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私の場合は切ってびっくり。
取り出した前立腺をスライスして病理検査したら、広がりが4、悪性度が5で、合計10点満点の9(グリーソン・スコア)と、ぎりぎりセーフかどうかの、レベルでした。
成長拡大が早い癌が、前立腺のほぼ全体に広がりかけたところ。前立腺から外につながる神経細胞の管の内部も、切除した内側が癌化してました。
近くにはリンパ節もあり、転移したら、リンパを経て、骨や肺に回り、ひと昔前だったら死因が「肺がん」とされたかも知れません。
PSA値の上がり方が「これはまずい」という段階で、ちゅうちょせず手術数の多い病院へ移り、一方で、放射線治療の現状と限界も、セカンド・オピニオンで見定めて未練の尾を断ち切り、「1日でも早く全適を」と自分でも判断し、実際にも早いタイミングで切除できたのが、結果的に幸いしました。
定期健診では、PSAが5を超すと注意とみなされる場合がありますが、私が下勉強した専門医の本では、値が4から、悪性度の高い場合は危険領域に入ってくるとありました。むしろこちらが国際標準。
私は健診の医師の話にまかせ、PSA5を超えてから、動き出したのです。最初に4を超えた時点で、早めに専門医の診断、MRI撮影をしておけば、ここまでギリギリの事態にはならなかったとふりかえっています。
全摘の場合、術後は、おしっこの制御が、個人差がありますが、難題になります。
11月30日退院。
今年1月からは、通勤練習から勤務再開。
この間も、以後も、
*通勤電車でのつま先立ちや、
*括約筋に、より活躍してもらうための体操や、
*歩行距離の延長
等々を続け、ついに、5月には、
*オフで久しぶりの雪山にも登りました。
そして、この時期を境に、おしっこの制御・管制も、ほぼ最終段階を乗り越えることができました。医師も順調な回復と言ってくれました。
無理せず、体を山に慣らす日々。
夏以降は、自転車の疾走もいけるし、重めの荷物も大丈夫なくらい、回復。
ただ、筋力は総体として落ち気味だったので、手術から1年を迎え、これからは、より前向きな鍛錬の時期に、体の様子を見ながら進んでいこうと思います。
今後も定期検査は続きます。他の臓器でチェックが甘くなりがちなところも、こんごは調べていこうと思います。
オフの機会や、ヤマレコでの交流などでご心配をおかけしてしまったり、励ましをいただいた皆様に、心から感謝いたします。
今後は、8割、9割くらいの程度の無理も体に課していきたい。
そして、待望の冬のシーズンを迎え、2年ぶりのフィールドにも飛び出していきたいです。
癌の検知や診断の分野は日々、変わってきています。血液中の特異抗体による検査は、乳がんでもまもなく一般化されます。皆様も定期検診、ぜひしっかり受けて、山と長く付き合っていきましょう。
転移なし、よかったですね。私もPSA他の腫瘍マーカー検査毎年ドックで受けてますが今のところ異常なしです。
wakaさん、前立腺やすい臓などの癌は、自覚症状がないか、不明瞭なので、健診や独自の検査を定期的にすすめるのが大事ですね。検査方法が少しずつ進んできているけれど、すい臓癌は、血液検査からチェックする方法が、まだ普及段階になっていません。乳がんも、もう一歩です。 ぜひ早めに制度化して、治るがん、あるいは治療しながら共存できるがんの範囲を広げてほしいと思います。
tanigawaさん、こんにちは。
手術後1年を無事に迎えられておめでとうございます。
最新の検査方法はもとより、病気に対する知識も普段はナカナカ深める努力をし忘れがちなので、詳細なご報告はとても有り難いです。
一昨日の健康診断でちょっと引っかかったのですが、内視鏡検査は気が進まず○主の所為だと思っているのですが・・・所見を述べた医師からは「○の症状がある人は発見が遅れます!」とクギを刺されてしまいました。
夏秋山のシーズンも終わったのが頃合いですね。反省し、ちゃんと検査してきます。
その前に血液検査の方法(長所・短所)もちゃんと調べますね。
たにがわさん
そうですか。検査積極派なんですね。僕は先月初めてドックをして、大腸検査の追試をすることになりました。これも初めてなんですが、イヤなものですねえ。
なんか自分の身を自分の外側に委託して外部化してしまうことに抵抗があるんですね。まあ西洋医学ってそういうものですが。
firebolt さん、3カ月、半年と検査がクリアできて、1年たっても再発なしというのは、とりあえずほっとしています。
コメントを読むと、どうもしっかり検査が必要な段階のようですが、自分でも関係する本や文献などを読んで、全体をおさえておくと、臨機の対応ができると思います。 どうぞ、お大事に。
yoneyamaさん、人はどんなに丈夫な若い時期があっても、また、どんなに鍛錬しても、年を重ねると、それぞれに独特な体の「弱点」が現われてくるものなのかも知れませんね。
yoneyamaさんの場合は、私とは異なる部位の注意信号のようですが、これも一つの個性だと思って、いい機会ですからしっかり調べておくのが一番です。白なら幸運。今後の経過に注意なら、自分の体の個性とうまく付き合ってゆくということでしょうか。
医学の東洋、西洋はまったく哲学が異なりますが、食生活など日々の暮らし方から登山まで、それが、いいとこ取りならかまわない。
委託は確かにそうですが、自分で現況をしっかり把握しきるうえで、西洋医学は役だってくれているように思います。・・といいながら、たぶん、いつか本当に生死にかかわる局面に立ったときに、おっしゃる問題が私にも実感できるときが来るかもしれません。
ただ、山に登りたい、森を歩きたい、季節を感じたいという気持ちは、いつかそんな難局に直面した場合でも、私の体と気持ちの支えになってくれるのではないかと、思います。
tanigawaさん、私も一年一年が怖いです。
一年以内の再発の確率が高かったので、私の場はことさらで・・・。
でも、2年近い抗がん剤治療や放射線治療を頑張ったので30%まで下がったという事を聞き、少しは気が楽になったのですが、今度は抗がん剤の後遺症で山も苦しいばかりでとても悲しいです。
しかし、病気には負けたくないし、好きな山だけは続けたい一心で手術後も頑張って来れましたけど。
tanigawaさんのご病状を知った今、改めて「お互い頑張りましょう」と言いたいです。
冬山も行けるよう一歩づつ前に進み頑張りましょうね
citrusさん、病気とのたたかいも、山も、私よりずっと頑張ってきた様子を感じてきたので、私にとっても励ましになります。私からも、お互いに頑張りましょう、の気持ちを贈ります。というか、いろいろな面で私の方が頑張りがたりないので、見習ってまいります。
今後ともよろしく。
寒いところに体をさらすのは、ちょっと支障もでるかもしれませんが、乗り越えなくてはいけない目標です。この冬は軽いところから、いろいろ登りたいです。
tanigawaさん
はじめまして。
山で出会った動物たちを載せているborav64mです。
拍手を頂いた方のサイトを閲覧していて、tanigawaさんのHPまで行き、キノコのサイトを発見して大喜びしたところです。
更に日記を拝見して、癌の先輩であることを知りました。
私は11月7日に腎臓の腫瘍が癌の疑いがあるので摘出しましょうと医者に言われたばかりの初心者です。
腎機能が低下しているらしく、全摘すると人工透析の世界に入ります。
これでは山に行けなくなります。
土日に調べまくり、ロボットで部分摘出しかないと判断したところです。
tanigawaさんとは大きく条件が異なるようですが、何か助言がありましたら宜しくお願いします。
山に復帰されたtanigawaさんを知り、少し安心しました。
borav64mさん、初めまして。
私は医者には世話になっているだけで、癌そのもの、また具体的な各臓器の癌への対処については、まったくわかりません。
ただ、お書きになった内容を見て、医師は手術を勧めるだけの、もっと具体的なデータをもっているように思います。
確実なデータなしに癌という医師はいません。
切除は、重い腎臓病の場合でもありうるのでしょうが、borav64mのように自覚症状が少ない段階で、腎臓そのものの重い病気ということも考えられない。
だから、医師は切除するに相当する検査結果をもって、borav64mさんに勧めているのだと思います。
それを前提に書きますが、もし前提が異なっていれば、話は違ってきます。それを含んで書きます。
まず、切除を勧められるほどの事態なのですから、borav64mさんが、そのこととしっかり向き合うことが出発点です。
向き合うということは、主治医の話に納得できないところがあれば、ちゃんと聞くことです。
疑いの段階では摘出はしません。
癌であるなら、摘出をまず勧められているのならば、助かる可能性、転移のない可能性があるということです。
通常ならば、転移の有無を事前に調べるのが常道。これは、全身の骨転移の検査(放射性同位体を使用)と、X線CT(造影剤使用)が常道です。
腎臓癌、および泌尿器関係の、専用の、他の検査方法もあります。
この検査が済んだうえで、転移がないから摘出と言われているのならば、みずからすすんで手術を、そして、できるだけ早い時期に受けるのが適切です。
事実をしっかり確認したうえで、その現実に正面から向き合うことが必要です。
事実ならば、検査のときと同様に、迅速な手を打つ。
他の臓器や、とくに膀胱癌など、転移の前に切除する、時間との勝負になります。
その猶予期間やタイミング、遅れた場合の具体的危険も、よく聞き、調べ、押さえておくことが大事です。
主治医と病院に、以上の用意と能力がないか、あるいは説明に納得できないところがある場合は、専門の科がしっかりしている他の病院に検査・受診する方法も良いと思います。
「腎臓癌 手術数」 で検索して、大手病院の状況はつかめます。
手術では、当の臓器を摘出するのですから、基本的な体の機能の一部を失われる場合もあります。私の場合も、一部の機能を失いました。でも、生きていることができれば、あとで振り返って良かったという体験が必ず待っています。
検査も手術も、迅速で納得のいく判断と、手立てが大切です。
tanigawaさん
ありがとうございます。
9月の健康診断で腫瘍が見つかり、その段階から癌という単語は
頭のどこかにありましたが、金曜日に切除を勧められから
真剣に(めんどくさいな)と思いながら、結構あわてています。
確かに受け止めが不真面目なのかもしれません。
今週の金曜日には医師に聞くべき事を聞いて、判断します。
アドバイスありがとうございます。
borav64mさん、診断と治療がうまくいくことを願っています。
そして山へ戻れることを。
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