下ファーストディッセントでありまた、件の佐藤、大西両君の行為が正に当たります。0.3％！
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