![]() |
針ノ木峠にある、天場がすごいと思います。
木造りのトイレですが、中に入って、標準サイズの「落ち口」から下をのぞくと、驚愕。ずっとずっと数十メートルも下方の岩とか、さらに下の下の、高度差数百メートルの針ノ木谷支流の沢筋も、視線をそちらに向ければ見えてしまうような、「絶景」が、その「のぞき窓」(自分の右足と左足との間)の真下に展開しているのです。
そして、落下物は、・・・。
ともかく、なかなか体験できないトイレの設定になっています。
足場こそ安定していますが、初使用、初体験だけに、視界に目を奪われて、おちつきませんでした。強烈な、忘れえない思い出をひきずっています。
9年前のことですから、今は、近代化されたでしょうか?
http://trace.kinokoyama.net/nalps/harinoki-jii99.8.htm
写真の奥が針ノ木小屋。
天場は、岩尾根をトラバースするようなエリアに、細長く設置されています。そのため、テント脇は崖。トイレは、天場さえ設けられないような岩の出っ張りの場所や、小さなテラスを生かし、必ずものが落下してしまうように、空間に程よく突き出した設計で、設置されています。
薬師岳、水晶岳、裏銀座方面などの眺めのすばらしい天場です。
こんにちは。tanigawaさんの「天場トイレシリーズ」を楽しく拝見させていただいております(笑)。
確かに、キャンプ地でのトイレは困りますよねぇ。トイレがあったとしても、ものすごく汚かったら屋外で「無差別爆撃」した方がマシだ、なんて思うときもあります。
ところで今回紹介してくださった針の木小屋の場合、落下した「爆弾」は落下地点で堆積するのですか?それとも、落下地点が開けた場所で、うまい具合に爆弾達が散乱するようになっているのですか?
Smoczek さん
私が使ったときは、天場が開設されているときだけの、仮設トイレを岩から張り出すように、設置していました。3基ほどが数メートルおきに並んでいました。
落し物は、落下の起点の位置関係や、風向き、風力などによって、思い思いのところに着地していたと思います。どこまで行ったか見えなくなったものもあるかと思います。
そして、結局、それらすべては、
1)大雨の際などに、流下するか、
2)最後まで残ったものも、冬の降雪と雪解けなどによって、
黒四ダムの湖水にたどり着くのではないかと思います。
一般に北アや富士山のトイレは、今では改善が図られているところが出てきていますが、大雨のときや小屋仕舞いのときに、トイレの槽の元栓を抜いて、山の斜面や沢に流し落してしまう方式が多かったのです。
水洗化しても、なにしろ低温で、かつ運転可能な期間が短いため、浄化槽がどこまで働けるか、なかなか困難が大きいようです。
>9年前のことですから、今は、近代化されたでしょうか?
と書きましたが、針ノ木小屋については、トイレが2005年に全面改修されたようです。
http://www.reinforce.co.jp/2005/250911/250911.html
テント場の方は、どうなったでしょうね。
tanigawaさん、こんばんは。
針ノ木峠はよく行くのですが、トイレは余り使ったことがなく、記憶にありません。今月末に雪上訓練で峠まで行くかもしれませんので、その時見てきます。天空のトイレといえば栂海小屋のトイレがすごいです。
http://josho.main.jp/k200.htm
囲いもなく谷にせり出して作られています。囲いがないので、特に女性が使うときは、誰かが手前で番をする必要があります。
>天空のトイレといえば栂海小屋のトイレがすごいです。
http://josho.main.jp/k200.htm
囲いもなく谷にせり出して作られています。
これで、トイレなんでしょうか? びっくりです。トイレというよりも、単なる便宜的な「位置指定」じゃないでしょうか。
そういえば、囲いはあったものの、岩菅小屋のトイレも、かなり似通った設計だったと思います。
針ノ木峠のものも、地形が厳しいだけで、同じ設計思想で造られたのでしょうね。
tanigawaさん、こんにちわ。
ちょっと関係ないですが、田舎の家って中にも外にもトイレがあったりしますが、男性の外トイレは囲いも無い場合があります。(私の実家も建て直す前まではそういうのがありました!)
sakusakuさんへ
>田舎の家って中にも外にもトイレがあったりしますが、男性の外トイレは囲いも無い場合があります。(私の実家も建て直す前まではそういうのがありました!)
私の田舎も、1970年代ごろまでは、農家にはかならず、トイレのものをオープンに貯めておくところがありましたよ。当時のおばさんたちも、そこで用を済ませていました。
落ちると怖いくらいの、入れ物もありました。
もっと昔には「金肥」っていわれて大事にされたくらいですから。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する