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宮尾登美子の原作を読んでおらず、映画だけ観て言うのだけれど、これは「鬼龍院松恵の生涯」だった。きっと、映画化に際して夏目雅子にスポットを当て過ぎているためで、対する花子は"蚊帳の外"気味で少々気の毒に思えた。そこがまた薄幸さを表現しており、、、。
親分「鬼政」が仲代達矢で、終始凄みのある演技だった。その妻に岩下志麻、妾に新藤恵美、中村晃子、佳那晃子(拉致)、手下に室田日出男、夏八木勲(日本のヴァンサンカッセル)、あご勇!等々緩みのない配役だった。
夏目雅子演じる松恵の、その少女時代に仙道敦子(後に緒形拳の息子と結婚)が当たったが、これは適役で眼力が大変に効いていた。番頭役に「松ちゃん、macchan」呼ばれる度に、macchan90としては大いに反応してしまった。
「東映」画もとい当映画で印象に残ったのは、労働組合参謀役の田辺と政五郎の、互いの真っ直ぐさ純粋さにそれぞれが惚れ込んでいる、男の友情だったか(たとい指詰めさせられたとしても)。田辺が刺殺されるまでの流れが少々不可解ではあった。
映画としては146分と長いものの、宮尾登美子が語る話としては短く食い足りない。本映画が宮尾登美子の出世作というけれど、他にアレほどの重厚な作品があるだけに本意ではなかったと想像する。
佳人薄命でもないけれど夏目雅子、もっと永く演じて欲しい女優だった。
備忘:音楽はジャズピアニストでもあった菅野光亮の担当だったがそれらしさは感じなかった。
午前は八尺欅の伐倒だった。同僚はそうとも思っていない風だったが、私にとっては成功とは言い難い結果となった。前日に段取りまでして落ち着いて伐れたのだが、すぐそこにまで成功を手繰り寄せながら、最後の引き込みの指示で誤ってしまった。伐ったことのない人間に対して、意図をキチンと伝えなければいけなかった。
で今、苦い酒を舐めている。
「林業、ナメたらあかんぜよ」自戒を込めて。
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