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家族も珍しく皆早々と寝入り、洗濯干しを終えた私も22時には父の隣で床に就いた。
0時に親父の小便で起こされ2時半まで寝付けず、その間に2度、そして4時にまた用も無いのに親父は起き上がって、明後日の方向に歩き出す始末。ただ、目が見えていない事、そして足腰が弱っていることもあって隣の部屋までの移動が限界なので、徘徊レベルには無く介護としてはまだまだ可愛いものだろう。
また、眠りの浅い間には母の事なのだろう、家族葬でいいと言っていただの、香典は、親族への連絡は、とあれやこれやと夢の中でも気を揉む様子が見て取れる。意外にも、それら話し始めの呼び掛けが、私であることが少なく、長男坊の名を度々口にするところが日中の意識の占める割合を現している。頼りになるゼ、タケオよ。
しかしこれでは明らかに睡眠不足だ。親父も、また私も。
明けて今日はバレンタインデーで、今朝は娘からも妻からもチョコレートが貰えた。初めてではないか？ んなことない？
昨晩は、娘の友達が何人か「友チョコ」持って来宅してくれた。たまたま不登校坊主が玄関口に出てみれば、バレー娘に渡そうと来てくれた坊主同学年6年女子3名とバッタリでバツ悪し、の図があったと聞いて大笑いしてしまった。
私はこれまで義理でないチョコは4+2個だけ貰った記憶がある。
小学4年で2個、そして小学6年で2個。以降、貰ったことは無い。
小6時は、村上春樹の嫁さと同姓同名の高橋陽子と、川村幸代。共に手紙付だった。サッチーは小6にして既にシュッとしてデカイ、足の速い女の子だった。陽子ちゃんとはハタチ頃の帰省の折に岐阜バスの中で皮ブーツの綺麗な彼女と会ったが、声掛けは出来なかった。
小4時は、佐藤珠美は思い出せたがもう一人がどうしても思い出せなかった。ただ、日曜に実家で親父の荷物を整理していた際に何故か私の小学校卒業写真が出てきて、それを見て思い出せた。高口直美だ。お母さんがかなりの美人だったはずで、遊びに行った何かの折に自宅に上がり込んでラーメン食わせてもらったその煎り卵が砂糖入りだったのに驚いた記憶が残る。
そして先程の2個。
小4小６前夜はドキドキして寝付けなかった。昨晩はウロウロして寝付けなかった、父が。
以降寝付けない何てことは、カヌーで釧路川下りに出掛ける前夜と、海外遡行での台湾への初渡航前夜くらいなものだったか。
チョコは量ぢゃねぇ、質だぁよ。
あ、昨日部下の大隅ちゃんがくれたカップ焼きそば「明星 一平ちゃん夜店の焼そば ショートケーキ味」あれはバレンタインバソキヤだったか！
チョコレートくれた女たちよ、どうもありがとう。
いつの頃からこんな風習が始まったのだろうか。私の年代（昭和30年代生まれ）では小学生でこんな「物資」の受け渡しは無かったような気がする。もっともあの頃はまだ世の中それどころではなかったのだろう。私の父も母も朝まだ暗いうちから、夜遅くなるまで日曜日もなく働いていた。私と弟はこずかいの10円玉を握りしめて近所の駄菓子屋に走って行った。当時円筒形の＜マーブルチョコレート＞が30円ぐらいだったと思う。子供には贅沢品だった。
その弟も上場企業の重役にまで登りつめた。私は釜ケ谷山の頂上でひとりハーモニカを吹いている。
マースケ様
物の価値の変遷については私が子に対して思うことすらあります。10円、私も握りしめて駄菓子屋へ。職業に貴賎なし、チョコにも貴賎なし。失礼致しました。
おお、きょうはオール実名か。小学校中学校高校の同級生ってたいした付き合い無いはずなのに姓名フルネーム漢字付きで思い出せてしまうのが不思議。しかもかならず一人一シーンは脳内映像が残って居ます。
釣られてチョコ歴回想してみたが、中2以来彼女居ない時代がなかったので貰った女はそのままだった。
今年も遠く離れた妻子から手作りのやつもらったので満足してます。
特殊名でもなく、また女の子は結婚して名前変わっていること多いので。
「中2以来彼女居ない時代がなかった」ですと！むむむ。
声高らかに繰り返そう。
「チョコも女も量ぢゃねぇ、質だぁよ。職業に貴賎なし、チョコにも貴賎なぁし」
このころの時代の女たちの姓名はいいねえ。普通の名前なのに、ぐっときますね。名前ってなんだろうと思います。名前とは、時代なのかもしれませんねえ。
うまかった？
模範的回答「うん、意外に食べられました」
マシュマロが入っていましたが、もっとアバンギャルドに攻めてもヨカッタかと個人的には思いました。
焼きそばにマシュマロは、充分にアバンギャルドだと、私は思いますが。
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