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往事の「三階滝ヒュッテ」の写真を探している。ホームページの写真に、昔のヒュッテのそのままの写真がでているので、それを使わせてもらいたい。
忙しくて、すぐには返事をできなかったのですが、日曜日からノドが痛くて、休んでいたので、まず、自分のHPを捜索。それが見つからないし、記憶にもない。
いったんは、「ない」と山岳会の方に返事をしたのですが、関連するページも探してみたら、出てきました。
その写真は、私が撮影したものではななかった。10年あまり前に、私のサイトを訪問した方と、なつかしい話を交流したとき、その方から、送っていただいた1枚でした。
写真1枚目。これがその写真。三階滝ヒュッテです。
撮影時期は、若者が山へどっと押しかけていた、1960年代末。
写真2枚目は、このヒュッテの名前のもとになった、三階滝を望む岩場からの写真。
姥湯への鎖場の下降地点から、アヅマシャクナゲと霧の中の三階滝(1972年)
私が頻繁に山に登りだしたのは、1971年から。そのときは登山者が次第に減りだしていました。
三階滝ヒュッテは、小屋そのものが小さくなり、2坪? ほとの屋根の下で、雨をしのぐ程度のものとなり、その掛け小屋も、2,3年後には倒壊しました。
吾妻山の県境尾根から、2キロ前後の位置にある小屋でしたから、雪は数メートル降るとっころ。管理してきた山岳会の努力は、たいへんだったろうとと推察します。
でも、地元の登山者にとっては、通い詰めた山小屋の思い出は、ずっと残るものなんですね。今は廃道になった姥湯から三階滝のルートも、眺めが素晴らしかった。
私も、福島県側の小屋で、同じ体験をし、大事な思い出を作ってきました。
私のサイトの関連ページ。
http://trace.kinokoyama.net/yamagoya/sangaidaki-koya.htm
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三階滝小屋についての、当時のデータ
◆1970年代前半の様子
……(兵子の)山頂をあとに再び針葉樹林の中に入ると急な下りがしばらく続 き、やがてしだいにゆつくなって兵子から北の1621メートル三角点峰に延び る尾根の西側山腹を下るようになる。やがて周囲は広葉樹林に変わり、1621 メートル峰の手前の西側台地に着く。ここには三階滝ヒュッテと呼ぶ小さく粗末 な掛小屋(あてにしないこと)がある。小屋の右手に小沢もあり、水場として利 用されているようだ。……
(「アルパインガイド 東北の山」 山と渓谷社 1974年版から)
◆古いガイドブックから
姥湯東大巓コース中にあり地元山岳会が建てた小屋で無人。
(「みちのくの山々」太田 繁著、朋文堂ケルン新書20、1964年6月刊から)
◆tanigawaの記憶
位置は、兵子から姥湯へ向かって下降して、三階滝の鎖場への下降取り付き 地点のすぐ上部になる。下降地点の 左手(上から見て)の狭い平坦地。1971年当時の印象では写真の小屋よりもずっと小さい掛け小 屋があった。その掛け小屋の姥湯側は樹林になっていて、周囲は狭かった。
当時の山行記録から
「そまつな小屋。水場に近く、テントを張れる広場がある。ミズバショウ咲く」
◆現況
1970年代半ばまでに、倒壊した。今は何も存在しないだけでなく、 よく使われてきたこの登山道そのものが、廃道化している。
「そまつな小屋」っていまどき無いですね。現地調達の木材使わないから、里の建材を運び込むので、山の中の気配を台無しにしますし。ふた坪しかないなら本当に大自然に間借りという感じですね。
登山道が廃れるのは、僕は構わないと思うけど、こうした記録や写真は残しておいてほしいと思います。後から辿ると、そこを歩いた人々のことも思い返されて、とてもいろんなことが思い浮かぶから。
yoneyamaさん、上のリンクにある、当時の山案内の本のデータを見ると、三階滝小屋は、「掛け小屋」だったようです。 低い屋根、薄暗く、建坪小さい。
柱を4隅に建てて、土間と、そこから1段高い床を置いた。
積雪期は、分解して、シートでもかけておく。
当時は若手が多かったにしても、山岳会が有志で管理してた。ご苦労が多かったことと思います。
私が行った1971年ころのは、一目見て、小屋とは思えない姿になっていた。
この小屋は、柱は短く、屋根は斜めにかしいで、高さは腰か胸くらい。
すでに、使用ができない段階だったように思います。
掛け小屋は、東北の夏山では、信仰登山の宿泊休憩場に、利用されてきました。
多くは、個人営業です。
私も、高校生のころ、飯豊山で掛け小屋のおばさんに助けてもらった、思い出があります。
温もりがある、独特の小屋ですね。
アルプスにも、合戦小屋とか、南アルプスの仙丈岳近辺など、元祖は猟師などの掛け小屋だった山小屋が多いように思います。冬は解体して越冬。
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