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『五番町夕霧楼』や『雁の寺』『飢餓海峡』と同じく水上勉原作とあって期待通りの良作、ではあった。佐久間良子は芯の強さを手放さず生きる「さく」を好演していた。入浴シーンでは、水はじく玉の肌が殊の外美しかった。
それにしても、だ。「雁の寺」の慈海といい今回の桐屋紋左エ門(二代目中村鴈治郎)といい、自らの立場を利用してからに、、、全く。あれでは宇吉(中村賀津雄)が浮かばれない。ただ、その報われない情念を二人の中で昇華さすラストシーンがこの作品を忘れ難いものにしている。
遠からず余呉湖を目にする山行をしてみたい。人間の悲しみと喜びの涙で満たされるという、その余呉の湖(うみ)を。
鑑賞後、柳ヶ瀬の「ポーヤイ」でタイカレーをご馳走になり「水谷」で昼酒を呑みながら、雪焼けしたyoneyamaさんから先だっての山岳部OB山行・越美国境縦走の話を聞いた。「水谷」のオバァは耳が、遠い。
また奥方からは、札幌で会ったばかりという我々周辺の探検部OB・OGの近況を写真を交えて伝えてもらったのだが、岐阜の名酒・三千盛の酔いも一気に醒めるよなショッキングな話もあった。今の私に札幌は、遠い。
成城石井で買い物をし、春の山行の約束をして岐阜駅で夫妻に手を振った。桜餅をありがとう。
余呉湖、賤ヶ岳。蚕糸の道、やっぱ地域山河時代混みでの映画はいいね。
ロイヤル劇場もこの三年に無い人の入りでした。遠くない山地の好ましい映画をご一緒出来て幸いでした。又のお越しをお待ちしております。
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