15日から2つの町で新たな避難が始まりまし
た。「家に帰れるどころか、また新しく避難しな
ければならない」。地元の方がたに希望を示
すことができないまま、放射能の被害はより拡大
し、長期化しています。
避難が始まった川俣町の山木屋地区は、私が就
職して上京してきた年に、私の父母がタラの芽を
摘んで荷物にして送ってくれた、そのタラの芽を
採集した山があるところでした。この情報で紹介し
たビオラ弾く姪の、父方の実家があるところ。いま
ごろの阿武隈山地は、春の芽吹きと開花する花々
で、一帯がにぎやかな桃源郷のようになります。
その家を出る人たちのお気持ちを思いながら、昨
日のニュースを聞きました。
計画的避難地域の避難者は、30キロ圏までの
住民が避難したあとの避難となりました。そのため
に、県内で都合がつく公的な住宅や空きアパート、
温泉旅館などは、すでに埋まっているところが多
い。2つの町の対象住民のまだ数割しか、行き先が
確保されていません。
(1)
その「放射能のホット・スポット」と地域全体の
汚染調査で、15日放送のNHKのETV特集は、真面目
な長期取材と報道が光っていました。
「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事
故から2か月」
ネットワークというのは、各大学や研究機関のスタッフ
が、手弁当、活動費も自弁という方も含めて、協力して
現地の細密な放射能測定活動をし、現地の土壌や植物
を各大学の分析機器で測定。データをネットで連携しな
がら集約して「汚染図」をつくったということでした。
NHKの水野解説委員のリアルな解説ぶりは、この情報
でときどき紹介してきましたが、このETV番組もたま、
NHKの報道記者魂?が発揮されたものだったと思います。
原発事故の直後、放射能が飛散するそのときから福
島県の現地の半径数十キロのエリアにわたって、車に
積んだ測定器で放射能を測定した研究者らがいたので
す。彼らは測定したデータをもとに、詳細な「放射能
汚染地図」に仕上げました。
現地で活動した中心的な研究者は、元放射線医学総合
研究所で、3月まで勤めていた厚生労働省の研究機関か
ら、「測定に行くな!」と命令されて、職を辞した方で
した。被ばくを受ける住民の立場に立った調査活動と、
その調査と行動をともにしながら取材するスタッフ。
驚きも、嘆きと涙も、被災の実際の足元からとらえ、
報告するリアルな現場レポートとなっていました。
測定の途中で、いまではすっかり有名になった浪江町
の赤宇木(あこうぎ)地区で、最大レベルの放射能汚染
データを得た。ところが付近の公民館に避難した10数人
の住民の方は、様ざまな事情で村を離れられない。
(ここは、今日現在では年間累積225ミリシーベルトとい
う事故現場の労働者の臨時の上限値に匹敵する、被ばく線
量が観測されるにいたった地域です。)
測定値を示して、避難をすすめるが、一方で文部省の
測定データの方はこの時点で場所を明かさず最高値を発
表し、政府はこの件でも「ただちに人体には影響はない」と
記者会見で言ってしまっている。
研究者らの説得で、実際の危険を知った住民らは、情
報に感謝しながらも、泣く泣く村を離れる・・・。
その途上で、4万羽のニワトリを飼い、毎日3万個の
卵を出荷していた農家の鶏舎の映像が出ました。飼料の
輸送が入らず、ニワトリはすべて餓死します。呆然とする
お爺さんの姿。「50羽から始めて60年がかりでここま
できたのに」という言葉が胸にこたえました。
研究者らが車に積んだ測定器は、放射能の強さだけでな
く、放射線を出す核種のそれぞれの放射線スペクトル(波
長・核種ごとの強度分布)をリアルタイムで同時測定・記
録する優れた装置でした。
その後、現地の測定データを、国際原子力機関や、ア
メリカ・エネルギー省が4月半ばに発表します。文部科学
省の事故直後のデータも5月になってようやく公表され
て、長い楕円形の汚染地図が次第に輪郭を現してきました。
これにたいして、この、国内の科学者ネットワークの
データは、航空機主体ではなく、各地点の地面のうえで
細かく測定した正確さと精度をもっていました。さらに核
種のスペクトルとその強度比から、放射能が原発から拡散
した様子と組成までとらえる、特性をもっていました。
ご存知の方も多いと思います。政府は、事故後、数日
間のもっとも多量の放射能が拡散されたこの時期のデータ
を、「発表するとパニックを招く」などといって、1ヶ月
以上も隠してきました。
文部科学省が、事故数日後からの測定データを地名を
伏せてHPに掲示してきたのも、「風評の恐れがあるため」
と弁明されています。
SPEEDIなんて名づけてきましたが、元データもろとも
隠したら、避難の判断に役立てられない。「そこにいる人
に危険なレベルになっていることを伝えない。そんな情報
の伝え方はおかしい」と、町長もナレーションも伝えて
いました。
この点では、東京電力も、事故直後の48時間のもっと
も基礎になるデータを公表していません。(3号機の水素
爆発前の放射線量増加のデータは、事前に作業員にも報せ
ず、7人のけが人を出しています。)
(*ちょうどこの情報をアップした5月16日夕刻までに、
初めて東電は3月11日の地震直後の詳細なデータを初めて
公表しました。コメントで、追って紹介します。)
住民には、5月になってから、実はレベル7クラスの放射
能が事故後、数日間で放出されていたんだと、伝えられた
だけでした。
だから世論調査でも、「放射能の政府発表は信用しない」
が6割を超えています。
現場が最悪のときに、水素爆発が続いた15日ごろから
測定活動を開始し、2ヶ月間も継続し、そこにNHKの記者
とカメラも同行し、NHKの裏番組枠で、しかも見にくい時
間帯ではあっても、実態を伝えたこと。
ここには事故の進行と同時進行で現場を歩いた者でなけ
れば伝えられない、住民のメッセージがあります。
このデータは、医療分野の今後のケアと調査にも、そし
て賠償問題にも、大きな力を発揮すると思います。
心から拍手したいです。
(2)
この1週間、神奈川県の箱根、小田原などの新茶の茶葉
に基準を超える放射能が見つかりました。都内の下水道の
処理汚泥には、20万ベクレルという放射能が測定されま
した。
半減期30年のセシウムや、骨に長期にとりこまれるス
トロンチウムは、東日本に広域に飛散しました。
渓流釣りをやってきた私がショックだったのは、鮎(いわ
き市)やワカサギなどの淡水魚に、基準超えのセシウムが
測定されたことです。たぶん、渓流魚も大なり小なり、汚
染されているのでしょう。
ワカサギは、裏磐梯の桧原湖のものでした。原発から80
キロ以上離れた湖です。
岩手県北部の宮沢賢治に縁が深い村の牧草にも、基準超え
の汚染が確認されました。
拡散は、南へも、北へも、300キロ前後の距離があります。
このことで思ったのは、近畿圏のことです。福井の原発を
何度か訪ねた私には、若狭湾の原発は、関西の人口密集地帯
と、ほんとに近いことを痛感させられてきました。
14基の原発がある福井県は、山の分水嶺の向こう側が関
西の水源、琵琶湖です。
大阪市までも80キロ余り。
府県の面積では、琵琶湖を水源とする滋賀、京都、奈良、
大阪の4府県の面積と、福島県1県の面積がほぼ同じ。
いま全国の道府県では、原発防災計画の根本的な見直しを
迫られつつあります。
目の前にあっても、見えなくとも、この国の原発の密集ぶ
りからいって、安住の地はないのかもしれません。
(3)
明日17日に、一ヶ月前の「工程表」を見直して、政府が
主体になった収束への「工程表」が発表されます。
「日本には原発を安全だと宣伝したり、動かしたりする専門
家はいても、事故をリアルに想定して、それに備えたり、事故
そのものに対処する専門家はいない」と、言われています。
時間だけが一ヶ月、二ヶ月とすぎて行き、誰が見ても失敗
すると思う対策が、予想通りになって行く・・・。
まず水位、温度、圧力、水漏れの位置などを把握するのが
作戦の前提になりますが、「格納容器のなかで水がどこまで
あるかは、わかりません」(東電)という現状です。建屋の
状況を確認すること自体が、困難になっている様子が伝わって
きます。
現場だけでなく、専門家・研究者の知恵を集めて対応する
ことが必要です。データを得る体制をとる、データを広く公
開する、このことは、いまとても大事と思います。
昨日、一日1200トンの汚染水を処理できる装置が原発
サイト内に運び込まれました。6月に動き出すとして、年内
の処理量は、6ヶ月で21・6万トン。
対して、この2ヶ月余で溜まった汚染水は、10万トン。
地下水の出入りに手を打たないと、汚染水処理は展望が
でません。
対応策として、鋼鈑を建屋の周囲に、地下水位よりも深
い位置までうちこむ方法が一時、出ていました。手が打た
れないと、おそらく水処理装置の始動を前にして、海への
流出が本格化します。
原子炉の臨時の冷却水系と、地下水の系は、分離しないと
前途が見えません。
格納容器ごとの「冠水」(水棺)は、やっと誤りだったと
自覚してくれました。
建屋の地下を受け皿にした、冷却水の循環システムは、賛
成です。注水量を減らすためにも、可能性がある原子炉では
早めに実施してほしい。
それだけでは、水漏れ、循環系への放射能もれが続きます。
水漏れの修理作業とあわせて、作業員の被ばく管理の強化、
作業員の大幅な増員が必要になってくると思います。
1,2,3号機はほぼすべてが核燃料が溶融し、メルトダ
ウンしていた可能性が強まりました。
一つ幸いな条件は、連続して水素爆発があった事故発生翌
日から3日後までの時点に比べると、いまの核燃料からの放
射性崩壊熱の発熱量は、8分の1から10分の1程度と、格
段に小さくなっていることです。
必要な冷却水の量はそれだけ減らせます。
それでも核燃料のまとまりの程度、原子炉の破壊の程度や対
応次第では、圧力容器の大きな破損、格納容器内での水蒸気
爆発、可能性はごくわずかですが再臨界にも備えなければ成
りません。
よくよく考えて見れば、現実に地震と津波で深刻な打撃をう
け、そのうえ冷却水を早々に失って、メルトダウンまで進んで
しまったのです。しかも3機もが。安全な段階への対策は、も
ともと大変なものなのだと思います。
私なども、避難された方々のことを思うと一刻も早くと考え
てしまいますが、現実の深刻さは見なければいけません。今後
はじっくり構えて、前向きの対策を応援することにします。
大事にいたらぬようにしながら、1号機について、5月中に、
なんとか冷却への最初の目途を出してほしいと思います。
tanigawaさん こんばんわ。
先に 言いたいことを言わせてください。
最近1号機は「メルトダウン」していたことが
データの解析でわかったと報道されてますが
本当に最近わかったのか?実は地震直後から
完全にわからないまでも その予兆ぐらいは
わかってて今まで隠してたのではないか?とかんぐって
しまいます。地震直後「水素爆発」があっても
ことさら大したことがないように発表して「メルトダウン」は起こってないような報道だったように思います。
最悪の事態を想定したうえでの対応がなされてれば
また違う状況になってたように思います。
もし メルトダウンの可能性をつかんでて ここまで
隠してたなら ちょっと許せない気がします。
こういうふうに あとになって実はこうでした・・・
の発表が多すぎて信用できません。こういうのが
デマを生む素地になるように思います。
とはいっても何とか冷却が進んで安定して
何年かかるかは わかりませんが廃炉
住民の方々が戻れる日が来ることを祈るばかりです。
miccyanさんへ
1号機のメルトダウンが確認されたのは、東京電力によれば、5月12日に圧力容器の水位が、核燃料がすべて水面の上に露出するほど低かったことが分かったからでした。
ただ、おっしゃるように、専門家・研究者は事故直後からメルトダウンを指摘してきました。
というのは、半日以上も冷却水が供給されなければ、燃料棒がすべて露出し、露出したところから溶融が始まり、数時間で全部が底に落下してしまうのは、常識だったからです。
常識というのは、スリーマイル島事故がまさにその過程を実際の過程でしめしました。
国の研究機関の原子力安全基盤機構も、詳細な溶融のタイムテーブルを、公表しています。
メルトダウンは、緊急停止した原子炉で冷却水がなくなれば、かならず短時間で起こることです。
この点で、首相官邸と東電は、3月11日から翌日にかけて、圧力容器が破壊し、大量の放射能が飛散する事態を想定していたことが、複数の報道で伝えられています。
結果的にベント(バルブ開放)と海水の注水が遅ればせながら実施されたことで、この危機は回避されました。
このことは、メルトダウンだけでなく、その後の「東日本が全部ダメになる」(菅さん)危機を、みんな自覚していたということです。彼らはメルトダウンはもちろん、その次にくる大量拡散も予想していた。
一方で、核燃料の損傷・溶融で何が起こるかについて、政府と東電は無警戒だったこともあります。
それは原子炉建屋の水素爆発でした。
ベントすれば、建屋に水素が抜けて、屋根付近にたまる。
そこは、原子炉の外なので、酸素がある。
爆発する。
これが無警戒で、1、3号機が大破、4号機も大破しました。
屋根の部分を一部開放するか、喚起措置が必要だった。こわしてでも。
この予防ができなかったことが、ガレキと破壊とで、いまの困難を広げましたし、放射能の拡散につながりました。
私が明らかにまずいと思うのは、
「パニックになるから、放射能の大量拡散のデータを出さなかった」という、政府、安全委員会の態度ですね。測定値を隠した。
4月半ばに「実は放出された量はレベル7だった」といい、5月になって、当時の放射能放出データはこれです、と出した。
その一方で、
「デマに惑わされるな」
「おちついて」
「ただちに影響するものではありません」
などという大量のCM、アナウンスを流したことです。
心配する人を非難したり、デマ宣伝呼ばわりする人も出てきた。
そのときに、福島はチェルノブイリの第一歩が始まっており、東京は子どもさんが屋内にとどまって飲み水に注意をくばるような状況が、実はすすんでいたのです。
膨大な量のヨウ素が放出された、事故からあの数日間、報道はもっと注意を呼び掛けるべきでした。
tanigawaさん、おはようございます。
最近のショッキングニュースは鮎とワカサギと、特にお茶です。東京を飛び越していきなり神奈川のお茶には参りました。
すぐお隣は静岡県。心配していると、やはりベクレルが出ていますね。
ハエがとまったスイーツは安全であっても美味しくないです。
新茶の季節だというのに・・・
神奈川のお茶は、現地も意外で、農家の集まりでは出荷見合わせ以外、打つ手なしの状況でした。
営業のことはくわしく知りませんが、今後、基準以下に下がっても、買い手には敬遠されたり、するのでしょうか。
セシウムのデータで今は出ています。これも、事故直後はヨウ素が大量に(2ケタは大きい)降下していたことになります。
都内よりも、川崎、横浜、そしてより南西側が高かったので、東京湾を迂回して越えて、箱根に降雨とともに降ったのかもしれません。
ホット・スポットの一例ですね。
ということは、首都圏では、他のエリアでも土壌の汚染をきちんと測定すれば、同じ事例が増える可能性がありますね。
4月中旬の都内のデータも大きかった。それも今は下水道の汚泥に現われています。生の乾燥した汚泥で、万ベクレルの単位でいまも出ています。ヨウ素が急減する前の値では、100万ベクレルの単位。
福島県でもそうでしたが、下水処理場の汚泥の作業にあたる方々が内部被ばくを心配するようなデータです。
お子さんがおられるご家族に、もうこんな心配をさせるようなことは、ないようにしなければなりません。事故処理が前に進むように願っています。
今週木曜深夜(金曜早朝) 5月20日午前1:30〜ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」を
総合テレビで再放送だそうです。
NHKでおもしろい番組は教育かBSか深夜なのです〜。偉い人が監督してないせいでしょうか
yoneyamaさん、昨日までは再放送の予定はでてなかったんですが、お知らせが出たんですね。
情報、ありがとうございます。
NHKは、週に1回くらいは、なかなか良い番組をやりますね。それを探すのも、変な時間に見るのも、苦労ですが。
総合テレビの原発報道に出る専門家、このごろはさっぱり出ませんが、最初の一カ月はなんともはや、という顔ぶれとコメント内容でした。
局内の出世とは縁遠いところで作られている番組に、ときどき見応えがあるものがあります。
政府と東電の「工程表」は、コメントを追加でするほどの新しい対応はありませんでした。
今日、一番驚いたのは、「読売」の夕刊の次の報道でした。農林水産省は、東日本全域の牧草の放射能を調べてきました。その結果、次の対策をとることを決めた、とのこと。
帰りの電車で、つくづく、東京とは変なところだと思いました。
この季節に、牛に生のみずみずしい牧草を食べさせないで、育てるのか? 放牧したら牛は必ず草を食べます。土も舐めます。
牛舎のなかで人工飼料だけで、放射能のない牛乳をつくり、都会へ送るのか。
牛乳も、野菜も、電気も、東京を基礎づけているもろもろのものが、生みだされる様子が視界に入らないところで、東京の暮らしと「安全」は、保たれているのかと・・・。
不自然さを感じます。
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東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故の影響で、東北・関東7県の牧草から、規制値を超える放射性物質が相次いで検出されている。
農林水産省は牛乳や牛肉の汚染を防ぐため、約2万戸の畜産農家に対し当分の間、牛に牧草を食べさせないよう放牧自粛を要請。対象となる牛は70万頭に上り、必要な飼料代も総額年間500億円に上るとみられる。放射性物質を含む牧草の廃棄方法も決まらないままだ。
「飼料を買うとなると、1000万円以上のコスト増になる」。千葉県いすみ市で乳牛150頭を飼育する高橋憲二さん(47)は、刈り取って発酵させた60トンの牧草を前にため息をついた。
同市から4キロほど離れた市原市では4月28日、牧草1キロ・グラムから放射性セシウム1100ベクレルを検出。いすみ市の農家も県から「牧草を牛に与えないように」などと指導を受けた。
(読売新聞 5月17日付 東京夕刊)
tanigawaさん、こんにちは。
ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」
28日土曜日の午後3時から4時半にも再放送@教育テレビ が決まったそうです。
1週間で2回の再放送は、NHKでも異例だそうです。
少しでも沢山の方にご覧頂きたいと私も思います。
秀逸ドキュメンタリーでした。
Tamiさん、耳よりなお知らせ、どうもありがとう。
それはまた、いい時間帯ですね。
私も、この事故をとりあげたあらゆる報道のなかで、いちばんの番組と思います。
現場の住民の方々の、進行形の状態も、とても切実に伝わってきますね。
私はDVDでも見直して、この日記の最初の記述に書き加えしました。
ほんとならば、あと一ヶ月早く、NHK総合の8時台あたりでやるべき内容でした。取材も、その段階でかなり終えていた様子ですし。
経過を通してみると、研究者の様ざまな調査や、NHKのこの取材チームが事態をとらえていくなかで、文科省や安全委員会の発表、工程の放射能汚染問題、計画的避難地域の設定などの事態も、どんどん進展していったように見えます。
それは、「ただちに健康に影響するレベルではない」という発表が、意味を失われ、より深く放射能汚染の実情がとらえられてゆく過程でもあったと思います。
人間の普通の営み、生産、家族の幸せな暮らしは、原発とは、やはり両立できませんね。
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