BSNHKでやっていた正月5日の再放送のドキュメンタリを録画で見ました。
ケン・ローチの映画は90年代に見て以来ご無沙汰。是枝監督は「誰も知らない」この前の「万引き家族」。 「誰も知らない」は、忘れられない映画だ。
どちらの監督も「力を失っている労働者や弱い人たちの現実」を静かに伝える話ばかり。二人がリアリティを出すために、役者に台本を示さず、シーン、シーンのリアリティを出す撮影法を行い、ややだましているかの様な後ろめたさを是枝監督が告白すると、ケン・ローチが「あなたに、自分が信頼されていると思う人ならば心を開いて話をしてくれるはずだ」と語った。
二人の描く世界を「反日」とか、「國の恥をさらすな」とかいう声はどちらにもあるという。
是枝監督の言葉に、「カメラは人を見つめる道具であり、人を尊敬し、節度ある距離を保つこと」とあった。二人の人柄と態度がこれらの映画を作っているのだ。
敬意を払われないことが続くと、本当に人生はつらい。
ケンローチは最新作「家族を想うとき」が各地で上映中。是枝監督は90年代私が大好きだったジュリエット・ビノシュの出る映画「真実」が最新作です。二人とも3年に1本ペースで作っています。
多分もう当分再放送は無さそうだけど、以下のリンクに両監督のインタビュー抜粋あります。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/3115727/index.html
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