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ついでに、年間通しでスタッドレスを履くことに関して、今回、少し調べ直しました。
前回の日記では、年間常用の利点を書きました。
http://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-46037
今回は、一部重複をおそれず、全体を書いておきます。
(1)年間を通して履く利点と注意点
*スタッドレスの性能向上で、夏・冬常用で安全性、走行性など気にならないレベルになっている。濡れた路面では、ブレーキの効きがやや劣ることに留意して、速度を落とすなどする。
*燃費は、夏タイヤ比で、5%違うかどうか。私はほとんど差を感じない。
*スタッドレスはタイヤ面の凸凹がやや大きく、登山口へのアプローチで、泥の路面などでのグリップはやや上。
*通しで履いても4年間は雪面のグリップが十分維持される。経費、資源のうえで大きく節約になる。ただし、2年に一度(車検時など)は、タイヤのローテーションをして、減りの偏りを防ぐ。
(2)車検
*冬はもちろん、夏に車検があっても、通る。(基本の安全性は満たされている。)
*自分で車検を受ける場合は、検査場のブレーキ検査機器のくせを知って、対応する。
下記参照。
http://clicccar.com/2011/12/22/95600/
ディーラーや代行業者に任せる場合は、まったく問題なし。
(3)タイヤの減り具合の判断
*通常、年間1万キロ程度の走行なら、夏冬を4、5年走っても、減りは十分限度内で、問題にならない。もともと夏タイヤより溝が深い。
*4年以下で交換するぐらい走る人は、下記参照。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1433291934
「スタッドレスはまず冬用タイヤとしての溝の限界を知るためプラットフォームというのがトレッド面にあり、そこまで減ったら冬の使用は出来ませんが、スリップサインが生きていれば夏タイヤとして使用可能です。」
私が今日、交換したのは夏冬5万キロほど走ったスタッドレスです。
冬場の山の道路の急な雪面も、まったく問題ないグリップ力で、まだまだ使えそうなくらいでした。
ただ交換してみると、新品タイヤはやはり溝が深く、エッジもくっきりで、摩耗したのは歴然としていました。
タイヤの劣化の上からも、スタッドレスは4、5年ごとの交換が必要ですね。
そうなるとなおさら、夏冬通しで履く方が、合理的に感じます。
スタッドレスの弱みのある雨道ですが、性能面では今年のものは一段と改善がすすんでいるようです。この問題は、どんなタイヤでも、濡れた道路では減速するという、走り方をすべきなので、いっそう安全運転のに努めることで、危険を回避するということだと思っています。
(今回のタイヤ交換の際に、今日まで履いていたスタッドレスのうち1本を、廃棄せずに「非常用交換タイヤ」として残しました。
悪路や長距離遠征の際に持って、不意のときには使います。
スペアの細いタイヤは、悪路を走るには心配なので。)
もともと私がスタッドレス常用を考えたのは、たとえば上信越の場合も、秋の降雪、春の残雪のため、登山口へ入るには10月下旬から5月末までの期間、スタッドレスが必要なためでした。夏タイヤを使うのは、年間5カ月足らず。
スタッドレスで間に合う性能になってきたこともあって、常用体制にしました。
こんちわ
スタッドレス・・性能があがってきましたね
大阪などでは道路の極めが細かいので、スタッドレスだとタイヤがうなり音します
雪の地方だと道路のきめが粗いので、夏タイヤでもうなりますね。
ただ、高速道路のカーブではヨタ付くかもしれないですね。
これも頻繁に高速使わないなら問題ないでしょう。
雪の地方の方は、そういう意味では苦労が多いですね
でわでわ
二級整備士、自動車検査員もしてます・・
uedayasujiさん、車のプロだったんですね。
>高速道路のカーブではヨタ付くかもしれないですね。
私の車(エクストレイル)の場合だと、15インチのホィールにスタッドレスを履いたときは、タイヤの縦幅がある分、つまり扁平率が小さい分、高速道路のカーブで、少しぐにゃりとする感覚がありました。
5年前に、本来の16インチのホイールにつけたスタッドレスでは、タイヤの縦の厚みが小さくなり(扁平率が大きくなり)、カーブでも120キロ以下なら安定した感じです。
だから、タイヤの柔らかさとともに、扁平率がおおもとで利いてくるように思います。
スタッドレスのこの数年の改良もあるのかもしれません。
音は、言われる通りです。とくに新品ほど。
雨の日の制動は、ABSとコンビだと、まったく違いは体感できません。実測すると違いがわかりそう。
いずれにしても、雨の路面は気をつけて運転し、そのことで安全性をより高める結果になればと思います。
山間部の路面で、もっとも手ごわいのは雪と凍結、そして林道では泥道スタックですから、登山者の使うタイヤとしては、総合的に考えると、いろんな路面に対応できるオールシーズン型として、スタッドレスと4駆の組み合わせは、安心だと思います。
燃費の問題が、残りますので、単純化した計算で比較してみます。
スタッドレスでは、夏タイヤより、5%燃費が悪いとして計算。
走行距離は年間1万キロ。
うちの車は、リッター11キロ。
年間6ヵ月は夏タイヤ、6ヵ月はスタッドレスを使うと仮定。
夏タイヤの場合、
6ヵ月で5000キロ走行。
リッター11キロで、ガソリンは455リットル消費。
リッター150円として、68250円。
スタッドレスを夏に履いた場合、
同じ条件で、リッター 11キロ×0・95だと、10.45キロ。
5000キロ走行で、478リットル。
リッター150円として、71700円。
差額は、3450円。
4年履いて、燃費のハンデは、合計13800円。
これにたいして、夏・冬タイヤの交換方式では、年に2回、4年で8回、計25000円ほどの、タイヤの履き替え(ローテーション)のコストが加算されます。
これはスタッドレスでも2回は必要だから、差額は20000円弱。
さらに夏タイヤ代が、これに加算されます。
まとめると、夏・冬交換方式では、
20000円+夏タイヤ代(6万円前後で幅あり)=8万円
スタッドレス常用では、
13800円のみ。(スタッドレスは、どちらの場合も購入)
車や走行距離の条件によっても違いますが、夏タイヤを別に4本そろえるよりも、コストは軽減されますね。
tanigawaさん、はじめまして。
昨日、はじめてスタッドレスタイヤに履き替えてみました。
実際に運転してみると、いくつかの疑問と不安があったので
tanigawaさんの日記を拝見して
理由が分かって安心いたしました
スタッドレスタイヤは冬用とばかり思い込んでいたので
年間常用した場合のコスト比較など
興味深く読ませていただきました。
わたしは
古タイヤを全て引き取ってもらったので
1本は廃棄せずに「非常用交換タイヤ」として
残しておけば良かったなぁ・・と思ったりしました。
とても参考になりました。
ありがとうございました。
maaxxさん、初めまして。スタッドレスの導入、良かったですね。
地域によっては、スタッドレスなしでは、身動きできないエリアもありますね。
東京方面だと、雪道の怖さをほとんど体験したことがないドライバーもいて、ときにはめったにない雪が降る朝の通勤時に、車で立ち往生する場面も見かけたりします。
雪道はまったく別物だという、経験がないのですね。
大半の車が夏タイヤの東京の雪の道は、ほぼ平らな場所でもスタックする車が続出して、ものすごいことになってしまいます。
年に一度、くらいのことですから、瞬間的な出来事ですが。
地域によっても違いますが、雪国エリアを走る予定で雪道を走る使い方をするのなら、スタッドレスは必須です。
ごくたまに雪道を走る場合は、チェーンの用意が要りますね。
スタッドレスの性能が上がってきているのですから、タイヤ業界も、雨道、乾燥路面の走りと注意点、四駆や乗用車タイプの場合、どんなスタッドレスなら夏冬通しで使えるかなど、きめの細かいアナウンスをしてほしいと思います。
スタックした車を救援した、こんな体験もあります。
http://trace.kinokoyama.net/kanto/syakagatake2007.htm
スタッドレスでも、雪道は万能ではないし、私も以前、郷里に帰る際に地吹雪の吹き溜まりに乗り上げて動けなくなり、トラックに救援されたことがあります。
車の腹が雪の上に乗ると、どんなタイヤでも駄目です。
スキー場への道では、よく四駆が勢いが良すぎて横に振られて、脱輪しているのに出合います。
過信はできず、雪道はやはり怖い。いろんな経験をいっぱいされてください。
体験談、読ませていただきました。
雪道で脱輪されてしまったんですね…
雪道は、心して行かないといけませんね。
気をつけたいと思います 。
シュリンゲをつなげて牽引!すごいですね!
登山道具が役に立つこともあるんですね。
勉強になりました。
たくさん経験を積んで行きたいと思います。
シュリンゲは、古いものを車に用意しておいて、ルーフへの荷造り、設営、不意の用意にしています。このときは車の牽引で大きな負荷がかかり、結び目が解けなくなりました。
彼らの車は、登り坂道で車が滑りながら振られて、道路右脇の雪の深みに少し落ちて、動けなくなったのです。
自分でタイヤ交換したのはえらいですね。50キロくらい走ったら、ボルトに緩みが出ることがありますので、チェックと締め増しをしておくといいですよ。履き替えの最初だけは。
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