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北アルプス南部の2200mあたりの藪稜線はこの時期が残雪利用の狙い目なのです。地下足袋で行くには雪がまだ冷たい。
わりと厚くて底も硬いの(片方925g)と割と薄くて底の薄いの(片方550g)を比べ、軽い方で行こうかと思います。20年くらい前にセンパイからいただいた特注品なのですが、なにせこの時期にしか使わないものなので、くたびれていません。
アイゼンも、小さいのは持っていないので、むかあしむかあし使っていたバンド締めのタニのアイゼンを一番短く調整して締めます。つま先の高さが低いのでリングを折り返してベルトを短くして使います。バンド留めの穴も千枚通しで新しく開けなくてはなりません。
冬は、家から無雪域までは地下足袋、積雪域で登山靴+山スキー→アイゼン履き替えですが、この時期は家から無雪域まで地下足袋、積雪域で軽登山靴→必要ならアイゼン、という段取りです。
残雪があるのでどこでも泊まれそうだし、水も取れるので、そのあたりはこの季節の気楽なところです。
連休の前半は、仕事と引っ越しの片付け、後半は日程いっぱい山にでもと思っていたけどヘンな低気圧の通過でやっぱり家の片付けと家事全般に熱中していました。老母と苗木屋に行って、苗木を買ったりもしました。里山辺の玄向寺のボタンの庭に母を連れ出しました。松本城主水野家の菩提寺で、槍ヶ岳開山の播隆上人が山行計画を練った寺です。
その玄向寺から北ア南部の前衛山脈が雪雲をバックに映えていました。2500mの樹林限界以上の地帯が雪雲に隠れ、前列針葉樹林の尾根がくっきりと。左から金松寺山、天狗岩、黒沢山、鍋冠山。普段はその後ろに見えている常念岳や蝶ヶ岳に目を奪われ、誰もこの山を見ない。子供の頃から朝から晩まで見上げて暮らしているのに、道がない区間があって、人の歩かない稜線。冒険心をそそる。いつかあるきたいと思っていた。
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