![]() |
![]() |
![]() |
四年前買った娘の箸の漆塗り直しを頼みに。奈良井宿で自作で売っている唯一の店だったので記憶は朧だったけど、訊いたら探し当てられた。5500圓の箸だけど、もう他の箸が持てないくらいバランスが良くて。自分でこれ作ったら壱萬圓くらいは欲しい品。四年前、値札を見ずに、数ある箸を手にとって娘がダントツでこれがいい、と選んだ箸が、一番値の高い箸だったが、それ以上の価値があったことが4年使ってよくわかった。
ご主人に奈良井氏館跡の場所を訊いたのをきっかけに、戦国、更には義仲の隠し城の話題になる。さすが地元でよく知っている。しかも義仲の家臣の手塚氏末裔とのこと。先週読んだ50年前の本の著者も知っているとのこと。とても嬉しい。
奈良井氏館跡は30年ほど前に少し整備したようだが、その後は特に放置の様子。それでも広大な縄張りに堀跡はガッチリ残っていた。木曽氏と小笠原氏に翻弄されたことだろう。
酒店で地ビールを買い、神社の石段で夏空を見上げて嗜み、季節の朴葉餅を買い求め、汽車で帰った。
隠し城登路の急な沢筋も下見した。
鳥居峠の北側、奈良井川水系の地域は、木曽郡ではないのにずいぶん後まですっかり木曽だと思っていた。先日読んだ「木曽義仲松本育ち説」の本によると、奈良井川は明治7年までは木曽川と言っていて、鳥居峠以南の現・木曽川と紛らわしいので奈良井川に改名したのだとあって驚いた。そう考えると、ここも木曽なんだな。なんだか腑に落ちる話だった。
凄く良い旅でござった。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する