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2016年12月18日 21:23映画や音楽、TVも全体に公開

この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。

休日に映画いきました。「この世界」、少し前からこの町で上映予定がなかったので諦めていたのだけど、今日調べたら、なんと今週やっていました。シネコンて新聞に予定載せないんですね。予定が急に決まるのかな。自転車こいで遠い郊外のシネコンまで行ってきました。
http://konosekai.jp/
初め、クラウドファウンディングで作った映画だからあまり上映館が多くなかったけど、最近になって評判が上がりたくさんの町で始まったみたいです。調べてみればあちこちで上映始まっているかもしれませんよ。
評判通りのすごい映画でした。余韻で夢見そうです。たくさんのさりげないシーンがふんだんに入っていて、少し後から思い出すことばかり。小ネタも豊富で、僕も木造校舎の床の隙間に鉛筆削ったクズを捨てたの思い出しました。砂糖を入れた壺の置き場所が、うちの親父が言っていたのと同じ高い場所にありました。子供が舐めないようにです。
イワシの干物を焼いて食べず、煮汁にして食べる料理、旨味をすごく増量できそうです。広島城天守もあった、帆掛船、干潟、遊郭、憲兵、軍港脇では鎧戸を閉める汽車、太田川の橋、戦艦大和、軍歌・空の神兵、とてもリアリティーがありました。すごく取材したのでしょう。リアリティーがこの映画の全てだと思います。主演の声もふくめて。いや、絵にも増して声がすごいと思いました。すずは実在したのだと信じられます。音響もすごい。防空壕の中でズシンと響く音が凄かったです。
平和とは日常である。かけがえのない日常だと、井上ひさしが同じく原爆後の家族の戯曲「父と暮らせば」のノートで書いていました。日常を丁寧に生きている、その様子を丁寧に描いているところが一番肝心なのだと思いました。

岡田斗司夫氏が転載可のメルマガで、いいこと書いてました。
「ほんとにすごいものをみたら言葉にならない。映画を作る人間ってのは、全員そういう領域を目指して映画作ってるんだ。
映画作ってる人が、「どんな話ですか」と聞かれたら「言葉で説明できるのなら映画なんか作ってないよ」ってよく言うじゃない。それはみんな『この世界の片隅に』みたいな、言葉にならないものを与えたいんだ。
だから、感動を与えたいんじゃない。わかりやすい感動とか、泣けるを与えたいんじゃなくて、圧倒させたいんだよね。
特に高畑勲さんなんて、そういう映画を作りたくてやってるから、まあほんと死ぬほど悔しいと思う。
おもしろいかって言われると、面白いけどそれだけじゃない。泣けるかっていうと、泣いてる人はいっぱいいるけど、泣いちゃダメだと思う。泣いちゃダメな映画だと思う。すごいかって聞かれたら、今年度ナンバーワンの映画。アニメだけじゃなく、映画として今年度ナンバーワン間違いないと思います。
引用終わり===
やっぱり言葉にならないです。
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コメント

RE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
yoneyamaさん おはようございます

この映画ホントに良いですね。
私は連載当時から好きでした。
クラウドファンディングも参加しようか迷ったけど
「質の悪い映画作られたらヤダなあ・・・」と思い参加しませんでしたが、まさかエンドクレジットに名前が出るとは!一生の不覚です。
旗のシーンも「呉だなあ」と思いました
2016/12/19 6:24
ビーさんRE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
今日はいちにち浜辺を歩いていたのですが、昨日の映画を思い出してよいいちにちでした。単独山の前日映画見ると深まりますね。
原作の時から読んでいて好きだったら、色々思うことも多いでしょうね。エンドロールで延々出ていましたね。作品の最後に自分の名前が出るって、なかなかないものですよ。お金の使い道は多様化してますね。
2016/12/19 21:31
RE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
呉市出身のabukataです。

先日、roudybushさんのレコに触発されて夫婦で久しぶりに映画館へ足を運びました。

北條家から見える範囲にわが家もあります。
当時はきっと畑か何かだったのだと思います。

変わり者のabukataの視点はやはり少し変なのかも知れませんが・・・

灰ヶ峰(はいがみね)のイントネーションが気になりました。⇒広島弁と呉弁では違うのです。

玉音放送の直後に呉の街に”太極旗”が揚がった。
⇒史実なんでしょうが、意外でした。

母は学徒動員で冠崎(かぶらさき)へ魚雷を作りに行っていましたが、通勤途上にピカッと光ったので、大急ぎで側溝に伏せたと云っていたことを思い出しました。⇒原爆が広島に落ちた時のことです。

父も母もすでに鬼籍に入り、もう聞くすべはありませんが、もっと聞いておけばとおもう最近です。

私が物心がついたころ、ネイティブ呉人の父方の祖母から「ねんねんねこのけつ、か〜にがはいこんだぁ〜、いたかろかいかろとってやろかぁ〜、とれたとおもったらまたはいこんだぁ〜」という不思議な子守唄を聞かされていました。

この子守唄が出てくるかと期待していましたが、出てきませんでした。

駄文ご容赦を!
abukata
2016/12/19 13:04
RE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
abukataさん はじめまして

「ねんねんねこのけつ、か〜にがはいこんだぁ〜」の子守唄、私自身が幼い頃歌ってもらった記憶があります。
子供心に「変な歌だなあ・・・」と思っていました。
ちなみに母親は群馬出身ですが、何か子守唄的なつながりがあるのでしょうか?
興味はありますが、今となっては確認しようがありません。
2016/12/19 20:38
アブさんRE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
呉の出身でしたら、なおさら思うことがたくさんあったでしょうね。昔の港町は山が海に沈み込むような深い湾と風除けの地形がある、入江が多かったから、坂道が多くて、風景がいいんですよね。私は函館で数年暮らしました。町中の人が軍需産業か、軍関係で働いていて、友軍機のエンジンの馬力に誇りを持っていたりして。私は西日本はほとんど訪れたこともないのですが、呉、広島は機会を見て訪ねて見たいと思っています。今は外国の景勝地なんかより行って見たいところですね。
太極旗、さりげない短いシーンでしたが、やはり強いシーンでしたね。いろんな立場の人たちがあの時間に共存していたのだと、一瞬でわかるシーンでした。
2016/12/19 21:44
RE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
bmwr1100rsさん、子守唄の件ですが・・・

ルーツは上州かも?!

呉は明治23年に軍港が出来て以来、急速に発展した町です。
父は呉のことを揶揄して”日本のニューヨーク”と云っていました。
その心は”人種の坩堝(るつぼ)”です。

私の四人の祖父母だけ見ても、ネイティブ呉人は父方の祖母のみ。
他の三人は熊本、岡山、山口です。

そうなると、全国各地の風俗や習慣が呉に持ち込まれ、呉で広まったと考えることもできるかと思います。東京や大阪のような大都市では希釈されて拡散してしまうことも、呉のような小さな町では拡散せずに沈殿したということでしょうか。

もうすぐお正月ですが、呉地方では各家庭の”雑煮”がそれこそ種々雑多です。
料理については母方の味が基本的に継承されているように思われます。

しかし、ある種の法則があるのも事実でして。
単に”肉”と云えば、”牛肉”を指します。
”肉じゃが”はあくまで”牛肉”を使用したものでなければなりません。
蛇足ですが、あとはジャガイモとタマネギのみです。
人参やシラタキ(糸こんにゃく)が入るのは呉では邪道とされます。

abukata
2016/12/20 9:33
アブさんRE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
戦前の造船所、鉄鋼都市、人が集まるるつぼだったのでしょうね。太極旗が上がったのもまさにそのせいですね。
肉といえば、の件は、やはり関ヶ原に大きな境があるみたいですね。食肉に限らず、農耕の家畜も、伝統的に関西は牛、関東は馬で、死んだ家畜の皮の使い道として牛の方が馬より役にたったため、関西の方が皮なめし職人が多かったという話もあります。
きっとその子守唄は名曲だから、国際都市で受けたのだと思います。
2016/12/21 9:40
RE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
作中、水原くんの「いつから普通から外れてしまったのか」という言葉は、普通に生きていたはず、生きたいと思っていたはずのすずたち市井の人たちにも及んでいるような気がして、終戦時の慟哭がかなり来るものがありました。

そして、その傷を持ってこれからもあの人たちは生きていくのかと思うとオープニングの「悲しくてやりきれない」がフィードバックしてきます。

でもやっぱり悲しいだけじゃなく、生活するなかの楽しんだり、怒ったり、幸せだったり、生きてくってこういうことだよねっていうのがとっても感じられるという印象もあり、つくづくすごいなぁと思いました。

岡田さんのいうとおりで、何か一つに限定して評価とかの話ができない、凄い映画だというのが本当にぴったりくる印象です。

また見に行きたいですね!
2016/12/21 12:11
サモアさまRE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
まさに。そういう解釈なんて思いも寄らず。僕には水原くんの役割がまだわかっていません。見る人によってツボが様々、見るたびごとにツボが様々ですかね。なのにそれぞれ面白い。ふ〜ん!
2016/12/21 20:52
Re: サモアさまRE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画...
幻の30分拡大版の製作が決定したとか
2016/12/22 20:52
ビーさんRe[2]: サモアさまRE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画...
もともと30分長かったのを泣く泣く縮めたのでしたよね。
2016/12/23 4:22
ゲスト
RE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
こんにちは。
現在9回目の片隅ヘビーリピーターのroudybushです。
9回見てもまったく眠くならないモンスター映画ですね。

先週末は浮気してローグ・ワンにいってしまいましたが(笑)

片隅が好きすぎてついには呉までいって自転車でですが灰ヶ峰に登ってついでに舞台巡りもしてきました。

前から大和ミュージアムやてつのくじら館に行ってみたかったというのもありますが。

舞台に訪れると観客には見えない先
登場人物はどの方角を向いているか
その方角には何が見えるのかがわかって楽しいですね。

灰ヶ峰は近年で事件もあったりして
敬遠されている部分もあると思いますがいい山でした。 

山頂まで舗装路があるヤマレコ的
には盛り上がらない山ではありますが。
2016/12/20 6:45
ローさんRE: この世界の片隅に、評判通りのすごい映画でした。
九回も劇場で見ているなら、エンドロールに名前載ってもいいですね。まったりした流れのようで情報量が多くて、確かに「あれ?」と考えたい間に次のシーンというところ何度かありました。あれはもう一回見に来い、ということなんでしょうか。自宅で再生ボタン慣れしてるとリモコンが欲しくなっていけません。夫婦喧嘩と玉音放送は割と核心部なのにそんな感じでした。
今の日本では、山頂まで舗装路があるくらいで諦めていたら山を楽しめませんよ。地形図を見れば、古くからの踏み跡道は舗装路とは別に残っているようだし、こういう山では軍の砲台遺跡巡りなど歴史の積層を見つけて登るのがとても面白いと思います。
2016/12/20 8:46
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