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という具合で、何の施設も、サポートもなく、山中に泊まることになる「指定地」もあります。
近年は管理不行き届きになるためか、こういう天場は次第に減りつつあります。
大雪・旭岳の東面にある裏旭キャンプ場も、その1つ。
小屋はもちろん、トイレも、何もありません。ゴミももちろん全部、持ち帰り。水場は、大小2つの雪渓や雪田が健在なうちは、その末端で得られますが、晩夏には心細くなります。
天場は広く、どこからどこまでか不明瞭ですが、張られていても、最盛期でも3、4張前後。下手をすると周囲のクマの頭数の方が、ヒトより多くなるかも。実際、旭岳山頂は人がいっぱいですが、山頂から縦走コースへ下りかけると、登山者もぐんと少なくなります。
この天場のウリは、
放っておいてもらえる気安さと、
周囲に点在するクレーター状の噴火口跡の珍しい眺めと、
これぞ正真正銘の山中の秘湯が1時間ほどの場所にあることです。
中岳温泉がそれで、崖下の谷筋から熱湯が湧き出していて、自分で砂やレキをかき出して、体を沈められるだけの深さを確保します。
湯量は1分間にバケツに数杯ってところでしょうか。湧き出し口を探し、熱すぎると沢水の流路をつくり、湯加減をいい塩梅にするのに手足を動かし、周囲を這いまわっている間に、体はポカポカ温まってきます。お尻の下から湯が湧くってのは、気持ちがいいんですよね。
「源泉湧き流れ」の湯です。
http://trace.kinokoyama.net/hokkaido/asahidake-nakadakonsen90.8.htm
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