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中で大物「カヌー」を片付けよう、と「あげます」コーナーに出したら直ぐにアタリがあった。
このカヌーは大学山岳部先輩の、三階から落ちても死ななかった伝説の酔っぱらい漢ナゴッサンから貰い受けたもので、2013年11月と記憶する。私も台湾家屋ながら三階から落ちても無傷だった漢なので貰い受ける資格があったのだった。
フジタカヌーの初期型で、ナゴッ氏は「富良夢(フラム)号」と名付けていた。フリチョフ・ナンセンですな。
家には置けない、会社隣を流れる川の堰堤上の静水があることを良いことに会社倉庫に”ぶら下げて”保管してあった。社長へはセルフ福利厚生を盾に事後承認だった。
夏ともなれば、日曜に家族や他所の子供と会社にやってきて、川に浮かべて遊んだのも今となってはいい思い出だ。贅沢なものだ。
別の話になるが、私が北海道の大学を志望したのは野田知佑の川遊びカヌーをするためだった。
探検部に入り、念願だったフジタの折りたたみカヌーを直様購入して釧路川やら十勝川から千歳川やら下ったものだったが、予想に反してすぐに飽きてしまった。だって血湧き肉躍らないんだもの。
当時流行りだしたこともあって、寮に置いておいたそのカヌーには直ぐに買い手がついて、柔道部の石井健太氏に売っぱらったはずだ。
更に別の話をすれば、オートバイ(SX-125だったか)も買ったはいいが「このまま運転し続ければ間違いなく俺はコレで死ぬことになるだろう」と運転適性のなさを感じ取った私はこれ又すぐに寮生に売っ払ったはずだ。これは同部屋の後輩何とかキョーマ君だった。
過日、同市内から昼休みに取りに来た中村俊輔(仮名)氏、話せば同市の町おこし隊として京都くんだりからこの僻遠の地にやって来たそうで、ついでに薪割り機も持っていってくれた。人生、頑張ってな。
って、俺もか。
一頃、会社を終えて倉庫から隣の川へカヌーを降ろし、カヌーに乗って家への帰宅を実践してみようとしたが、結局叶わずだった（会社隣の川の下流に拙宅がある）。そんな野田知話があったと記憶する。
売買〜いや、バイバ〜イ、カヌー。これまでどうもありがとう。以後、幸せに。
あげますコーナー、いいですね。顔がみえるし、こんな時代だけに、利用者はけっこうおもしろい人がおおいかもね。ものを託すのもきもちがいいですね。
ヨネヤマ様
どんな野郎が来るのかが楽しみでした。その意に沿った男が現れてヨカッタです。ナゴッサもきっと判ってくれると思います。
題名が「カヌ」ではちょっと窮屈なのではないでしょうか。どうせなら、古事記にも登場する「枯野（カノ）」（枯野の川を駆ける舟）とでもして頂きたかったですね。これは旧東京商船大学の茂在先生の論文にも登場する言葉です。
maasuke1 様
ご無沙汰しております。
また、難しいお話を！ モザイコウボウ？
カヌとくると、普通はサッカー選手のようです。
「茂在公房」をよくご存じですね。
茂在寅男先生の退官記念講義を拝聴したことがありました。「古代日本の航海術」でしたが、「枯野」もその時知りました。
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