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2010年06月27日 21:02山の道具全体に公開

山ガール・ウエアの素材と機能に疑問

 ヤマレコ日記でこのところ取り上げられている山ガール・ファッション。カミさんの案内で
本屋やお店、WEBサイトをまわり、登山用としての素材と機能の面から、ちょっと調べてみま
した。
 不安が的中した面がありますが、しっかりしたアドバイスを受けながら選べば、ファッション
性も機能も両立する可能性もあるように感じました。

 全体をざっと俯瞰しただけですので、検証はもう少し、継続が必要です。
 しかし、今後、この角度からのチェックと警鐘は、さまざまな媒体でなされていくことに
なると思います。

 まず、素材と機能という点では、大別して2つに、各ブランドが分けられるようです。
 1つは、従来からの登山ウエアのメーカーが、新たに若い女性向けに製品化してきたもの。
 これは、素材もおおむね、登山向きで、さまざまな天候にも対応することを踏まえている
ものでした。

 いま1つは、私は初めて知るブランドのもの。この世界では人気ブランドなんだそうですが、
素材、またそこからくる機能は、登山向きとはとても言えないものが目立ちました。

 たとえば、木綿素材の多用です。帽子、レギンス(タイツ、スパッツ)、驚いたことに、
カラフルな厚手の靴下までコットンを堂々とうたっているものがありました。
 山の素材としては、一挙に50年ほども時代が後退したようなものです。風雨にさらされ
たり、道迷いのビバーク! なんてことになったら、とても身がもちません。
 
 雨具も、おそらく雨具として位置付ける考えさえないのでしょう。価格が安く、風雨の
吹き込みなど考慮しない、これも数十年前の素材が山用で出ていました。

 靴は、もう全然だめ。スニーカーの会社なども商品化していて、グリップ力も、防水性
もない代物が、やはり超人気商品なんだとのこと。

 それで、この世界の専門雑誌のモデルが着用しているのは、見栄えのする、後者のブランド
だったりしています。「ランドネのモデルが着用!」なんだとか。

 私は、こういうブーム的なものが、ほんとうに広がった場合のインパクトを考えてしまい
ます。80年代からのツアー登山がそうでした。
 登山は、ある意味、ごく普通のこととして、命を左右するような場面に自分を立たせてし
まう場合がある、スポーツです。「森」で売れたから今度は「山」というようには、すすむ
ことはできません。多くの登山者が心がけているように、山に向かうには、それなりの勉強
、体験、心がけが求められます。私もそうでしたが、出だしはほんとうに、ある意味、命がけ
でした。

 雑誌も見ましたが、山に入って人間がおかれる状況に照らして、相当にずれている、とい
うのが、私の印象でした。
 登山用品店のアドバイザーや、山雑誌の、きちんとした扱いを期待します。

 息子たちを山行きを通して育ててきたカミさんは、ファッションとしてこれまでのウエア
にあたえるインパクトは良いものと受け止めています。しかし、こんなんじゃ、山に入ったら
もたないね、「ハイク・ガール」がいいところ、という意見でした。
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コメント

RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
気にしなくていいと思いますよ
雑誌&報道で[山ガール姿で北鎌][沢登り][クライミング]など生命線を左右しそうな例えは発表されてないと思いますから。
営業小屋まで1時間+α程度の場所での山行きに限られていますから。
一つ同感するのは『慣れた人といってね』というメッセージが含まれていないのが気になります。

入門登山の一つの切り口だと思います。
私みたいな老人に花柄ウエアを後からついていくと頭がくらくらしますのでつらい気もしているのですが
登山人口の低年齢化を思えば許去るをえないので、はないかと思います。
高齢者の遭難が増えているという現実を思えば私自身も毎年高齢化しています。若年層に自然・登山がブームになることってありがたいことです。
2010/6/27 21:26
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
こんばんは。最近、不安に感じていることを言い得ていただいて、このまま新聞や雑誌にも投稿していただきたいくらいでした。

山は自然が主役で、人間はその懐を歩かせてもらっているのだからあまりに、女性を全面に出しておでかけされるのは同性としても心配になります。
昔は、もっとウエアや装備の精度は過酷だったかもしれませんが、その分、体力に自信がある方や自立している限られた人が登っていたのではないでしょうか・・・?

私も毎回、今回も無事に帰れてよかったと思いますし、今回は危なかった。。。という目にもあい、今に至っていますが、綿のスパッツにスカートとかは、少し危なっかしい気がします。でも、失敗して人は学ぶもの?

自然の中に身を置く心地よさはやみつきになりますが、
タバコ同様、山ガールなどの雑誌冒頭に、
「山は自己責任です、命を左右する危険もあります」くらいの予告は必要じゃないのかなと思います。

山に登っている人はこれから山に登りたいといわれることもあるかもしれませんが、一緒に山に行ける人かどうかは、
自分の為、相手の為にも見極めてあげることも必要だと思いませんか。。誰にも「最初」はあるから、排除しようなんて気持ちはないですし、また、山の新しい一時代でもある気もします。
2010/6/27 21:35
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
今日、ランドネを待ち時間に立ち読みしました。

ウェア類の紹介を拝見して、コットン素材がかなり載せられていて私も正直驚きました。

でも、軽ハイキングを主眼に置いた雑誌なのでそうなるのでしょうね。本当に軽ハイキングならコットンでも十分でしょう。

ただ、読者が軽ハイキングから容易に登山道に入れる現状からするとtanigawaさんの懸念は杞憂とは思えません。
きっと、ランドネレベルの知識のみで丹沢、奥多摩方面などは大量の人が入るようになるのかと思うと…。


とかいう私もはじめはそんななかの一人でした。
さらにひどいことには単独行で高山に行くし。
残雪期にまで夏山装備かつ、防水性のない靴。
痛い目にあいました。

その後、たまたま周囲にいた元山岳部の人から誘われて一緒に行き知識を多少なりとも得られましたが…。


直接知識を伝えるという形式がスムーズでなくなり、初心者が初心者同士で山に入っていく構図ができあがっていくような気がします。

今までの直接の伝承だけでなく、ヤマレコのような間接的な方法による、知識の伝達と警鐘も大切になってくるのではないかと思っています。

今年は一人初心者を引き込む予定。
ゆっくりと楽しくステップアップ目指します。
2010/6/27 22:33
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
そういえば、昨日まさにそのカラフルなスパッツ、スカートなど(素材は不明)を来たグループが小雨の中、金時山ですれ違いました。まぁ下っても1時間の所ですから、転んで怪我でもしなければ問題ないところですが、乙女峠へ下るときに今度はトレラン風?ジョギングスタイル?半袖、ランニングパンツ、スパッツなし、荷物不明、男子一人同行の女子?が登って来ました その数分後雨が強く降って来たので、先ほどの人は大丈夫かちょっと不安になりました。
2010/6/27 22:38
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
 osanpoさんへ

>一つ同感するのは『慣れた人といってね』というメッセージが含まれていないのが気になります。

 そこまで山ガール誌を読みませんでしたが、なるほど同世代の女性同士、たまに男性も、というグループが基本形なのかもしれませんね。

>営業小屋まで1時間+α程度の場所での山行きに限られていますから。

 osanpoさんの技量ならぜんぜん問題ないところでも、山は状況次第でなんでもありという面も潜んでいますね。
 今度のブームの場合は、私は先が読めません。

>高齢者の遭難が増えているという現実を思えば

 これはよく誤解されてることですが、登山者の実数にたいする割合では、けっして高齢者ゆえに事故率が高いということは、ありません。最近も「岳人」がある研究者のレポートを載せていました。



 rikoさんへ

 ご意見はおおむね賛成です。

>でも、失敗して人は学ぶもの?

 それは、ちょっと違う面もあります。
 いまの装備や服装、また身を守る術にしても、たくさんの遭難の事例を重ねながら、今日があります。
 どんなスポーツをやるにしても、基本はあります。ごく基本的なことを知らないでいることが、事を深刻にするんですね。

>また、山の新しい一時代でもある気もします。

 私は、とてもそこまで期待できる状況では、まだないと思います。ただ、こういう形で山を始めるきっかけを得た人のなかで、基本を学ぶ、経験から学ぶことを始めている人は、必ずいると思っています。
 たぶん、かなり少数ですが。

 山の服装は、登山にとっては基本装備です。
 山道具店で、きちんとアドバイスを受けて選ぶ、そのために「山ガール」の専門誌ではなく、山の専門誌や本をちゃんと学んでほしいと思います。


 komadoriさんへ

>ウェア類の紹介を拝見して、コットン素材がかなり載せられていて私も正直驚きました。

 山のメーカーじゃないところが、流行をつくり商機を広げる目的でやると、そうなるのでしょう。売れるときに、作って、売れ、ということですね。靴下までというのは、ユーザーの実際の被害を何も考えていないということです。

 komadoriさんのように、身近なところから山の体験を広げていくのが、ゆっくりなようでも正攻法なのでしょうね。

 カミさんに、「これで、山ボーイが増えると思うか?」と聞いたら、「いまの若い男は、シャワー浴びないでは寝れないとか、お肌に悪いことはしないなんて、いうから、きっとだめでしょ!」と言ってました。
 それでも、ファッションでもなんでも、いまやこの道が山の体験のルートの一つであることにはちがいないですね。


 araigengaさんへ

>その数分後雨が強く降って来たので、先ほどの人は大丈夫かちょっと不安になりました。

 山ガールといっても、服装もスピリッツもひと色ではないでしょうが、必要で自然なときは心配したり、アドバイスしたりも、される登山者がでるのでしょうね。
 温かく、かつ、干渉はせず、ということですね。

 木綿ものも、ちゃんといざというときの服装も別に用意して、木綿の怖さを知って使うなら、快適な場合があるのですけれど。
 事故がないことを祈りたいです。

 
 
2010/6/27 23:16
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
売れるときに売る。商売の鉄則ですよね。
実際に使ったら、違和感があり装備を買い換える。
そうすると2重で儲かる。メーカーの強かな戦略だったり(そんなことはないと思いますが)。
山中で見かけるとこちらも不安になってしまう人はいますよね。特に靴とか(すぐ人の靴みる癖)。
初心者の人はたいてい装備で失敗しますし、死なない程度に嫌な思いをした方が勉強になります。
たまたま、ブームで一時的に初心者が増加しただけであり、今までだってそういう人は結構よく見ました。
自分も最初、酷い装備でしたし。

マラソンとかブームですが、ファッション重視って聞いたことないですよね。装備が少ないから?

ハイキングだからとかでなく、どんな場所でも装備はきちんとしとくべきです。何が起こるかわからないですしね。
2010/6/28 0:11
ゲスト
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
あのカタログ雑誌専門の出版社の本ってあんなものですよ
いろいろと視野が狭い
2010/6/28 7:06
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
tanigawaさん、おはようございます。

どうしても見た目重視になってしまいますから、しょうがない事かもしれませんね
実際に私も各装備は「見た目」の第一印象が強いですから

とにかく山人口が増えているのは確かなので、色々な問題は出てくると思いますが、
"とりあえず"良い事だと思います。

そのような人達は、これから様々な事を実際に体験して
そこからどの様な事を学んで、次にどう生かすかが重要でしょうね

と、登山歴そろそろ1年の私が偉そうに言う資格はありませんがネ

実際に先日、安達太良山にて出会った6〜7名の山ガール集団は
カナリ貴重な体験をしたはずです

私達が下山時に登って来たんですが、ルートを聞いたら山頂まで行き、ゴンドラで下山するとの事
時間的にアウト!と私は見ましたが
ゴンドラの終了時間が私の認識と違っていました
そうだとしてもギリギリかな?と思いましたが、さっさと行ってしまいました

私達が下山した時にゴンドラを見ると・・・既に終了
時間の認識は私が合ってました
さらに小雨がポツポツと

装備の雰囲気からすると、私の常識以下の装備は確実

大降りにはならない雰囲気でしたし、下山ルートもしっかりしており
日没時間までは余裕がありましたので、大騒ぎにはしませんでしたが
おそらく薄暗いスキー場の中を、小雨に濡れながら延々と下山したでしょう

これで参加者がどう考えたかでしょうね!
とにかく楽しんだからヨシ、だけで終わるか
リーダーに文句を言って終わるか
山には今後登らないと思うか

一人でもこの経験を前向きに考えて
今後の山行のためにステップアップしてくれれば良いのですが・・・

こうやって色々と丁度良い所に落ち着くんじゃないでしょうかね?


長々と書いてしまって申し訳御座いませんでした。
2010/6/28 9:44
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
 K_gumin さんへ

 今度のことは、良い方に前向きに改善されていってほしいと思います。その過程で、山の本当の良さを知るところまで行き着かないでしまう人が出ると、残念なことですね。


 q0u0p さんへ

 なんで、いままで、登山専門誌やマスコミが適切な情報を提供してこなかったのかと思いますね。
 せっかく山へ向かいつつあるんですから、それを育つようにフォローしてあげるといいですね。

 山の商業主義は、今度のことだけではありません。
 前に問題にしましたが、白馬大雪渓への観光客やハイカーの、危険性を知らせないやり方での呼び込みも、私は問題だと思います。本来、雪渓は、状況をよく知った登山者の世界ですから、呼び込む場合は備えの面も知らせる必要があります。
2010/6/28 10:00
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
 shun-s さんへ


>とにかく山人口が増えているのは確かなので、色々な問題は出て
くると思いますが、"とりあえず"良い事だと思います。

 そうですね。山から若い人たちが消えてしまうよりは、良いこと
ですね。
 
>大騒ぎにはしませんでしたがおそらく薄暗いスキー場の中を、小
雨に濡れながら延々と下山したでしょう。

 私は福島市で生まれ、育ったので、安達太良山は様子が思い浮かび
ます。いまでは少しは整備がすすんでいるかもしれません。くろがね
小屋から奥岳、岳と下る道は、雨後の泥濘がひどくて、しっかりした
山靴でも気を抜けないところですね。

 木綿のソックスは、ありえませんね。行動不能になります。
 60年代末からのキャラバン・シューズみたいな防水性がない布地の
軽山靴、ズック程度のグリップ力しかないシューズなども、「山用」
として売る方がおかしいと思います。

>一人でもこの経験を前向きに考えて
今後の山行のためにステップアップしてくれれば良いのですが・・・

 問題は、ファッションとして入り、人気ブランドで固めた人が、その
次のステップにどれだけすすめるかですね。

 購入時に適切なアドバイスを受ける機会があれば、機能とファッション
が両立するような、またはそれに近い選択もできるわけですが。

 山岳雑誌よ! 恐れずにバーン!と物を言う企画を組め! といい
たいです。
2010/6/28 13:31
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
 アップしてまだ20時間ほどですが、Googleで「山ガール ウエア 機能」で検索すると、2340000件という膨大なヒット数のうち、44位に、この日記がランキングされています。
 ちょっと「一石」というところでしょうか。
 
 それにしても、「山ガール」という広大な湖のヒット数の多いこと。
 山ではそれほど出会わないのですがね。通勤時、中央線や青梅線の駅でも、中高年登山者しか姿が見えません。場所(山域)にもよるのでしょう。
2010/6/28 16:24
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
tanigawaさん、こんにちは。
日常着る服も、女性ものはデザインや色遣いがいろいろ選べて羨ましいなぁ、と思っているワタクシです

登山ウエアメーカーの製品は、素材と機能は申し分ないのですが、デザインと価格がちょっと難ありな感じがします。
特に国産の老舗(キャラバン、モンベル等)は50年ほど前(大げさ)とセンスが変わらず、少々野暮ったいです。それに対して、海外ブランドは価格はともかく、デザインは斬新で色遣いもイイですね。
もっとも素材・機能という点では、国産老舗ブランドにかなうものはない気もします。日本の山には日本の山ブランドが無難ですね

そう考えると、流行をテレビや雑誌で知り、ファッションとして山ガールを楽しむ人達にとっては、価格が高くて野暮ったい国産老舗ブランドの衣服は、素材や機能がいくら良くても、敬遠されて仕方がないですね。

山岳雑誌に限らず、新聞や雑誌、テレビは、発行部数とか視聴率とか『数字を取ること』が使命みたいな感じで、万人ウケしそうなことやセンセーショナルな事ばかりを前面に押し出すのはtanigawaさんもよくご存じのことと思います。
バーンと書かれていないけど、コラムとか投書とかの方がけっこう重要だったりですよね。


さて、木綿については『登山』の範囲にもよりますが、良いところもたくさんあります。
僕が学生時代に学んだ経験からいえば、夏にザイルを使う場合は、木綿の襟付きシャッツだし、夏山の手袋も原則木綿、入部した新人の時から三枚コハゼのフエルト底の木綿地下足袋で積丹から日高まで歩きまわりました。
足首はぜんぜん固定されないし、グリップ力も皆無です。
これで1週間も山の中を歩くのですから一概に木綿は×とも言い切れないです。それなりに難点もありますが、天候の変化にも敏感になるし、歩き方も早く上達する気がします。
もっとも、あんな歩き方は若いからできた気もしますが。

測量や現地踏査の仕事でもやはり木綿はいいですね。
趣味や遊びと違って、多少天気悪くても山に入りますが、木綿の作業着とゴム長靴で道のない藪の中を重荷担いで徘徊します。登山の縦走と違うのは宿に帰れば着替えがあり洗濯もできることくらいでしょうか。
とはいえ、これも40・50になって続けたくは無いですね。

で、流行りの山ガールが、風呂にも入らず何日も縦走するのか?と考えるとそういう人は少ない気もします。

『山ガール』というわかりやすいタイトルですが、本当に服の素材や機能が重要になってくるのは、老若男女問わず、富士山やアルプス、大雪山を意識し始めた時になるのでしょうか

スパッツ不要論ではないですが、若いうちは機能性衣類やグリップ力のあるしっかり登山靴に依存しないで、山を歩き、酷い目にあったり痛い思いをするのも案外悪くないかも知れないです
2010/6/29 11:01
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
ihara1990さんへ

 人跡未踏の地を徘徊する稀なる体験をしてきたihara1990さんが、木綿を着ようが、風呂に入れないであろうが、誰も、私も、心配しません。これも並みの人間離れした生存本能と、二重三重の防御の構えをとって、備えをされているに違いないからです。

 というのも、ihara1990さんの木綿使いは、いまではとっくに代用品がそれぞれ出回っているにしても、物使い、道具立てにちゃんとその時代なりの合理性と選ぶ目が利いているからです。
 それと、丈夫な自分の手足だからこそ、マッチしている。地下足袋なんか、いまの若い人の足で履いたら、豆だらけになります。私が学生時代、新入生を余市岳の沢に連れて行ったときも、初めての地下足袋で豆を作ったメンバーが出ました。

 「山ガール・ウエア」、これは百聞は一見にしかず。
 お時間のあるとき、街に出る機会があったときに、実物をご覧ください。
 値段だけは山道具屋さんもびっくりの価格です。
 
 が、たとえば、木綿のふわふわ、もさもさした素材の帽子。吸水性という点では、ビール瓶一本くらいの雨を吸い込みそう。大人気の品です。
 実は頭部は、風雨にさらされたとき、体熱の3割から4割は、頭から奪われるところなんです。だから、山ではゴアの帽子を用意したり、髪が濡れないようにバンダナ等で覆って雨具の風防をかぶったりする。

 靴。完全な晴天・舗装の道向き。ほとんど都会用にしか見えないものもある。平らな湿った森も無理かも。水で濡れて、豆をつくったら、脱ぎたくなる。

 歩き方を覚える以前に、転びまくって、汚れまくって、二度と本格的な山は嫌! と思うかもしれない。

 ただ、そういう志向と異なる山にちゃんと向きあう方々も、ある割合ではおられるはずです。
 そういう方々が、大事な情報から過疎状態にならないようにするのが、ヤマレコもふくめた応援なのかなと思います。
2010/6/29 11:46
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
こんちは。ちょっと補足。

僕も並の人間ですよ。特に新人時代やすっかり引退しちゃった今は。
地下足袋も足にマメ作るのは、今も昔もサイズが合っていないからです。

ちなみに山菜取りのおじちゃん、おばちゃんも山の常識?から考えたら随分な格好で山に入ってますね
報道もそうだけど、先入観ってのは怖いですね
2010/7/6 12:16
RE: 山ガール・ウエアの素材と機能に疑問
>僕も並の人間ですよ。特に新人時代やすっかり引退しちゃった今は。

 そうはいっても、経験で磨いた勘と生存本能は、うそは言わないもんだと思いますよ。

>ちなみに山菜取りのおじちゃん、おばちゃんも山の常識?から考えたら随分な格好で山に入ってますね


 あれは2種類、おられますね。

 本当に山を知り、本能が磨かれている人と、
 最近では遭難件数の第一位を占めるほどになった、タケノコだけに視界が占領されて、「山を見ず」の人と。

 東北の自治体では、遭難の続出に対応に困って、救助費用は自己負担を明確にしているところも出ています。
 地元消防団としては、地図も磁石も山もしらず、騒ぎを連発されて、農作業をやめて救助活動というのは、たまらないのでしょう。

 遭難死、遭難騒ぎの状況、統計上は意外に中高年登山と一緒くたにされちゃってる現状については、「岳人」の4月号あたりでレポートがありました。
2010/7/7 6:59
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