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https://www.yamareco.com/modules/diary/1946-detail-120191
仕事で杉植林地を歩いていたところ、エビネを発見した。
売り物の鉢植えでしか見たことのなかったエビネを、野生ランとして自生して花が咲いているのを初めて見ることが出来て感激した。
可憐である。
株立しているその様に、見入ってしまった。
芳香はないといわれるが、ホンノリと香る。私は自慢じゃないけど鼻と耳は効くのだ。目と頭は悪いけれど。
この地方に限らずエビネは一頃大いに流行った野生ランだそうで、この地の猟師仲間で「海老根会」という山野草会もあったと聞く。
うちの社長がかつてエビネとサルメンエビネの雑種である「イシズチ」を見つけたという話も聞いた。
持て囃され、随分な盗掘にあって自生の数を減らしてしまったという。
流行りついでに他産地の海老根を移入した結果、病気を貰ってしまって繁殖の勢いを減じて、それに伴なって人々の関心も薄まったとの情報は、キヨっさに拠る。
ヒッソリと繁殖して数を増やしてくれると良いのだが。
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