ここは、スペースの空き具合やテントの大きさによって、山荘から設営地を番号で指示されて、そこへテントを張ります。(写真2枚目)
私たちは、山荘にほど近い一角の、しかも肩ノ広場からは1段低く、大きな岩に囲まれた空間に幕営することになって、とってもいい気分でした。(写真1枚目)
快晴。夜は大きな星ぼしが夜空を埋めました。
ところが、まだ外が暗い夜明け前、テントの周囲をザクッ、ドシッ、と歩きまわる人の足音や話し声に、目を覚ますことになりました。確か、ここはテントの周りを歩くスペースなんて、ほとんどない大岩の場所なのに・・・。
などと思っていると、こんどはテントの張り綱に、足をひっかけたり、テントそのものを手で支えにしたりして、人がつぎつぎと通り抜けて行きます。
人の話し声も、5人や10人ではない。
テントの張り綱というのは、細心の注意をして設置されているものです。本体も、天候によっては手で触ると雨漏りの原因になるというのが、幕営の鉄則。それを、テントに触れながら移動するなんて、なんてことだろう。
テントから顔を出して、びっくりしました。
周囲をびっしり埋めた、人、人、人。見ると、肩ノ広場から、まだどんどん人が天場方面に押し寄せ、岩場のあいたスペースにすわったり、立ちこんだり。その間にテントがあるという感じです。
そして、朝の太陽が昇ってきました。歓声、拍手、かけ声などが交錯し、ここが3000メートルの稜線とはとても思えない。
しかし、他人のテントを未明から揺らすというのは、マナーが悪すぎる。考えてみると、盛夏の時期で1000人収容の小屋は、きっと超満員。みんな、寝ている人の頭や肩、足をすりぬけながら、小屋の外へでてきたのでしょう。私たちは、小屋内と同じ目に、天場で遭ってしまっただけなのかも。
もし選べるスペースが空いているならば、できるだけ飛騨乗越側に降りてテントを設営したい天場です。
記録は、下記に。
http://trace.kinokoyama.net/nalps/wasiba-yari.96.8.htm
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する