山が好きな人とそうでない人がいるように、生まれ育った場所から自分の選択で移動する人とそうでない人がいる。更には移動先に、東京的な場所を選ぶ人と、その逆(ここでは「辺境的な場所」としておく)を選ぶ人がいる。
これらは人の志向であって、良し悪しではない。
東京的な場所というのは、東京、大阪、名古屋を中心にした山に区切られていない圏内。辺境的な場所というのは、上級者は山間・海辺の過疎地域から、初級者は県庁のない規模の地方都市まで。結構幅はあるかもしれない。
しかし、移動方向のベクトルとしては「東京的」を向いているか「辺境的」を向いているかは真逆だ。引力が強いのは様々な要因でもちろん「東京的」向きだろう。だって人が多いから。
では「辺境」向きの人を寄せる引力の強い町とはなんだろう。辺境であることを大切にし、自覚を持っている町ではないだろうか。それから、その自信があっての事だけれど、新参者を受け入れる開いた心があるかどうかも大きい。総数としては少数でも、それぞれの得意技を持って居場所を探している人は全国にはたくさんいる。そういう人が移り住んでくると町には活気がみなぎる。
もちろん各地にそういうところはあろうが、信州の伊那郡には、前々から面白い人が移り住んでくる事が多いと思っていた。引力の強い地域の一つだと思う。もちろん、だからといって集まりすぎて東京みたいになることはまずない。しかし、集まる者同士にはわかる共通の居心地の良さがあるのではないか。伊那飯田地域に関して言えば、やはり土地の人々のよそ者に対する心の開き具合が大きいように思う。
安曇筑摩松本も引力がある。松本は東京からの交通の便はそれほど良くないし県庁もない20万都市だが、中心部の商店街は歩行者が絶えず、閉店した個人商店にはどこかからすぐ若い人が来て店を開く。城下町には広い道路はなく車で動くには不便だが、おかげで車はノロノロ運転で、交通死亡事故も殆ど無い。郊外大型店はあるけど、そっちにさらわれていないから、行かなくても生きていける。学生が多く歩いていて、町が若々しい。
町の活力とは、流動性かもしれない。
yoneyamaさん、こんばんわ。
なんだかんだいっても東京的な場所に行かざるを
得ないのは生活の糧としての仕事に依存する
所があるのだとは思いますが、
辺境的な場所に惹かれる人は明確な目的意識が
ありますね。
自分の知人友人だと北海道の郊外4名、
北海道の都市部2名、松本1名、白馬1名、木曽1名と
皆それぞれその地に住みたいというのが先で
仕事は後からついています。
先日、吐噶喇列島の宝島で都市部からの移住者が
急増しているという番組をやっていましたが、
そこも村の受け入れ態勢と村人のおおらかさが
移住成功の第一の要因だと言ってましたが、
都会的でない場所ではやはり周囲の人となりが
最も大切なんだろうなと思いました。
余談ですが、松本市街地の渋滞だけなんとか
してもらいたいです。(笑)
知人友人に、豪傑が多いですね。
都市からの避難民という移り方もあるけど、若者が目的を持ってというのもある。本人世代は満足だけど、子供が中学高校になると通学で旅立つという現実もある。でも、家族は所詮その時期までの期間限定であるとも思う。
中央アルプスで今年40年ぶりに見つかったメスの雷鳥が、北アルプスから飛んできたと聞いて、そんなことを考えました。
松本市内は、道なんか広げませんよ。車で移動してはいけません。(笑)
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する