しかし今季は(前季も)、日高山脈の1週間クラスの大縦走が4つ、うち単独が3つ、どれも難易度がかなり高いエリアです。同じく難関の利尻山仙法志稜や、芦別夕張の長い奥山単独山行も。週末クラスの未踏アイスやアルパインクライミングも数しれず通った上で。編集担当としては、甲乙つけがたく、どれも掲載せざるを得ない。しかも皆、読ませる内容で記録をきちんと書く。北大では、学部4年目までは登山学校研修期間で、5年目からが面白くなる。
私の時代には考えられなかった実力層の厚さ、発想の大胆さ、それに実行力、技術の高さです。こういう現象は同時期に優れた逸材が何人か登場して、周りに影響を与え、それが渦になって高め合うのかな。実は何年も前から続いてきていて、世代的には完全に降参しています。半ば羨望も感じる。この吸引力が全国の山好き高校生に届いてコロナで塞いだ2年間を取り戻してほしい。
お隣の北大ワンゲルの若手OBの野村さんは、いま、宗谷から襟裳までの北海道縦断山行の途上で、先日天塩山地を終えて石狩川源流域に入ったようです。
奥山山行、長期の山行というのは、普通の勤め人にはできないけれど、週末やULワンデイのアスリート山とは逆ベクトルの能力が必要です。そっちのほうに憧れるのです。こういう山で要るのは、必ずやってくる悪天と付き合う足腰の強さです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/clubrecs-22-listview.html
積雪期も北大ならではですが、ここ近年の夏季の沢登りも驚き記録が多くありました。サイトーさんやヨネヤマさん達が現役衆を日高の直登沢に連れて仕込んだ成果に思いました。連綿と続く伝統、と言いましょうか。
僕らが現役若手と登ったのはもう15年も前ですよ。
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