夏は沢から、冬は山スキーで尾根から意外な山に登る、というのが流儀なのですが、松本→名古屋に心ならずも転居して、やはり松本時代には遠かった南信、三河国境美濃国境の山が、いまの課題だろうな!と計画を立てて入るのですが。
まず信濃三河国境最高峰の茶臼山。これが山頂近くまで公園みたいに整備されていて車で行って道を使えば歩き部分1,2時間で終わってしまう公園山になっていてそれは山に失礼(僕的に)。
こういう山でもたいていは沢ルートか厳冬期に麓集落から延々歩いて登ると、文明に損なわれた価値が個人的に取り戻せるのですが、この山は沢が短すぎの上、道路も近く、いくら地形図を見ても良いラインが出ません。せっかく西三河の大河、矢作川源流の名山だというのに。
雪が少ないようなので、冬季の無人エリアにもなるかどうかも微妙です。
自家用車ではなく路線バスで行くと山麓風情が楽しめるので努めてそうしています。4年前豊橋に居たときには、茶臼山山麓までコミュニティーバスを4,5回乗り継いでなんとか行けたのですが、コロナもあって減便になったのか、調べ直したら豊橋からも豊田からも、名古屋を始発で出ても現地到着は所要5時間弱で昼過ぎになります。自家用車だと2時間弱という差!
茶臼山の最も礼儀正しい山行計画は???まだ浮かびません。
南木曽岳も南木曽駅から山頂に向かう沢が2,3本あるのですが、巨大堰堤が何本も地形図に描いてあり、ちょっと躊躇しています。ここは数年前に土石流災害もあって仕方がないのですが。西から南へ道歩きで越えて、妻籠宿に投宿してみようかなどと思っています。
伊那山地の鬼面山は、数年前、満蒙開拓団の引き揚げ後の戦後開拓地(今は廃村)がこの山麓西側の谷間にいくつかあったのを知り、そこらへんを経由して沢から登ってみたいな、と思っています。ここも名古屋からだと電車で行けば昼過ぎに登山スタートという不便さですが。山は往復ではなく、山越えで行きたいというのは、譲れない線です。
名前のキマッタ鬼面山、四方に沢を巡らせど「オッ」と気を惹く地形は残念ながら見当たりませんね。
池口沢から池口岳もいいね。信州百名山だけど。昔から気になる双耳峰だった。
・・・むむ!2003年にカカラ沢下降で行ってた。失礼しました。
鬼面山の上村川の支谷には、鬼面沢等、楽しい谷がありましたが、中央構造線と言うことで、今年の梅雨の長雨で、埋まったとか・・・。
一方、反対側は、大丈夫と思うので、ひとつ紹介しておきますね。
加加須川支流の能登沢の、そのまた支流の五郎谷。五郎谷は、入ると間もなく大滝二つが連続し、その後も美しい渓相が続きます。源頭は、旭山から続く虻川と加々須川の分水界1354P西。1354Pから1540pへと続く尾根は、喬木、豊丘境界尾根で、鍋割の頭で伊那山地の稜線に出合いますが、これは後半、岩累々のスリリングな尾根です。多分、確実な通過ルートは一条しかないでしょうね。もっともこれらの沢、尾根とも登山靴でOKであったので、米山さんたちには、容易でなんでもないルートなのかもしれませんが・・・。
帰路は、栂立山(3等1759.3M)から豊丘側に下ったらどうでしょう。途中、1541P南東鞍部を源頭として北東に流下する谷は、樽沢と言って、北山で柳沢に出合いますが、途中、鉢コスリ滝、鼻コスリ滝、土場の滝等々、立派な滝があります。北山から野田平間は、かつての美しい通い道が健在です。野田平、大島間は、林道大島虻川線となりますが、坂島から佐原に出る方が、近いかも。
でも、このように紹介してしまうと、もう、米山さんの独自ルートではなくなってしまいますね。ごめんなさい。
有名山岳の登り方には、共感します。ぼくたちも最近は、
既に登ったことがある有名山岳を、独自ルートを模索して登っています。名古屋なら、山域がぼくたちとかなりダブリますね。米山さんの今後の山レポートが、楽しみです。
鬼面山周辺の詳しいお話ありがとうございます。こんな山の支尾根や支沢にも詳しくて驚きです。オチも含めて完全に同好の輩ですね。数々の事前情報は、いつも斜め読みなんです。「事前準備をしっかりと」なんて言われても、みんな判っていたらおもしろくない。「事前準備は地形図を穴が空くほどよく見ること」ですね。山頂に直登する、意外にいい沢はいつもあるとは限らないですから、この山名に惹かれて、変わったルート考案してみます。
まったく同感です。
そもそも「事前準備」する情報が、まったくないですからね。情報のない山では、発見の感動が、ヨネヤマさんもご存知のように、けた違いですからね。
記録が凄いので、圧倒されますが、楽しみにしています。
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