御神木、梛

2022年02月14日 08:08住全体に公開

　我が家には梛の木が二本ある。その珍しさをわかってくれる人はどれほどいようか。
●梛(ナギ)；マキ科マキ属の高木。西日本の暖地に稀に自生し、神木として神社に時々植えられる。その葉からは想像できないが、針葉樹の仲間。熊野速玉大社の樹齢千年と言われる大木が有名である。
　二本目については以前この日記の中で書いたことがあるので割愛する。尚、実生で育ったその梛の木は未だ高さ40㎝。
https://www.yamareco.com/modules/diary/1946-detail-184714

　今回はその1本目の話。
　熊野三山の一つである熊野本宮大社の、その参道出店で購入した梛の木の苗を庭の一角に植栽したのが四年ほど前のことになろうか。肥え土で植えた場所が良かったのか(陰樹)、成長の極めて遅いと言われるこのナギの木が今では1.2メートルほどの高さにまで成長した。庭の通路までその枝を伸ばしたため今では通行の際に葉が当たり支障がでるようになって、移植を考えていた。我が家には一本あればいい。

　昨年末に所属する団体で「山の講(安全祈願祭)」を行った際にこの神社にナギの木を移植させてもらえないかと思い立った。何といってもこの天鷹神社、ただの神社ではない。この地が輩出した偉人の一人であるレイキ創始者・臼井甕男の記念碑がある神社だからだ(他に丸善創業者の早矢仕有的、大野伴睦が居る)。甕男(みかお)氏については調べてもらえばわかるが、知る人ぞ知る人といった方である。日本よりも海外でのほうが名は知られている。
　山の講でお世話になった宮司さんに直接掛け合うべく、お宅訪問して事の次第を話した。すると、ほぼ快諾を得て、後は担当者(総代)に許認可を得るだけにしてくれた。それが節分2月3日のこと。　
　昨日2月の13日に宮司さんより電話があり、話し合いの結果、場所も定まり移植が決定した。こんなにもトントン拍子に事が運ぶとは。流石、谷合霊気の地である。