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目覚めてすぐに見たばかりの山と高原地図「高野山・熊野古道」に書き付けてあった、お世話になったことのある「新宮山彦グループ」の名がP.12にいぎなり出てくるわ、昨日読んだばかりの「山岳省察」からの引用はあるわ、錦司氏のご長男は武奈太郎だわ、北岳厳冬期初登に参加できなかったわ、その代替リーダーとなった西堀栄三郎（後の第一次南極越冬隊々長）は今西の二番目の妹・美保子と結婚するわ、先週我々が行ったばかりの鈴鹿の山に行ったからって「鈴鹿」や愛知川の「愛知子」なんて生まれた子に名付けるわ、先々週行ったばかりの「蹴上」から隧道って、もしかしてアレ？
一番驚いたのは、、、、。P.71。
娶った園子氏の父、つまりは叔父が洋画家の鹿子木孟郎氏、であったという驚くべき事実であった。
●鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)；日本近代洋画の歴史を語る際に必ず登場する、大物である。三宅克己氏との水彩画論争が有名な、反骨精神旺盛な漢だったという。一般的には肖像画家として括られることもあるが、私が個人的に好む洋画家の一人で、第一子の名前に「孟郎」も候補の一つだった。タケシロウ。
先々週、若狭から歩いて走って到着した京都国立近代美術館で、観覧を終えて大窓に映った対面に位置する京都市立美術館の夜景を眺めた。ここには鹿子木孟郎の作品「新婦人」が収められており、運が良いと展示が観られるかも、と考えたものの、結婚直前に佐賀の美術館で観られたので訪館しなかったのだった。
ただ、美術に関心を持っている人でも鹿子木をご存知の向きは百人に何人いようか？ 二人くらい？ その程度の知名度と思う。その上、鹿子木作品が好きだ、という女性が居たら一杯奢るわ。
選りによって私の好む数少ない洋画家の一人が、あの今錦と繋がっていたことの偶然と、それを知った私の驚きを伝えたかった。
孟郎の存在がなかったとしたならば、今西錦司は学問の世界に居らず、京都学派も存在せず、ヤルンカンもなく、岐阜大学学長は別人だったはずで、ウルタル�曲�も、霊長類研究所もあったろうか？ あったか。
朝から（私にとっては）ビックリな話を知り、P.72で止まってしまった。この「評伝 今西錦司」についてはまた別の場で何か書くことと思う。
ああっ！ ということは、一緒に働いたことのある今西錦司を祖父に持つというあの今西君の曽祖父は鹿子木孟郎だったのか！ 何と！！ 確かに顔立ちが今西錦司に似ていた、更にはその骨格の系譜は鹿子木のものであった！ ああ、本人に伝えたい。
（実は私は大学学生寮で西堀栄三郎氏を祖父に持つという先輩と同室になったことがあるのだが、この方も祖父の骨格を引き継いだ顔立ちだった。）
実はこの後、早朝にしてこれを凌ぐ驚きの事実を知ったのだが、それをここに書くことは差し控えたい。差し控えさせていただきたい？ 敢えて言うならば、滝について。いつか書くことがあるだろうか？
更に実は今日、初めてzoomを活用したリモートでの林業研修を受講したのだったが、慣れぬことをしてオジサン朝から、、、、疲れた。
では、お休みなさい、ｚｚｚｚｚｚｚｚ。
【追】文庫本繋がりで。今朝11/19の新聞に、第17回開高賞受賞作「聖なるズー」が文庫化されたとあった。問題作！らしい。開高賞作品なので読むことと思う。
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