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特集は「会心の登攀2021」。
かのダニエル・ウッズやベルント・ツァンガール両氏を差し置いて二番手で登場の門田ギハード氏、やはり先月末に放映された氷瀑映像よりこちらの方がギハ氏の心中がありありと表現されている。
https://www.yamareco.com/modules/diary/1946-detail-241061
並の力量でない氏を以てすら易々とは登れない雪の状態(ガリガリ君)であったことが伝わる。また、荷を背負っての登り返しのユマーリングも支点に不安があってテンションを掛けられない登攀だったようだ。
だが、一番の読み物は大木輝一氏のインタビウだらう。聞き手はあの、中嶋徹氏！ 大木氏の登場は、前号が出た際に予想した通りだった。行縢山広島ルートのフリー化！！！ 5.14b!!!
こんな怪物君がゾロゾロと現われ続けるのが恐ろしくも凄い時代である。
ただ、末尾に「う〜ん・・・・今後どうなっていきたいとかいうのはないです。」って、謙虚以前に目標も無いままにこんな段階まで上達してしまうのが凄くも恐ろしい。自民党二世議員が初当選後に今後どういった政策を打ち出していくのかと問われて「う〜ん・・・・これから考えますっ！」と返答したのを思い出してしまった。登山はスポーツにない。いや、彼が目指しているのは登山ではなくスポーツなのかもしれない。
以下、覚書。
●p.32に登場の山田利行氏というのは名古屋出身の登れる男だったか？ 何年か前に紙面に出ていた覚えがある。
●p.48に登場の賀来素明氏、夫婦子連れで黒部上ノ廊下を溯行したあの方か。
本稿「私のとっておきGear」だが、ノコギリ鎌だのソールのエッジ出し自作ツールだの、ワイヤーブラシだのギアラックだのチープなギア記事が実に面白かった。一番は保科氏の「二日掛けて削ったバットフック」こういう記事を読みたいのです、私は。
思い出したが、かつて北海道のクライマー小笠原夫婦(だったと思う)がインタビューの最後に同質問をされた際に旦那が「嫁です」と回答したのが強烈だった覚えがある。今だと問題発言と取られそうなご時世ですが。
●P.78本富岳「水の山」は23年間再登者が居なかった！と。飯山氏も複雑な思いであったことだろう、きっと。上記大木氏が第三登者になると見た。
●P.79森秋彩氏のオンサイト記事、これは凄いと思う。
●P.99,図3は、林業でのNG巻きがクライミングではセオリーになっている(対象の重量の違いから)。
●表紙；ウッズ氏のパンツは赤でカルヴァン・クライン。
macchan90さん こんにちは
脳をパソコンと考えるなら、脳もインプットがあってアウトプットされます。人の発想は経験があって、独創的、突飛に見えても自分の経験の積み重ねたちょっと先にあるものだと思います。しかし現在は過剰な情報が溢れていて、その情報を勘違いか自分の経験にしてしまい、砂上の楼閣でもあるかのように意識が天辺に立っているのではないでしょうか。そこでは、事実としての経験が希薄だから、その先が分からない。天辺に立って、砂が崩れる前に目標を定め先に行ける人は先鋭者になれると思います。二世議員は、育っていく過程で周りの環境が影響して、親の職業に疑問や葛藤をあまり持たないのでしょうね。政治家になるのが目的になっていて、そこにはビジョンがあるわけないと思います。
ヤスジ様
今晩は。
過多な情報が、思考を奪うようでは本末転倒でしょうし、情報を参照してアイデアを生み出し実践することが登山の肝だと考えます。政治も又同様でしょうか。
山田利行さんは南山大OB カナダ在住のクライマーです。学生時代に一緒に海外に行った仲間です。カナダには手付かずのラインが多数あるみたいで開拓&ガイドとして活躍されています
ニシナ様
もしかしたら白馬からの帰途に話に出た方でしょうか。えらく登れるクライマーだそうですね。
21世紀の小川山にすら未登の岩がある、況やカナダに於いてをや。
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