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帰着して「二度死んだよ!」と言っていました。一度は表面雪が滑り落ちて表出している青氷の斜面直前で滑降をやめ慎重にそこを通過したところ。二番手のパートナーはそれを見抜けず斜面に滑り込み滑落し、膝靭帯断裂でリタイアになりました。もし次回があるなら、あそこは手前で二番手を待ち、言葉を交わして事故を防ぐでしょう。二回目は尾根滑降でわかりにくい支尾根に入り込み、崖の雪庇の袋小路にハマるけれど、よく観察して状況を悟り、登り返してやり直すところ。尾根滑降のルート取りは下るに連れ分岐して判断が難しい。地表からではわずかな起伏のため先の方まで見えないところは多々ある。地図読みは間違えてはいけないのではなく、間違えたことにすぐ気がついて、修正するズクと判断力が大事です。全く間違えない下降は、上手なのでは無く、単に易しかっただけのこと。
そういう細かいところが本人目線のゴープロカメラ、空撮ヘリのカメラ、定点の山岳カメラマンの望遠カメラなどで全て説得力ある映像があり、当の本人にも後で映像を見なければ分からなかったと思われる、空からの地形全景映像込みで見せる豪華映像でした。CGも余計なナレーションも要らない完全なドキュメンタリでした。
デナリほどではないけれど、こういう冒険は誰しも山に行くたび孤独に行われます。そういう醍醐味を知る人にはひと事ならぬ臨場感があったと思います。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/46/2586832/index.html
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