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1973−76年といえば、60歳の私の小学3−6年生で漫画吸収年代だ。宇宙戦艦ヤマトもアルプスの少女ハイジも仮面ライダーやウルトラマンの3,4作目でマジンガーZやゲッターロボやあばしり一家にデビルマンもだから高密度な時代だった。
たった20ページのスペースにこれだけのクオリティの漫画を週一回連載して足掛け4年、しかも同時に三つ目がとおる、火の鳥、ブッダも毎週描いてる。これだけのアウトプットの元のインプットはなんだろうと思えばやはりこの世代は戦争だったろう。敗戦後まだ30年だ。あのころの大人はみな殺し合いを常識としていた世界の生き残りだったことがわかる。手塚の享年は60歳であったこともあらためて知る。
ヴェトナム戦争、ソンミ村事件、公害、荒れゆく地方山野と海、ヒッピーや不良、武装闘争とテロ、ロッキード汚職、原爆後遺症、東西冷戦と亡命・国境の死、今ならわかるあの時代の背景がこれでもかと盛り込まれている。
「還暦のおふくろ」が二度出てくが、背中丸めて着物姿で玉ねぎ頭でフガフガ言っていて、まるで今95歳のうちのおふくろだ。60歳の健康状態は変わり、今は未来の日本になったんだ。
妻は3時間、娘は4時間それぞれ鑑賞したそうだ。私は3時間半見たところで閉館です、と言われて気がついた。
鉄腕アトム、鉄人28号、エイトマンがわたしたちの時代でした。すべてシロクロでした。主題歌はいまでも歌えます。
10年前の年代なんですね。手塚氏は1960年代のTVアニメの先駆けでして、70年代は一度倒産してその後漫画で再起したそうです。アトムやマグマ大使の音楽や動画は耳と記憶に残りますよね。ブラック・ジャックはTVでなくラジオドラマで聞いた憶えがあり、その表題曲が今も耳に残ります。
懐かしい時代ですよね
只今、絶賛漫画処分中です
石ノ森章太郎の『サイボーグ009(文庫判)』は、近所の喫茶店さんがもらってくれました。
おまけに、『どろろ(文庫判)』も付けちゃった。
『火の鳥(大判)』は、保管してあって、ちょっと捨てられない
『テレビまんが主題歌のあゆみ』LP4枚組なんてのも、未だに持ってますよ〜
処分中なんですねー。漫画は場所を取ってそう何度も読み返しませんが、処分はまあきっかけですね。いまヒマだから読み返すかなー。うちにもありますよ全巻揃いがいくつもいくつも。
偶然ですが、実は先週、松本市に数日滞在し、信州の山歩きを楽しんできたところですが、そのうち一日は、松本市美術館に行き、この「ブラックジャック展」を鑑賞してきました。
私にとって手塚治虫氏の作品といえば、まずは鉄腕アトム(私の幼稚園時代)が思い浮かび、ブラックジャックは、本屋で立ち読みしていた程度でしたが、この「ブラックジャック展」で改めて作品を眺めると、当時の時代背景をベースとした 奥深い内容が多いな、と改めて感じ入りました。
松本にいらしていたのですね。いま、澄んだ空に山がきれいでいい季節にきましたね。
私は歴史が好きなので当時の時代背景や、その時の社会のリアルな雰囲気を保存した些細なところがとても興味深いのです。それに50年前に見たものって、案外その後の人生で強い影響を受けていたことを改めて知るところがとてもおもしろい。これからは人生の伏線回収期なのです。
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