20年前からウチでボンボンなっている振り子ねじ巻き時計、数年に一度は時計屋に持っていって整備しないと時間が合わなくなってきます。転勤で新しい町に引っ越せばその度、なおしてくれる古い時計屋を探していますが、そういう店は大体老人の店主で、探してもなかなかなくなって来ました。
松本でも創業間もなく100年の小さい古い時計屋に先日顔を出したら、ご主人が今月亡くなったと。その息子氏が一応当面店は継ぐけれど本人は勤め人で技術などは無く、委託取次になりそう。その委託先もかなり高齢とか。今や時計店は歯車を分解して掃除してメンテするものではないのです。
お店には古時計が所狭し。どれも部品を手作りしたりして直したり、修理途中のものも多数あり。資産価値ははっきり言って不明。遺産相続の手続き、父の預金も株も解約手続きがタイヘン、市役所の書類も待ったワリにはやり直しだらけで待ち時間がタイヘン。勤め先の仕事はほとんど休眠せざるを得ず、かなりストレスが溜まっていたと。
時計の修理の相談に来店した僕に、そのいきさつを一気に話し終えて、「ああおかげで助かりました。一人で店に居ると不安ばかりが溜まってしまって」とのこと。話を聞いただけだけど、なんか役に立ったみたいだ。
人の一生がいつ終わるかは誰にもわからないし、いつまでも生きたいと思うのは誰しも同じだ。生きている限りは持ち物だって多いだろう。生前整理を自分でやるならともかく親に強要するわけにはいかない。
「これ、かわいいですね」といった置き時計、よかったら持っていってください。いくらでもあります。とのことでありがたく持ち帰ったが、ネジを巻いても少し経つと止まる。ネジを開け蓋を開け、観察してみたけど為す術もなし。あそこに持っていって修理頼むのも変なもの。
うちのねじ巻き時計、いつまでもプロに頼るわけにもいかないのか。
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こんばんわ。
こればっかりは自分で治せるように
なってら?とは言えんですねぇ。
日本は技術屋、職人さんを使い捨てに
してきたつけがそのうち出るかもなのです。
おじいさんの古時計も平井堅さんの手で
新しくなったように、時計屋さんも
なんか新しい復活はないんでしょうかね。
日本の問題でもあるわけですかあ。
時計とはなにか。技能豊かな時計職人あってのものだったのだなあと無くしてわかる愚かさです。
ねじ式人生。byつげノリ春
ネジを巻くとは、エネルギー補給でもあり、物と物を締め込むことでもある。と、分解して思った。
置時計なのでテンプ関係の不調が原因と思われます。
テンプの軸受調整かアンクルの摩耗部分の修正で
回復できると思います。
http://www.wur-japan.com/kikai/balance.htm
さすがですよ、理系男子。いま、悩み相談をいかに回答するかの面白い本を読んでいるのですが、しげさんの回答が、まさに理系の男タイプで図星。いや、男同士だからそれでいいのです。
こんな、ド素人向けのねじ巻き時計構造解説や修理指南サイトが今はあるのか!
確かに、テンプやヒゲというようなものを見い出しましたよ。
ちょっと読み込んでみます。しげさん、時計も直してしまうんですね。
苗は首尾よく行きましたか?
お陰様で二度目の育苗は順調で23日から田植えの予定で
代掻きをしています。
ネットは、概要やポイントを調べるにはとても便利ですね。
深く知るには図書館に行って紙の本が良いです。
機械は、構造と動きが理解できれば、どこにどのような力が加わるか
隙間が変わるとどうなるかを考えると意外に簡単に答えを出せます。
時計屋がいなくなってしまうのは、我々ユーザーが
環境にやさしくなくても機械時計より安くて精度が良く手が掛からない
電気時計を選択してしまった結果でしょう。
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