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3月は好天が3日と続かず。2月は雪も十分でベストシーズンと思います。とくに今年は雪多く低温のままで。
深い山は、日数がなくてはいけない。週末だけで行って帰れる山は、もう何十年もの間に行っていて、今はあまり興味がない。人も多いし。いや、いないところは良い。
越前美濃国境の地味な1300mそこそこの山脈は、季節限定で輝いている。調べていて、地味な本を古書店で見つけた。個人的な山行記録集のような本で、1978年出版。越美国境山地を「屏風山脈」と呼び、1973からの5年間でたどった沢と残雪期の著者二名による福井側からの山行記録集。当時はダムが出来、自動車利用の入山ができ始めた頃だろうか。それでも登山道無き地味な山への情熱は熱く、地名も定かでない谷を林班図や古老の話など取材して本にしている。この時代、この山域に惹かれた者たちの確かな足取りだ。蝿帽子沢は、水戸天狗党のみならず、一向一揆の激戦地でもあったのか。地図と時間記録も意外や充実の記録集でもある。先人の営みをあらためて。
「屏風山脈」なんて、勝手に命名しちゃっているところもよい。勝手に命名は私も大好き。
山は、地形があまり変わらず、風景も後追いができ、古い記録もたのしく読めるのだ。
屏風山脈の旅
白崎重雄、前川浩隆 著
品川書店 1978
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