山梨県の地方紙、山梨日日(やまなしにちにち)新聞の、大きなニュースにならない警察記事コーナーには、毎日、小さな山岳遭難が出ています。道迷いで救助要請電話、転んでケガして救助要請、県警ヘリと県防災ヘリが飛ばない日はほとんどありません。ここは大人口地帯の首都圏が近いので、ほとんどが首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)からの登山者です。
テレビや新聞で大きく報じられる山の遭難ニュースは、3人以上亡くなったとか、行方不明とか、人数だけが大きな分かれ道のようです。一人だとまず全国ニュースにはならないし、地域ニュースでも小記事あつかいです。首都圏の人は知らないかもしれないのでここに書いてみますけど、もう何ヶ月もほぼ毎日です。平日も週末も毎日のことです。これは知っておいたほうがよいと思います。
ヘリ救助は、困った人を助けるためなくてはならないものだと思うし、税金がどうとかそういうせこいことを言う気はありません。
でも、道迷いや行方不明捜索だと現場では山など登る趣味も経験も技術も無い消防隊員や警察官が何日かは探しに行きますし、残った家族につてを頼って依頼され、何ヶ月も捜索に行く羽目になるこちらの登山家も知っています。
誰も事故るつもりでは行かないと思うのですが、せめてヤマレコの計画書で予定ルート地図とメンバーの一覧を書いた物を、家族には置いて行くというのがすぐに誰でも実践できる遭難対策と思います。行方不明を探すのは本当にタイヘンです。家族のいない人は友達に。友達のいない人は警察に。
これも携帯が出来たためでしょうかね、易しい山でも普段のトレーニングは必要ですね、捜索する労力はどんなものかを知る者には良く解りますよ、
ないでんさん
携帯電話って、繋がってしまうと現実逃避しますね。むかしバイクで車にぶつけられたとき、相手の運転手が、ぶつけた私と話さず、誰かに電話で事故の報告をしていて、全然直接話してくれなかったことがありました。驚きました。携帯電話のなかったつい20年前が本当になつかしいです。
yoneyamaさん、県ごとの統計も見たことがないのでわかりませんが、連日遭難のうち大きな比重を占めてきているのは、ただちに命にかかわる遭難以外の、救助要請ということなんでしょうか? その種のSOSが増えていると?
そうだとすれば、荒療治になりますが、
「ただちに命にかかわることではないので、一晩たってから出動します」
というルールを周知するのも、効果的だと思います。
ヘリは、県民・内外市民の人命救助に備えた体制なんですから、人命にかかわる出動とその態勢維持が、最優先です。命の危険や緊急の医療の必要がない場合は、「一晩待ち」してもらう。
「一晩待機」の原則周知されれば、最低でもビバーク覚悟の装備になるし、計画も行動も、より安全第一の綿密なものとなるでしょう。
自治体が運用するヘリは、以前、槍ヶ岳山頂直下で落石を受けて滑落した女性の救援を目の前にしたことがありました。また、山梨県では、金峰山の稜線で心筋梗塞を起こされた方のヘリでの搬送も見たことがありました。
24時間年中防災・医療・事故対応に待機しているヘリが、その出動にふさわしい形で運用されるのは、合理的と思います。
不合理さの面を見直す必要があります。しかも、予防的に。そして登山者側の責任感と質を上げる形で。
ヤマレコ内でも、季節と目標山岳に見合わない装備の記録がアップされたりすることがあり、こういう問題の意見交流は、もっと気楽にすすめる雰囲気が必要です。
たにがわさん
小さな記事なので、くじいただけなのか骨折しているのかわかることもありますが、わからないこともあります。でも救助を受ける時の出動判断も、情報がないという点では似たような物だと思うのです。救助要請する当人に山経験がないのだから、ある意味本気で「死ぬ」と思っているのだろうし、救助判断する側だって当人からしか情報がなければ到着してみなければわからない。事故の原因、規模、緊急度などすべては終わってみなければわからないのです。連絡を受ける方も山のプロではありませんから、翌日救助という判断をするほどの経験もまずないでしょう。救助の腕前は見たことありますがプロフェッショナルですけれどもね。
こんなSNSのなかで登山する人ばかりの世界にいると、現実の中では登山者なんて少数派で、警察や消防に山のこと知っている人なんてほとんどいないことを忘れてしまいますよね。
たにがわさんの荒療治対策、これをやるには、相当な山遭難の救助の経験を専門に積まないと難しいですね。普通の人に取って1500mクラスの樹林帯の山の名前なんて聞いたこともないし、どんなところなのか想像もできないでしょう。全部出動した方がよほど楽なのでしょう。
「ただちに命にかかわらない」作戦、原子力保安院のパロディー?
意見交換はもう少し気楽に、まったくそうですよね。
yoneyamaさん、それでは、こいいうアナウンスではどうでしょう。
「当県内では、山の遭難によるヘリの出動や、捜索活動の事例が大きく増加傾向にあります。
ヘリは、人命救助を目的にして、防災、救急医療、各種の事故などの際に用意されたものです。また、遭難者の捜索・救助活動には、地元消防団など関係者に多大の負担が生まれています。
登山者のみなさんは、この趣旨をご理解いただいて、遭難を起こさないしっかりとした準備を心がけてください。また、防災ヘリや消防団の活動ほんらいの運営趣旨にのっとり、人命にただちにかかわらない程度の遭難の場合は、他の災害や事故対応との関係で、救助活動を即時におこなうことが困難な場合があります。登山者のみなさんは、この実情をご理解いただいて、いざという場合には、山中で不時露営が可能な装備・食料の用意等、万全の準備をして入山してくださるようにお願いいたします。
入念な登山計画を立てて、計画書はかならず所轄の警察署に送り、家族と所属する山岳会などに渡してから、入山してください。」
こんにちは、yoneyamaさん
日曜日、塩山駅で初めて山梨日日新聞を手に取って帰りの電車で読みました。
その日の社会面のトップで「県内の山岳遭難増える」というような特集記事が組まれていまた。
ハイキングの帰りに初めて手に取った新聞でこのような記事に出くわすとは、自分も気をつけなきゃなと思いながら読んでいましたが、記事の背景には毎日のように遭難事故の報道が為されているという事実があったのですね・・・
たにがわさん
長い文句ですね〜みんな読んでくれるかな?
でもこれそのまんま全くその通りですよね!
舞神楽さんこんにちは
やっぱり、トカイの人は知りませんでしたか〜。ジモトの新聞でそう書いても、ジモトで登る人は割合にすると少ないので、完全に登らない人向けの人ごとニュースになっちゃってますね。
山日(サンニチ)新聞の最後の開いたところの右下あたりの「フラッシュ」てところにほぼ毎日遭難記事が出てます。
yoneyamaさん、こんばんは。
全国に報道されないだけで沢山遭難事故があるんですね。
確かに自分が山に入っていて、救助ヘリが飛んだり、
消防・警察と行き違ったりしてるにも関わらず、
報道に載ってないなぁと思うことがありましたが。
正直、自分が遭難したわけでないですが、
よそから来た人の救助費用を県の税金から捻出してる県と、
その県民の方には申し訳ない気持ちになります…
私も今、日本アルプスを有する県に住んでいて、
うちの県は救助費用は個人に請求となっているそうですが
多分、地元消防などへは曖昧になって
未払いでほぼボランティア状態もあると思うのです。
なんだか複雑で、いろんなことに甘えたままでは、
近い将来膨大な入山料を課されるかもしれませんね;
山行計画書は本当に大事というか、
書くことでイメージトレーニングができるし、
書くことで計画外のことを山行中思い立って、
予定にない次のピークに無理していくとか、
ルートを突如変えてしまう等を絶対しなくなりました。
山行中に予定外のルートを勧めてくる方もいますが、
「計画書にないことをして何かあってはいけないので」と、
お断りもしっかりできるようになりました。
(ピークハント好きな人は多くのピークをとれることが
他の方にも最良と思って勧められるのかな…?)
シンプルでも要所を抑えた計画書をみんなが書いて、
誰かにきちんと残す習慣がつくといいですね。
ミニ坂さん
よそ者の救助にウチの金を云々というような話は僕はセコいと思うのです。かけるのは迷惑ばかりじゃないし困った人を助けるのはお互い様だから、それはよいと思います。
山行計画書は作ること自体が楽しいもので、山行全体の中でも欠かせない楽しみと思います。記録を書くのも。
山に行くには親しい人との信用がなくては災いのもとだと思います。逆の立場で行方不明になって計画書がないと、凄く困りますからね。
ヤマレコって簡単に計画書を作れるところが一番たいしたもんだと思います。僕は人の記録は知り合いのおもしろい山行を読み物として見るだけにしていて、自分の山行計画の情報集めにはネットを使いません。ヤマレコで一番価値を感じるのは計画書作成機能です。もう、計画書作るだけでウットリします。
山梨日日のように小さくても取り上げニュースにすることが大事です。
そして、より多くの登山愛好家の目に触れさせて欲しいですね。
亡くなった方にとっては最悪な出来事でしょうが、幸いそうした大事に至らなかった方々・・・
実はそうした方々にこそ猛省を促したいのですが、そうした人にも稀にも言い分があるようです。
最近問題になっているのが、本人が救援を求めていないにもかかわらず、反対尾根で目撃した善意の登山者からの通報。
はたしてその際の費用負担はどうするのか・・・
山岳事故が増えるにしたがって、こうした問題点にどう対処するべきか議論され始めました。
いずれにしても、登山愛好家にとって逆境になることは間違いありません。
我々自身がそうした批判を受けず、登山活動をするためにどうするべきか考えなければいけませんね。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する