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・国内に寒天メーカーは3つのみ、信州茅野の松木産業、信州伊那のかんてんぱぱ、静岡清水の会社SSK。天然の寒冷気候で伝統的フリーズドライしているのは寒冷地の茅野のみ。他は工場製で粉末。海外産はすべて粉末で工場製。
・寒天は海藻のテングサを煮て、フリーズドライしたもの。ぷるんと固める素材として重宝。動物性のゼラチンと違って、ビーガンでエコ。テングサの産地は伊豆半島と紀伊半島海岸、中国産もある。
・温暖化で、寒天干しの可能期間は以前に比べ半分に減っている。
・粉末寒天と棒寒天では原料のテングサ自体が違う。
・ところてんとは、フリーズドライする前の煮込みテングサである。
寒冷信州の誇る世界的名産品なのに、いままで認識していなかった。みやげにお買い得棒寒天を買い込んできた。毎食味噌汁にちぎって入れている。特にうまいわけでもないのにそう安くもない。値打ちを聞かなければなかなか買わないだろう。
山での良い使用例は、やはり粉末のほうが扱いやすいけど、カレーとか、油っぽい汁物料理に入れると、アツアツのときは液状で存在がわからないけど、さめるとプルプルになるので、鍋の掃除がラクなのです。それに長期山行で貴重な繊維質が取れる。残ったラーメン汁に入れて、少し冷めるとプルプルに。食事では残しても行動食にまた活用できるとか。
諏訪大社上社の近くだった。今度、ここから本山の守屋山を越えて、辰野まで1日で歩く計画が浮かんだ。
棒寒天もいいけれど、米山さんにはテングサから作ったところてんを食べて欲しいところです。濃厚な歯ごたえでびっくり感動すると思いますよ。テングサは紀伊半島の海沿いでは道の駅などに売っていますが、冬場海に行くと浜辺に打ちあがっていて拾いに行くのも面白いんです。で、それを雨ざらしにして磯の臭さが抜けたら、汚れなどを洗って水から煮込んでガーゼなどでこして寒天にします。おすすめです。
恵那市山岡町は寒天生産地で田畑に混じって冬場に寒天を干していましたが、近年温暖化のためか生産者が減ったのか、あまり見かけなくなり少し寂しく思ってます。
けど、海で取れたテングサを乾燥させて、寒い山に運んでそこで便利な天然のフリーズドライ製品を作ってしまうなんてすごいですね。
これだけあるからところてんも自作できますね。何か押出しポンプを考えれば。
恵那市山岡町は、屏風山の向こうに山越えして明知鉄道での下山の計画を温めていましたよ。ここは中馬かんてん街道っていうんですね。昔は茅野ばかりではなく京都でだって作っていて、全国の雪の少ない放射冷却の強い土地でやっていたのだそうです。農閑期だから働き手は北日本の豪雪地から住み込みでやってきたそうです。海とヤマの中との連携産物で、ヒトの流通力って本当にすごい。
テングサの産地は伊豆や紀伊半島の海女さんがとってくるとのことでした。浜にも落ちているのかあ。
ゼリーとかデザート用の他にはサラダ用糸寒天たまに買います。
以前かんてんぱぱのセットを県外の身内にお中元で送ったら「これなあに」って反応でした(笑)。
諏訪地方の寒冷な気候の元で、屋外での干しは大変な手作業ですね。
寒天とはちょっと違うけど、うちの実家の方ではえごを夏によく食べます。
おやつなのかおかずなのかお茶請けなのかよくわからないけど、
固めて冷やして酢醤油(だったかな?)かけて。
でも「えご草」は結構お値段高いんだよね。
食べ物の嗜好というのは、その食材や料理のストーリーを我が物にして初めて、日々のレギュラーに入りますね。なれないものを買ったりもらってしても何年も手つかずになること多し。
今回は地味な食材寒天を、我が物にできたという体験です。
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