保存おやつ２題。山栗から干し栗づくり。干しりんごを使って芋の甘煮

　今まで知らないで来ました。山道で見かける小さな山栗が、とっても味が濃くて、しかも保存して使えること。
　今回は、山栗と、りんごの、保全性のある、おやつ２題です。

　震災いらい交流している岩手・田老の浜の漁師のおじさんから、先週、１０リットルの箱いっぱいの山栗が届きました。
　山へ入って拾ってきたとのこと。

　試しに茹でで、味見してみたら、栗の味がとっても濃い。
　いままで畑の大きな栗を管理・採集したりした体験があったため、栗といえば大きな栗ばかり求めていました。
　でも、自然の山育ちの栗が、実はほんとの味は、こんなだよ、というくらいにうまくて、教えられました。

　カミさんは、大鍋に一杯の栗を茹で、手間をかけて外側の殻をむき、ミキサーで栗のペーストに仕上げました。
　スプーンで頬張ると、渋皮こみの栗の味。
　コーヒーにすごく合います。
　これは瓶詰にして再煮沸したあと、冷蔵庫で保存。田老の漁師のおじさんに、３瓶を送りました。

　そこで漁師さんが言うには、干し栗が何かと保存が利いて、いいのだと。
　生のままでまず干して、天日で自然に渋を抜いた後、茹でてまた干す方法がいいのだそうです。（茹でずにそのまま干し上げる方法もあるようです。）
　おじさんは、空模様を見ながら、栗のザルを出したり、ひっこめたりしているそうな。
　うちでは先に茹でてしまったので、こんどはそれを天日干しに。（写真）

　殻と身の間にすきまができてきて、少しカラカラ、コロコロと音がします。
　これを、小腹が空いたときのおやつにしたり、殻をむいて栗ごはんや、栗の煮ものに入れたりするそう。

　勝ち栗というのは、ほんらいは、山栗を干したものなんだそうです。

　ということで、ベランダで天気のいい日に外に出して、干し続けています。

　写真もう１枚は、去年、山のおやつに干し上げた、ふじりんごで作った干しりんご。これをサツマイモの甘煮に加えたものです。
　干したりんごなので、実が崩れず、香りが強い。

　干しりんごの季節がまたやってきますが、行動食用だけでなく、煮込みやいためものの具としても、使えそうです。

コメント

naiden46

RE: 保存おやつ２題。山栗から干し栗づくり。干しりんごを使って芋の甘煮
tanigawaさん、干しリンゴですか焼きリンゴは聞いたことがありますが、
乾燥すれば甘みが増すのには一杯ありますね、

やはり昔の人の知恵は凄いですね、

tanigawa

RE: 保存おやつ２題。山栗から干し栗づくり。干しりんごを使って芋の甘煮
　naiden46さん、干しりんごは、私のこの日記をごらんください。

　固くドライにではなく、しっとりめに仕上がり、味が濃くなります。紅茶にも合いますよ。
http://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-16550

http://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-16728

http://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-16960

イグルスキー米山

RE: 保存おやつ２題。山栗から干し栗づくり。干しりんごを使って芋の甘煮
この週末は、ちょうど子供と山に行って、チビ山栗をどっさり拾って来たところです。一緒にいた植物、生き物専門家のじい樣方が、この実が、意外とうまいんだよと言うので、うちのチビがたくさんとってきた。
内心、皮むきがたいへんだなと思っていたけれど、やはり野生のチビ栗はうまいんですね。
外の皮むきだけで、渋皮はそのまま食べられるんですか？それだと楽ですね。

tanigawa

RE: 保存おやつ２題。山栗から干し栗づくり。干しりんごを使って芋の甘煮
　yoneyamaさんへ

＞外の皮むきだけで、渋皮はそのまま食べられるんですか？それだと楽ですね。

　帰宅して、カミさんに訂正要求されました。
　渋皮はむくのだとのこと。これがたいへんな手間。
　圧力鍋で茹でたものは、渋皮が比較的むきやすいものの、やはり手間がかかり、丁寧にむききれずに、渋皮が残った分も、ミキサーにかけたという次第でした。

　このペーストは砂糖と牛乳だけで、素朴に練り上げたものです。
　
　渋皮が多く混じると、やはり気になるのです。

　鍋で茹でて、ナイフで割ったときは、スプーンで実をほじくりながら食べました。
　幾つも幾つも、目の前に殻が積もるほどに。
　栗のまんまの濃い味でした。
　手間も楽しみながら、この手がのんびりできて、いいですね。

イグルスキー米山

RE: 保存おやつ２題。山栗から干し栗づくり。干しりんごを使って芋の甘煮
栗は、仲間と世間話をしながら皮むきながらという行程を楽しめないといけませんね。一人で延々皮むいていると泣きたくなりますから。
山のチビ栗とかオニグルミとか、おいしいけど食べるのがやっかいな実は、時間かけて、ホジホジしながら食べるのがふさわしいのでしょう。クマみたいに。
ズクのある奥様がいて頼もしいですね。

tanigawa

RE: 保存おやつ２題。山栗から干し栗づくり。干しりんごを使って芋の甘煮
　栗をほじっていると、縄文人も、またそのずっと前や後の人間たちも、こうやって秋の恵みを楽しんでたんだなあと、思いました。
　腹になかなかたまらないけど、幸せでした。
　きっと、大量の山栗を総出で集めて、干し上げて保存食糧にしてたのでしょう。

＞ズクのある奥様がいて頼もしいですね

　信州弁ですね。素朴・率直なほめ言葉ですね。
　ありがとうございます。「根気じゃなく、食い気」と言ってますけど。