また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

ヤマレコ

HOME > macchan90さんのHP > 日記
2019年05月28日 20:39全体に公開

獲物

 「極夜行」の承前ともいうべき「極夜行前」を昨日読了した。「極夜行」読後から時間が経ちまた、本書も一気に通読できずブツブツと読んだために散漫な印象を持ってしまった。スマン。

 雨降りで作業中止となった今日、「獲物山供廚鯑瀕察△海譴痢岫機廚謀たる「獲物山」は、2017.1に読んだ。
https://www.yamareco.com/modules/diary/1946-detail-135092

 今回の兇稜鯣は「ヌートリア戦記」だろう。
 狩猟の世界で確立もされていないヌートリア猟を、試行錯誤の上で組み立てていくその過程こそがサバイバル? いや氏ならでは独自の世界である。一動物種を狩猟の世界に浮上させて世に認知させようとするその試みで、浮かばれる方も居ようしまた、撃たれるヌー君もまた川面に「浮かぶ」、痛っ。
 一ジャンル化しようとするその世界で、P.74「フィーバーだ。」という華やかな時間を自らの手で創出するその力量に感服した。
 「パッソアパッソ」に持ち込まれだその猟果が、余すところなく垂涎の料理に仕立てられている。料理を盛る皿がまたイイ(P.84,85)。

 P.32「野生動物の死 ―命とは何か―」は、これまた氏に常に纏わりつく命題の自問自答である。
 私自身も命とは、というよりも精子と卵とが結合し卵割が始まり細胞分裂を繰り返して成長していくその過程の、一体どの段階で『意志』を持つのかに興味を持ち続けた時期が高校時分にあった。そんな思いの元で、私は一時期大学理学部生物学科を志望したものだった(山岳部入って学部学科はどうでも良くなっちゃったけど?)。そんなことを書いた本にはついぞ出会うことは無く、果たして未だにその謎は解けてはいない。

 最後にある「登山家不在の家族の風景」、前半の件がブンショウ氏と私の共通項かもしれない。就職氷河期時代を「私は企業に就職したくなかったので、うまく就職できないことを社会情勢のせいにできてラッキーだった」と認識するその頓珍漢さ。熾烈な椅子取り合戦に、私も興味無かった。
 考え続けること、その大切さを教える書である。

追記;「極夜行前」P.342-343の伝では、角幡氏にとっては勿論ソレは極夜探検であり、ブンショウ氏にとってのソレは狩猟(と中距離走?)であろう。私にとっては林業になろうか、登山にはなく。
訪問者数:193人
-
拍手

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この日記へのコメント

登録日: 2007/5/15
投稿数: 5759
2019/6/4 6:07
 RE: 獲物
私の場合は、わずか数年差だけど、企業に就職したくなかったけれど、就職泡沫期のため取り込まれてしまった。今から思うと、就職氷河期も就職泡沫温暖期も、その後は椅子取りゲームになったみたいだね。興味ないなら最初からしないほうがいい。でもしないのができる人はもとからしない。椅子取り病の末路は死ぬまで続く椅子取りだ。漠然とした不安から、解脱さえできれば成仏できるのだけど、それが出来ずに人々は苦しむ。
登録日: 2008/6/30
投稿数: 866
2019/6/4 6:33
 RE: 獲物
乗鞍の山を歩いている間、そんなヨネヤマさんのことを考えていました。一浪しても二留年してもタイミングがタイミングならヨネヤマさんのような道も拓かれ、タイミングがタイミングなら私やブンショ―氏の様な末路?もある。ヨネヤマサンも林業やろうぜぃ。今からクマに会ってくるわ。
登録日: 2018/8/10
投稿数: 1
2019/6/4 12:23
 RE: 獲物
はじめに意思ありき、でオタマジャクシとタマゴは出逢うのよ〜♪、と子どもたちには伝えております。
登録日: 2008/6/30
投稿数: 866
2019/6/4 18:31
 RE: 獲物
えっ、オタマとタマゴにして既に意志ありき? あんなにも小さいのに。「中々突っ込めねえなぁ」「早よ来て〜ぇな!」って?


ページの先頭へ