＊あれから４か月。
地震で壊れたり、点検後の再稼働ができずに、
３５基の原発止まって、「のるか、そるかの夏」が正夢になった。
でも、これだけ止まってもけっこうやれてるんだったら、
古い順にまず２０基は今でもなくせる。
当面は短い真夏だけ期間限定で残った原発を動かせば、いい。
＊家庭も節電、企業は操業シフトや自家発電。
いったい足りるのか、停電か、ほんとの情報は不明のまま、
忍従とやけくその夏本番が始まった。
＊無計画停電もいやだったし、見通しのない無計画な電力供給も困る。
どこまでやれて、どのくらい足りないのか、
とにかく情報がない。
＊それにしてもJRはまだ冷房が強め。駅ビルもデパートの節電はまだまだ。
真夏に全国有数の高温に見舞われる福島盆地の学校で、
クーラーのない教室で頑張る生徒たちを思う。
私が生徒のころは、それでも窓を開け、風を入れることができた。
＊九州の原発が稼働できないのは「風評被害だ」と九電社長は言った。
９３度の湯で脆性破壊すると結果が出た１号機原子炉について、
こんな無理をきちんと説明するのが先だと思う。
九電は事故後のこの４か月、電源車とホースの用意以外に、玄海で何をしてたの？
＊狭い敷地に原子炉林立。同時並行事故処理は困難と、
IAEA現地調査も（�顱法�日本政府報告書（�髻砲盡世Α�
玄海は、狭い岬に原子炉のつめこみすぎ。
空撮映像を見るたびに、そもそも立地が無理だったと思う。
�顱�IAEA Expert Mission to Japan, Mission Report, 16 June 2011
P11〜14
�髻烹稗腺釘然嬶讐餤弔紡个垢詁�本国政府の報告書 2011年6月
＊運転OKの町長さんは、身内企業が大口の仕事を受注。
同じく知事さんは、九電重役ファミリー出。
市民７人だけの説明会とは真逆に、再稼働の認可は県民投票にしたらいい。
＊やらせメールに、サクラ動員。
県議に事前にやらせをやめよと、指摘されても、
マスコミ各社から問い合わせがいっても、
やめずに「やらせ説明会」開催に走ってきた、
稼働あるのみの、九電のこの感覚が怖い。
＊各機器が破壊や機能停止にいたるまで、負荷をかけるのがストレステスト。
IAEA調査団の報告をうけて、地震・津波がない欧州が始めたのに
何で、当の日本で、いまごろこの程度でもめるの。
＊欧州はシュミレーションで済ませる動きだが、
日本の原発は全面点検が不可欠だ。
稼働していた３機はそろって同時並行過酷事故。
同じ状況にさらされれば全国の原発は皆、事故る。
＊日本ならば老朽原子炉を大型振動台でテストすべきだが、
予算削減で唯一の大型起振装置は、とっくに身売り、分解済み。
かくして試験もせずに約４０年も使った原発が各地に残った。
＊ポンプ、非常用発電機、電源盤などの重要機器はドライに保てと、
IAEA現地調査も、日本政府報告書も言う。
建屋に津波の水を入れるな、とも。
こんな改造工事は、日本のどこの原発もやってない。
＊そういえば圧力も温度もつかめなかったと、
重要計器の改良の必要もIAEAには報告していた。
地下水浸入で原子炉冷却に手を焼いたとも。
こういう課題は、運転を始めて、どうやってやれるの？
＊ようするに世界には深刻な教訓と改造を約束して、
国内ではさっさと再稼働へと走るということか。
テストの結果を電力会社が審査するのも、変だ。
安全委員会だけに任せず、研究者・技術者総出で、
徹底した安全テストをやってほしい。
＊自然エネルギーに切り替えると、一世帯月２０００円電気料金が上がるという。
電気代値上げなら、企業は海外へ出ていくと、経団連会長は脅す。
一方で、自家発電で安い電気をつくり、使う製造業やビルも広がり、
スズキ自動車は社長を先頭に、工場を浜岡原発から３０キロ超に分散、疎開。
そういえば経済同友会も原発依存から抜け出すと。
＊日本の社会と環境を考え貢献するか、ゼニカネを基準に国外へ逃げるか。
経営者もいろいろ。
経団連の会長さんの企業が、海外へ行くというならば、どうぞ、どうぞ。
困難な震災復興のときに、こんな言葉は、日本企業の心意気ではない。
＊原発の発電コストって、だいたいなんだろう。、
原発立地のために、年３０００億円超の電気代上乗せ、
税金でまかなう立地自治体補助金。
ここまでですでに天然ガス発電と同じ単価になる。
＊使用済み核燃料の処理と十万年単位の冷却・保管費用、
会社がつぶれるほどの事故処理コスト、
当面の分だけで２０兆円以上の事故の補償、
東電は、補償の半額も出す気はない。
自治体や検査機関の活動も、コスト計算外。
全部足してから、言ってほしい。
＊１KWh当たり、額面で１０円、１５円高くたって、
無期限の県外避難民と、
尿からもセシウムが出る子どもたちと、
母乳も飲ませられないと悩む母子と、
膨大な汚染農地や干し草と、
東京の下水処理場では数万ベクレルの汚染汚泥。
そんなのがない、
安心できる暮らしと仕事を取り戻したい。
＊事故処理はまだ格納容器にも、当分は近づけない。
汚染水をいつか処理できて、
地下水の漏れ出しを食い止めることができて、
格納容器にまで、いつか到達できて、
さらにこの容器を修理できて、水で満たせて、
そこからさらに１０年たって、
数年がかりに燃料取り出し。
４０〜５０年たって廃炉工事に移れたとしても、
私の世代は、とてつもない遺物を未来にのこすことになる。
tanigawaさん、こんばんは。
実は私、ボロクソに言われている管さんに密かに期待しています。
＊突然浜岡を止めてくれた。
＊突然ストレステストを言い出して、玄海を止めてくれた。
＊突然原発国有化を言い出した。
＊再生エネルギー法案をなんとしても通そうとしている。
この流れは、
・脱原発、原子力村解体
・送発電分離、電力自由化
の可能性を期待させます。
そもそも原発のコストは税金負担分、核廃棄物の最終処理コストを勘案すれば全く安くない。
当座は節電、自家発の活用、LNG火力の増設でしのげる。
CO2削減公約は仮に破ったとしても、国際社会から非難轟々にはならない。
そうこうしているうちに再生エネの割合を増やしていけばよい。
電気料金は当面上がるかもしれないが、経団連の米倉は日本から出ていけば良い。
最終的には電力自由化により発電コストは下がる。
こんな流れになってくれると良いのですが・・・
dari88さんへ
菅さんは、厚生行政を変えずに、１点、エイズ問題だけ国の責任を認めた。
他の原発は不問にして、一点、浜岡だけ、一時休止した。
今度は、このまま無条件でいっせい再稼働では立つ瀬がないので、中身はゆるゆるのストレステストを提案した、ということではないでしょうか。
なぜ、いま言い出したのか？
本人は次の選挙の旗印が必要だったのでしょう。
もともと菅さんは、２０１０年代に１４基、２０２０年代に１６基以上も原発を増やす「エネルギー計画」にＯＫしてきた人です。事故の直前まで、この道できた。
ストレステストも、昨日の「二段階実施」で、安全対策ではなくて、稼働ＯＫの対面をつくるだけのものに、あれよあれよという間に変貌していっています。
信念がなくて、立ち回るだけの人物は、言葉が３日ももちません。間をもたせているだけのことです。
世論が動かないと、振り子のようにまた戻る。
そういう人と思って、うまくお付き合いするしかないですね。
ふりかえれば、事故翌日のあの局面で、原発にヘリで出かけたときから、知識や用意を尽くして対応するのではなく、映像で見せることだけ考えていたのかも。
原発の問題も、そのあとに初めてまじめに考えたのでしょう。
これだけの大事故が続いています。
運転中の３基すべてがやられたということは、いまの原発は根本的に危ないということです。
設置基準や安全指針から全面的に見直して、５４基全部を徹底検討しないと、とおくない時期にまた事故が起こります。
九電の社長さんが、いまの停止を「風評被害」と言っているのを聞いて、当事者が何も安全対策を考えていない、まだその程度の事故の受け止めなんだな、と思いました。
１基が１年運転すると、広島型原爆の１０００発分の死の灰をため込む。そういうものを扱っているという、自覚と責任感がありません。
経団連も同じですが、会長さんが見れていないのは、あのアメリカでさえ、スリーマイルのあと、商業用原発は１基も建っておらず、いま増大しているのは自然エネルギーだということです。
世界でも、すでに２年連続で、新規の電力増加は、自然エネルギーが原発を上まわっています。
いったい、どこの国に自分の企業が出て行って、どうやって電気を得るというのでしょう。
この方、昨日は、机を拳でばんばんたたいて、記者会見をやったそうですね。
tanigawaさん、早速の応答有難うございます。
別にエライ！と思って管さんに期待しているわけではありません。
日和見でも何でもいいんです。
ストレステストを言い出した以上、中身が明らかになればマスコミが叩いてくれることを期待しています。
本格的なストレステストをやるとなれば、少なくとも一年くらいは再起動しないだろうし、課題が明らかになれば対策にさらに時間が掛かります。
牛肉からベクレルは出るし、時間が経てば経つほど世論は脱原発に向かうでしょう。
原発国有化を言い出した以上、電力独占解体の方向に議論が進むでしょう。
やはり一国の総理の発言は重い。その事に価値があります。
結果論で脱原発に向かってくれれば、それだけで管さんの存在に価値を認める次第です・・・
tanigawaさん こんばんわ。
私は、「電力会社、経団連、政府」の体の良い恫喝に負けません。
本当に電気代が2000円アップしても 脱原発を進めて
第二のフクシマを生まないためなら、我慢します。
企業が海外に逃げて競争力が落ちて国力が衰える。
何も収束していないのに、未来につけを残し、健康不安を残してるのにもかかわらず自分たちの利益しか考えられない企業は、
どうぞ、どこにでも行ってください。
私は、誰に何と言われようが「過ちを繰り返してしまった」
ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ 今恫喝に屈してしまえば
いつか、同じ事が起こるでしょう。このことを繰り返さないために
できることをやります。
例え企業が出ていってしまったとしても
日本人は、そんなにバカではないと信じてます。
dari88さんへ
そうですね、テストにしてもまだどこまでやるか、最終的に決まったわけでもないですから、前向きに考えるようにはしたいです。
いま出ている２段階方式だと、時間は２〜４カ月遅れるだけで、稼働待ちの原発にどんどんお墨付きを与えるだけのものになります。
掲げた旗と、実際にやることが一致しないところが、彼らしい。
それから、私は、どんな分野、産業でも、いま国有化をすすめることには賛成できません。国民感情としても、賠償金も出せなくなった電力会社を国有化ということで手助けするのは、賛成しがたいのではないかと思います。
何年かかっても、いまの原発一本やりの方針を推進してきた東電と支援銀行に、法にもとづく責任を取らせるべきと思います。
国にいま必要なのは、破たんしている核燃サイクルをふくめて、原発行政の全面見直しです。
これらをちゃんとすすめることが先決です。
菅さんは、もって数か月しかもたないでしょう。彼がいま言っていることは、与党の考えとも違います。これでは「国策」を改めるところまではすすみません。
一時的なことではなく、原子力の基本政策を国が改めないのに、国有化しても、根本的には変わりません。
党内をまとめる議論をしっかりやってから、出直してこい、といいたいところですが、言ってもかわいそうな状況。
それにしても、ＪＲや電電公社は、民営化で土地も商権も、うまいところはみんな、進出企業に食い物にされました。
電力も、一時国有化して国費で立て直し、価値が上がったところでまた民営化されるという、えげつないシナリオが見え隠れします。
miccyanさんへ
はっきりいって、労働コストの安いアジアなどの途上国のなかで、日本のような量と質の電力供給ができる国はありません。日本の今の夏のような、万年供給不安というのが、各国の実情です。
もっと基本的なことでは、世界はいま、エネルギーの大規模な技術革新が始まっています。
化石燃料にも、原発にも、それぞれ致命的なネックがある。核燃サイクルがまぼろしだったことがあきらかになって、原発は１０年単位でウランの入手難、価格騰貴にさらされ、３０年先はコストがまったく見合わなくなります。
自然エネルギーは、いま１軒の家の電気を自前でまかなうことが射程に入るところまできました。この分野で日本は、５年前は世界トップだったのに、政治が応援せずに、今は４位も危うい。
それでも、国が本格的な応援をしなくても、去年１年間の太陽光発電施設は、電力にして原発１基分をふやしました。
まともにやれば、年に原発２、３基分は、すぐに増やせます。
風力も洋上（沖合）施設でなら、かなり増やせる。
潮流・波力・小水力も同じ。
１０年本気で切り替えたらば、原発なんて真夏にもいらなくなるでしょう。
また、その技術で世界で競わないと、日本は正念場で不戦敗になります。
日本の経営者は、このことがわかって切り替えようとしてる人と、化石のように従来の利権構造にしがみついている人たちとが、いますね。今期の配当で頭がいっぱい。
大丈夫です。道理はこういうことなのですから、日本の企業も変わります。問題は、後追いではこの世界ではものにならないということ。
いまがラスト・チャンスかもしれないということですね。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する