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松本のささやかな風俗だったのですが、縁側で行われる行事だし案外知られておらず廃れかけていたのを30年ほど前に市立博物館の人が掘り起こし、その後商店街の店先などに吊るすようになってきたとのこと。33年前に松本を去った私には、正直憶えもなかった復刻風俗です。
織姫と彦星と、もう一人、カータリーというおっさんの人形があります。胴体はただの角材、という手抜きなのに、長くて写実的な脚はかなり丁寧なもの。フンドシ見えそうな長着を端折った姿は、梅雨で増水した天の川を渡る姫の助っ人、「川渡り」が語源だそうで、織姫のお供のオッサンだそうです。カータリーという響きが何か、サンスクリット語かヒンディー語、あるいはドラヴィダ語っぽい仏教的な響きもしますぞ。
沢登りの大河渡渉のお守りに、一つ買い求めて来ました。姫と彦を差し置いて。もう子供じゃないし、オッサンの守り神として。
3.3は桃の節句、5.5は端午の節句、と同じように7.7は七夕の節句のお祝いに、子供は生まれるとこの姫と彦を一対ずつ持つそうです。
松本パルコのあるところは江戸時代から戦後しばらくまで生安寺という寺があり、そこから東に伸びる細い通りはもと生安寺小路、今は人形店が多いので人形町とか高砂通りとか通称がありますが、その狹い通りに人形店が今も5軒ほど固まっていて、こういうストリートは全国でも珍しいそうです。狹い横丁というのは、ついフラフラと吸い込まれてしまう。脚で歩かないと見つからない一角です。
もちろん家庭では旧暦で祀るので、商店の軒先ではほぼ一月下げています。
なんか、足首くびれ、ふくらはぎまであるように見えて、おじさんの足、色っぽいですね
この脚は、なまめかしいですね。六尺フンドシ締めてやろうかと思って居ます。
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