著者が勧めるのはそういう人生でした。自分の家族が食べられる規模の農を家族で暮しに取り入れて、あとの半分は自分の才能や得意なこと、好きなことで地域やご近所の役に立つことを、わずかな収入でもよいから仕事にする、という暮らしのすすめです。Xは人によって違います。そんな特技がだれにでもあるわけない、と思うかもしれません。カネになるかどうかだけの尺度から離れなければ、見えないかもしれない。普通の兼業農家との違いは、フルタイムのサラリーマンではなく、現金収入はもっと低く設定することです。確かにお金はあればあるほど良いかもしれませんが、若いころからの見聞や面白い友人たちを見ていて、お金をやりとりしなくても幸せな人生がたくさんあるのを知っています。欲しいものをお店で探さないという方法をはじめ、普段からお金をかけずに工夫する暮らしが好きですし、暮らしに関わる事は自分でやるのが好きです。農は、一生懸命取り組んでみたい世界です。まだ知らない面白い事をたくさん思いつきそうです。
半農半Xに踏み切れるかどうかは、「金がなくても何とかなる」という信憑を持てるかどうかにかかっているのではないかな。
フルタイムでサラリーマンだと、自分の時間を売っているようなもの。50歳にもなれば職場で中くらいに偉くなってもっと偉い人に無理を言われることも多いようです(僕は違いますけど・・)。かといっていつまでも若手と同じ土俵を占めるのも大人げない気もします。老子、荘氏なんか読んじゃったりしていますから。
などということを心に置きながら日々暮らしていると、あるとき突然、「田んぼつきのボロ屋だけど住んでくれないかな?」なんて話の縁が舞い込むものです。
若い頃、友人の一人に、「半農半ヤクザ」がいました(笑)
今は両方とも足を洗って、都会で自営の職人さんをやっています。
「半農半X」やっぱけっこうキツかったようです。
ヤクザのくせに種まいて水やるんですか。
ヤクザって、お金がすべての世界かと思っていましたよ。
お金に執着しているうちは半農半Xはキツいと思います。
一家族で自家消費だけなら米と野菜の組み合わせで、田んぼ20aと畑10a、それと山林が
50a位あると面白くなると思います。
あとは、元気な体です。
私は、定年後、半農半Xで農を楽しもうと思っています。
シゲさん
20aというと10m×10mの正方形が20個、ルート20で、正方形なら一辺が40〜50mくらいですね。イメージがわきますね。うちは大豆や青豆が好きで味噌も自給なので、マメもやりたいです。
あとは近所の人との縁ですね。
文庫になったのですね、読み返してみたいと思います。僕もこの本の提案はアリだと思いました。藻谷さんの「里山資本主義」と併せて、中山間地の維持に向けた方策が見えるような気がしました。競争力のある集約型農業を展開できない里山の荒廃を止める方法はないものかと良く考えます。
わかたけやさん
10年前に読んでいたのですね。多数派ではないだろうけれど、日本の山間地の地形や歴史の事情にとてもあった方法だと思います。台湾にもこの本の支持者が多いというのにも頷けました。
里山資本主義は、この次に読もうと積んである本です。
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