その森に行ってみたら、エノキタケだ。
冬の凍結と乾燥に強いきのこ。
きのこが姿を消す時期に、寒冷に耐えて命をつなぐ。
これまでも、秋から、冬、そして春へ向かう森で、何度かみかけた。
雪化粧した姿が、一番、映える。
陽の光をさえぎって、栽培され市販された、エノキタケは、白い。
最近、栽培が広がってきた、柿の木茸は、光を入れて育て、味わいがある。
野生のエノキタケは、広葉樹の朽ちかけた木に、発生。
冬越しするものも、見かけられる。
自然のエノキタケは、傘が光沢がある茶色。朽ち木や切り株に育ったものは、水分が抜け、色がくすむ。そして、傘も、柄も固くなる。
この時期から、早春にかけては、水分の供給の多少によって、いろんな生育・保存状態のエノキタケに出会う。
エノキタケ
https://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-159455
http://trace.kinokoyama.net/fungi/enokitake.htm
冬越しのえのきたけ
http://trace.kinokoyama.net/sansai/tansaku/okutone0604-02.htm
奥利根の凍結なめこ
http://trace.kinokoyama.net/fungi/mt-h-bunarin93.ht
tanigawaさま、ご無沙汰しております。
その節はいろいろご負担をかけたようで
申し訳ありませんでした。
この2月、キノコ検定にチャレンジしようと思います。
そのテキストに、天然エノキの写真があり、
白いのは何が影響しているか?といった問題があります。
まさにそのカットと同じ写真です。
天然エノキって意外に身近にあるものなのですね。
これで、エノキ問題はばっちりです。
ありがとうございました。
エノキタケは、秋に、いろんなきのこが、いっぱい会える時期は、目立たないですね。
でも、水分など、条件があるところなら、年中、生えているので、他のきのこが消える時期には、目立ってくる。
それから、人家や、公園など、人に近い地域に出会う、変わったきのこと思います。
柿の木茸の別名も、人が育てた柿の木の老木に付くから。
姿も、条件や季節、生長の度合いで、相当変化する。
乾燥にも、ほどほどに強い。外見もかなり変化する。適応・進化のうえで、独特の能力をもっているように思います。
人間は、栽培もののエノキタケや、柿の木茸を考案したけれど、これも、逆に見ればエノキタケの適応性の1つかな。賢いですね。
taniさんご無沙汰しています。
天然のエノキは千差万別、画像を全て拝見しましたが、どれも似ても似つかぬ容姿に驚きです。エノキは住んでいる中野市の主要農産物(ファクトリー化されていますが)です。先ほど嫁さんはカレー味のなめたけ作成にチャレンジしていて、ヌメリが出て美味しいです。栽培は白系が主力ですが、茶色も最近見る様になりました。またナメコと見間違える物も出て来ています。もしかしたら昔からあるのかも知れませんが・・・。
どれも傘は小さく天然エノキの幼菌がそのまま細く伸びた感じですね。
天然のシイタケを見た事が有りますが、これも容姿がスーパーで見るのとは違いますね。
kintakunteさん、家畜であれ、農作物であれ、自然の世界で生きてきた生物を、人間が利用するというのは、実に人間らしい行いですね。
十数年前だったか、ヨーロッパ・アルプスの氷河のなかから、数千年前の「ヒト」遺体が発見されたとき、彼は、火打ち石とともに、火種を得るために、乾燥したきのこを、携行していて、世界のきのこ愛好家を喜ばせました。
ずっと昔の人にとっては、食用としてだけでなく、きのこの知識をもつことは、生きるうえでの必須の知恵だったように思います。
そう考えると、きのこを食べるために、種類を見極め、いろんな工夫をし、食べるだけでなく薬や道具にまで生かしてきた、私たちの祖先は、とてもすごいと思います。
現代では、その知恵の一つとして、きのこの栽培や品種改良が、進んでいる。
エノキタケは、その栽培の用途に、うまくはまってくれる、扱いやすさがあったのだと思います。
私が感じるのは、エノキタケの変異の多様さです。
自然の通常のものだと、柄も、傘も固く、色は黒ずみやすい。
ところが、同じ自然のままのエノキタケでも、水分と乾燥の具合、日光に当る具合、気温によって、いろいろな特徴がでる。
そういう性質をうまく生かし、加減して、市販のエノキタケでは、真っ白なエノキタケや、おそらく光の当て方を工夫して栽培した「柿の木茸」が開発されたのだと思います。
これから、まだまだ、いろんなきのこで、人工栽培広がると思います。
この進展は、人と、きのこの関係を、より深くする。
その一面で、栽培がかなわないきのこが、はるかに多くありそうなのも、楽しいことです。
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