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縁日でアイスクリームが美味かった。300キロカロリーをなめきって満足。帰りに今池のシマウマ書房をパトロールしたら、古い山の本(郷土もの)が三冊も廉価で見つかり買って帰る。初見の本で、名著というわけではないけど、その地方の古書店でしか買えない、時代を感じる古い郷土本が好きだ。ざっと見たところの紹介。
●秘境・奥美濃の旅 芝村文治 ナカニシヤ出版1972
1969〜1971年に踏査した記録を元のガイドブック。地味なこの山域に惹かれて本を書く人はポツポツ現れる。この人もまた同じ趣味人なんだな。消えゆく山間集落や古い峠に対する眼差しもあり、この時点での門入(かどにゅう)はじめ山間集落の記述も詳しくツッコんでいる。
●ひと味違う名古屋からの山旅 西山秀夫編 七賢出版1994
名古屋起点の渋い山特選ガイド本 掲載32峰がどれもしぶすぎる。いや、ガイド記事出さないでいいですよ、っていう山ばかり。94年といえば、100名山ブームが席巻、バブルも終わりかけ、翌95年のクライシス前の、昭和余韻最終期という時期でしたが、中高年登山ブームの最盛期だったかも。かれこれ30年近くになるけれど、こんな地味な山のガイドまで出版され始めた時期だったのね。記憶に新らしい這法師嶺や熊伏山など。但し、どこをどう行けとか、行けばわかるルートのことを書いてあるガイド記事本はあまり好きではなくて、むしろ各山の個人目線の紀行集だったら良かったのにと思う。登る山のマニュアルは見たくないから。
●伯耆坊大山 山下正夫著 創元社1964年
ドローカル大山随筆本。松江市在住の著者が大山にまつわるストーリーを次々に語る。志賀直哉、与謝野晶子、谷崎潤一郎、上田秋成、井上靖・・・。大山はまだ登っていないけどいつか行くかも知れない名峰の一つだ。あまり遠くの山に出かけるたちではないけど、こんな一冊の本が気になるものだ。
右から1964年、1972年、1994年。本の装丁や構成は時代を反映する。その土地に住んで山に通わないと書けない郷土系の出版物が好きだ。
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