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沈丁花の花の香。春霞と雪を載せた常念山脈の見える、松本郊外の芥子坊主山(けしぼうず)の青年の家で合宿しました。遠慮なく大音響で練習できるところで、リヤカーにチューバやティンパニーを積んでみんなで引っ張って行ったこともいま思い出した。
沈丁花の花の香で記憶が呼び覚まされるのが面白いです。この年頃に稽古した曲というのは10分もあるのに全部鼻歌で歌えます。もちろん交響曲だからたくさんの音を一度には出せないけれど。頭の中で曲をかけると、その頃の人々の顔や仕草まで思い出してしまう。特に山登りの最中、今週の山行で延々雪の上を歩いているときなど。雨に降られても針葉樹の森が美しく感じられる。
40年間ずっと春に思い出していたわけではない。ちょうど高1の娘が40年あとに同じ高校を通っているのでよみがえるのかもしれない。「サンサーンスのサンバン?サンの多い曲だね、いい曲だね」と、アップルミュージックで検索してすぐ聴いていた。わざわざレコード出してこなくても。
夏になるとこんどは、「だったん人のおどり」と、チャイコフスキーの5番4楽章になる。友人の額の汗の匂いまで思い出す。
私も好きな曲の一つです。ほかに、昔の思い出絡みで好きなのはモーツァルトの36番リンツとバッハのブランデンブルグ(特に2番)です。
お邪魔しました。
嬉しいですね。19世紀の音楽だというのにそれぞれの人の心に住み着いて長い時間かかり続ける。
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