20年以上まえ、チベットのラサのどこかの金物屋で買ってきた真鍮とアルミの柄杓です。初めから凄く薄汚れていましたが、思い立って磨いてみることにしました。ホームセンターに行くと研磨道具がけっこうあって、これまでは耐水紙やすりでイジイジやっていましたが、スポンジ状のものや、ハンドドリルに取り付けて楽に磨くものも様々。200円ほどのスポンジ研磨剤を買ってきて磨いたら、金色になってしまいました。なんだか、あまりありがたくない日本のお寺の新しい仏具みたいに。こういうのは適度に汚れているからいいんだよな、と中途半端なところで留めておきました。このほかにもパキスタンのラホールで買ってきた真鍮の重いコップとかもおいおい。
柄杓は大きいので、ラーメン屋でもやらない限り台所で出番はありません。一人料理なので、これは当分飾りです。
骨董市や蚤の市でなんだかわからない金物を見ると、昔から欲しくなるんですよねえ。安いものに限るけど。
この研磨剤混みスポンジ、ピッケルの薄いサビも、台所シンクのステンレス汚れも落ちました。
ちなみに先日、錆びたアイゼンのサビどうしましょうと聞かれましたが、経験上、また山に行って使えばサビは落ちますね。最近のアイゼンはステンレスだからサビないかな。
柄杓の形可愛いですね。深くて水を沢山すくえそうです。
彼岸やお盆の時にお寺の仏具を磨きにいくのですが、もちろんピカピカにはならず、でも何百年何十年と長持ちしてるものを触らせて貰えるのがありがたいです。ご褒美に神殿の金堂に安置されてる米粒くらいの仏舎利を見せてもらいました。沢山拝んでいたら大きくなるらしく、住職になれば仏舎利が小さく消えないように一生懸命拝むらしいです。
この真鍮の黒い汚れは多分、チベットの民家でも寺でも何かと火を焚くのでその煤のようなものなのでしょう。昔からのお寺の仏具は蠟燭の煤で黒くなったのでしょうが、これが年季を語るわけですね。
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